「『ありがとうございましたー。』」








今日もまた打ち合わせが終わり、パラパラと解散していく。






今度はなんとか無事に終わった。







『帰らないんですか?』







目の前の画面をにらみながらうーんと唸る。






まだやりたいことは山積みだった。







『じゃあ、お先に失礼します』




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お疲れ様でーーす、と帰る声を耳の端で聞いて、私はすぐにまた作業に移った。








やっとひと段落して壁の時計を見ると、いつも帰っている時間をとうに過ぎていた。







そして、だんだんと襲ってくる眠気。







ドリンクを飲みながら乗り切ろうとしても、やっぱり瞼が重い。







ああ、やらなきゃ.....








そう思ううちに、







私の意識がどんどん遠のいていく感覚がした。









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「....え、」




目が覚めてまだぼんやりとしている視界。






次第に目が明るさに慣れて、くっきりと見えた、







私の目の前にある、知った顔。






一瞬驚いて、上体があがる。






もう一度覗きこむと、やっぱり綺麗なその顔があった。







長い睫毛と、形の綺麗な唇。






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こんな距離で見ることなんてもちろんなくて、







私の心臓はいつもよりも速く鼓動していた。






こいつ....こんな顔してたっけ。






『.....あぁ、おはよ』







「びっくりした....」






「何やってんの」






動揺が出ないように、と思ってぶっきらぼうな言い方になってしまう。






『何やってんの、じゃないだろあんた』







『なんでこんな時間までここにいるわけ』






「いや仕事だけど」






『はあ.....』






なんだかよくわかんないけど、怒ってるのこれ。






机に片手をついて呆れ顔をしてる松本。






「なによ。」





『こんな時間にひとりで残ろうと思うなんてもう少し自覚もてよって意味。』








「またそれ...」








『...頼むから』








『お前、危なっかしいの。








だから、心配させないで』



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なんで、あんたがそんな顔するのよ。






そんなことを思ってしまうような、






捻くれた自分。







それでも、今日は流石に遅すぎたな、と心の中で反省する。







それに、今日だって松本がいてくれなかったら。







そのもしもを考えると、怖さで顔が引きつった。






「....ごめん。」






それしか言えない自分に嫌気がさす。








『まあ、今回の仕事に力を入れたいのもわかるよ。





憧れだったんだもんな。』






『....お疲れ。






早く帰るぞ』






さっきの表情からは想像できないほどの優しい表情で







私の肩を叩いて歩いていく。







落ち着いていたリズムがまた崩れ出す。








やっぱりこいつ、悔しいけど、かっこいいんだ。














「........ずる」







『ん?』




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「なんでもないよ」









そんなこと、口が裂けても言えないけど。