友達の日記を読んで思ったことを、ちょっと書いてみようと思います。
世界がもし100人の村だったら 4
っていう番組をさっき見た。どうやらシリーズモノのよう。
アフリカの子供が兄弟でカカオ農園で働いてたり、アルゼンチンのスラムに住む15歳が子供を二人も生んで生活したり、という貧困層にいる人々の生活を追うドキュメンタリー。
番組が終わったあとすぐに車やら消費者金融のCM。そして10分後にはバラエティー番組がいつものように始まる。
この番組には反感を覚えた。
まず、子供たちの声を吹き替えるのはやめてほしい。
同情を引くようなオーバーな話しぶりの吹き替え。生の様子を伝えたいなら字幕だろう。
そして、テーマソングがisn't she lovely。好きな曲だけど、この番組にはしっくりこないなぁと思って調べたらstevie wonderが娘について書いた曲らしい。うーーん。やっぱりなんか違う気がする。
全シリーズ見てないので言い切れないかもしれないけど、
カカオ農園で働く少年とアルゼンチンのスラムの女の子の部分だけを見て感じた限りで言えば、
彼女たちが不幸であればあるほど番組がおもしろくなる、というバラエティーノリの番組側の考え方が透けて見えるのだ。
ワイドショーと同じだ。子供が殺される事件があったりすれば、ここぞとばかりに現地に飛んで、さも同情してるような素振りを見せながら(実際に同情してるのかもしれないが)、傷心の家族に根堀葉堀インタビューして、まるで芸能人のスキャンダルとばかりに朝から長い特集組んだりして。
もちろん、この番組を見て感動する人はたくさんいるんだろう。
この番組を見た人がわずかながらも募金をするとして、それがたとえ焼け石に水だったとしても、その恩恵に与る子供がいるかもしれない。この番組を見て、青年海外協力隊などに志願する人だっていそうな気がする。そういう意味では意味のある番組なのかもしれない。
かわいそう、かわいそう、では何も始まらない。
かわいそーな子供たちが世界にはいっぱいいるんだね、で終わりじゃなくて
貧困がなくならない構造を解説するなり、じゃあ私たちはどうするべきなのか?
正しいか正しくないかは別にしても番組としての姿勢を見せてほしいと思うのだ。
とこの番組を冷めて見てこんなことを感じたあたしは冷たい人間なんだろーか。