あんまりだわ…

今日の女将は少し怒り気味です。
先日、たまたま見かけた下に貼らせていただいたブログを読ませていただきました。ほんとなら、「あんまりだわ!」という一言をタイトルにしたかった気持ちなんです。が、単なる感想ならブログにする意味もないし…

読んでくださる皆さんのため、飼い主さん、柴犬が好きな皆さんや柴犬の飼い主の皆さん、これからペットを飼う飼い主となる皆さんの為に少しでもなればと、タイトルを改めました。




GM1ガングリオシドーシス

生きるために生きようとする。
生きようとする生を支えようとする。
ただそれだけ、なのに…

はじめて犬を飼う飼い主さん。
日本犬が好きで、柴犬が大好きで、マイホームを買い子供たちも少し成長し、楽しみに犬を飼う環境を整え、出会えた柴犬を家族の一員として迎えることができた幸せな喜びも束の間のこと。

ガングリオシドーシスを発症確認、1歳で必ず死亡します。との宣告まで受けるなんて。

切なくて……

しかし、さくらちゃんの飼い主さんは、その勇気といったら立派なかたです。思う限りの行動を責任を持ってされました。

ブリーダーによる無知で安易な掛け合わせで、遺伝子に異常がある状態で生まれ、「GM1ガングリオシドーシス」という1歳くらいで確実に死んでしまう病気にかかりました。

兄妹犬も発症しているという、極めて稀ですが、この両親の掛け合わせは危険なので、今後繁殖は必ず避けたほうがいいという大学病院からも言われてます

どうしても繁殖に使うとなれば、一度、遺伝子検査をした方がいいと。日本犬保存会の会員になっているブリーダーなので、なんとかそちらから伝えてもらう事はできないか?





葬られる犬たち…

信頼できると疑いもなく蓋を開けたら腐敗しきってる。看板を立て表向きなものは善行のごとく誰が見ても見栄えが良く、それはそれは大きく立派な門構えに見えるが、一般では踏み込むことのない奥に進めば、見えない闇が存在する。

ここもまた会員という特別な言葉に結ばれた「利害関係」が存在するような気配を感じました。もちろん、人それぞれ、ブログを読んで率直に感じたことを言葉に変換しただけの私のイメージにすぎません。

けれど、あっちもこっちも何故こんなにも動物に関与する団体は人間本位な身勝手なところが多いのものなのか。誰も疑いもしない動物という純粋な存在の影に隠れ紛れ、どれだけいるのか。

逆にどれだけ確かな心を持つ動物愛護が存在するのか。

怒りを覚えるような悲しみと呆れに混じる悔しさに、うんざりしますね。
それでも犠牲になるの犬たちを放っておけるわけもなく、、、

It is intended for anyone?



日本犬保存会

何よりも先ずです。何よりも連絡をくださった方への御礼、犬と飼い主さんへのお見舞いの「心」があるべきでしょうに。あんまりですよ…。

何を誰のために守るというのか分からなくなりましたね。犬たちの為であるべき保存会ではないのでしょうか。

日本犬の良さ、その素晴らしさを伝え、愛すべき日本固有の犬を正しく守り伝え続ける為ならば、繁殖の在り方、保存に関わる問題であるのに、日本犬保存会の対応「闇に葬る」なんて措置は論外じゃないんですか。あんまりじゃないですか。

柴犬に好発する致死性の遺伝子病のことを専門となる会の方が知らないなんてと思ってしまうけれど、人それぞれ、知らないこともあるでしょうから、まだそこは個人的には理解も寄せれます。

しかし、このように重大な報告があり、大変な事態が起きていること、大変な病気であることを知ることに至ったならば、それを真摯に受け止め、この情報を会員へ報告する義務がありますよね。

犬たちの健康、遺伝病の拡散もとになるペットショップ、ペットとなる犬たちや飼い主となる人たちの被害の拡大を未然に防いでいくことに誠実に取り組むべきであり、この方が無知であったように、繁殖においての遺伝子の病気の危険性が広く周知されるようにブリーダーへの注意喚起することが代表であり責任者である「会」としてすべき姿勢ではないのでしょうか。

早急に会員であるブリーダーに伝えて、犬たちの遺伝子検査に速やかに努めていただいたり、子犬たちを渡しているペットショップへも連絡をして調査を行ったりと… すべきことは山ほどあるはず。

愛好家の集まりとしたコミュニティなら、受け止め方は個々の自由でもあり、あとは個々の判断責任とするものかもしれないけど、ブリーダーでしょう?それに加えて、「公益社団法人 日本犬保存会」とある大きな看板のここは違うんじゃないの? 



さくらちゃん…

生きること。目の前の世界に踏み出す毎日を楽しむこと。日々とともに成長し、経験し出来ることが増えていく喜び。それら生きる活力となる食べること、それさえも困難になっているなんて… 


1年も、たった1年も生きられないと言われる病気を抱えて生まれた柴犬の「さくらちゃん」その1年を出来ることなら少しでも長く、出来るだけ苦痛から守りたいと思う家族の思い。

さくらちゃんにとって、何よりも強くて大きな宝物だよね。

その大きな飼い主さんの思いは、家族である「さくらちゃん」だけでなく、同じ境遇にあるだろう犬たちと家族へ、この先に悲しみが広がることのないことを願う「愛情」です。怒りや憎しみではなく、愛と思いやりです。

それが本来なら一番に理解を示してくださるはずの「日本犬保存会」には、何にも伝わらないようで、とてもとても残念でならない気持ちが浮かび漂うような気分。

闇に葬るなんて… くっそ悔しくて。

けれど時間を無駄にもできない。このままで良いわけがないという思い、何かしら応援をしたいけれど、私には伝えることしかできない、けれど皆様がいるから、伝え繋がり、伝えあっていけることが出来るとおもいブログに書かせていただいています……





多くの人に知ってもらいたい…

さくらちゃんの飼い主さんの声を受け止め、この事を少しでも多くの方に知っていただきたいのです。

私も家族も大小に関わらず病気になる可能性はあります。それを防ぐためにも犬のことを知り、犬種のことを学んで、病気の知識を予防法を学び、日頃から適度な運動と清潔に保つグルーミング、出来るだけ良い飼育環境を整えながら心身の健康管理に努めています。


幸いなことに予防できる病気もあり、ワクチン、フィラリア、ノミ・マダニ、目に見えない体調を知る意味でも定期的な健康診断を受けています。
我慢強く言葉を話さない犬の病気は、症状が出てからや、しばらく様子を見ていたりすると手遅れとなることも少なくないから。


何をしたわけでもなく苦痛をもって生まれる遺伝病をもつ犬たちは、予防どころか避けることができない、痛みと不自由な体での短い生涯の時間を過ごすことになります。どの犬にも授かった時に与えられるべきはずの一生を全うできないという運命を抱えています。

私も当初は遺伝病についての意識も知識も浅く、まさか家の子がと思う飼い主さんの気持ちと同じで、その存在を知らないだけでした。

ペットブームにおける様々な影響、繁殖により広がった遺伝病は残念なことに増え続けています。

生体販売や劣悪な環境の繁殖についての問題はニュースなどでも目にすることは多くても、その裏にあるペットと飼い主さんの抱える悲しみと苦しみは、さくらちゃんの飼い主さんのように声をあげられ、それを知るキッカケがなければ私たちが分からないのも仕方ない状況なのでしょう。

かといって、病気に苦しむペットや飼い主さんが減ったわけでも、間違った繁殖が改善されてるわけでもないことを今回の保存会とのやりとりを見て、その闇の罪深さを感じています。


多くの皆さんもご存知のように、劣悪な環境と無理な交配で傷ついた犬たちの姿にみえる地獄のような繁殖の現状は、なんらかの事情から手放される機会に救済されたり、何ヶ所もの保護活動されてる皆様の協力によって、繁殖施設の崩壊の末には、数え切れないほどのペットビジネスの犠牲となった犬たちが救済されてきています。

施設の暗闇で光を浴びること走り回ることは勿論のこと、人目に晒されることもなかった犬たち。

その酷い姿こそが、ペットを飼う飼わないは別にして多くの人が耳にしたこともある「パピーミル(子犬工場)」という言葉を実際の存在だと明らかにし、繁殖場の酷い事態の重さが認識されたのだと私は思っています。

が、繁殖場においての親犬たちだけでなく、さまざまな症状の障害、遺伝病を抱える犬たちを生ませないために心から改善にも取り組まなければなりません。

動物愛護法には、動物は命あるものとされながらも曖昧な表現にとどまることから矛盾な点が多く、「人気」「希少」「セール」などと付けられた「モノ扱い」された命が飛ぶように売り買いされる絶望的な世の中、これがブームです。(このような表記や表現も無闇な繁殖や販売に繋がる恐れにあるため、煽るようなものは“禁止”とすべきだと個人的には思っています。)

ここ数年は、常識枠を外れた虐待まがいな野生動物さえペットにするようなブームがつくられ、違法な密輸の問題も最近になりニュースで目にする事も増えてきています。





遺伝病は繁殖で防げる病気…

この病気は、繁殖で防げる事を知りましょう。その背景に「ペットブーム」による、過度な繁殖、無理な繁殖、間違った繁殖であることを理解しましょう。

ビジネスとなれば、需要に応えようと繁殖を短期間に繰り返し、希少や珍種を求める傾向のある飼い主、高値で売られることから間違った掛け合わせを行い病気のリスクのある遺伝子が拡散されたのだと思われます。


つまり、ブリーダーやペットショップだけが悪いわけではなく、求めあう関係にある「ブリーダー・ペットショップ・飼い主」が1つになり作り出したものがペットを苦しめる「遺伝病」だという心の傷む事実もあるのです。





防いでいくために…

さくらちゃんたちのことからも、この病気や現状を知ることから、私たちが理解を示し無闇に求めないことです。

正しい犬たち動物の知識をもって、命ある犬たち、心ある犬たち、彼らの健康に配慮された適切な繁殖を求めることで減らしていくことができると思います。

サイズ、レアカラー、目の色、その見た目の可愛さよりも大切なのは、健康であること以外にありません。

いろんな個性があっていい。けれど、私たち一人一人と同じように、そのものの生の美しさを愛すことです。

今も無闇な繁殖や交配の犠牲になっている犬や猫たちを救い保護する方々の活動が必要です。

しかし、私たち飼い主となる人間にも求められています。そうした現状の根絶を求めていかなければ、不幸に終わりはありません。

障害のリスクが高いにもかかわらず、珍重を好む飼い主の求めに応じ繁殖が繰り返されたという事実と責任を痛感しなければなりません。愚かなことを求めるのは止めましょう。





生きる質 どう生き尽くすか…

これまで、ミニチュアダックスをはじめ、チワワ、マルチーズ、ミニチュアダックス、コーギー… 数名の飼い主さんの家族のための供血を求める声に出会い、私もブログで呼びかけの協力をさせていただきました。

飼い主さんを通じて知る、その繊細な命という針の揺れに触れることで生きることを学び、病気、症状、輸血や供血のこと、多くを知り学ぶ掛け替えのない時間をいただきました。

皆さまの記憶に新しいコーギーのコンちゃんも飼い主さんに突然のメッセージからご相談の連絡を受け、正直なところ状況や病気を理解をする余裕さえ無駄にできないまま呼びかけのブログを立ち上げました。その供血に求める助けてほしい藁にもすがる必死な思いの反面、弱々しい今にも折れそうな悲しみは今も忘れません。

いつもブログを読んでくださる皆様のおかげで多くの皆様に知っていただくことができ、その輪が広がり、最期の時を迎えるまで皆様に見守られ助けてあっていただけたことで、コンちゃんと飼い主さんは、小さな命が生き尽きるまで絶望感や諦めることもなく、別れに近づく寂しさではなく、共に生き抜くことができました。改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

コンちゃんは「楽しかったよ、ありがとう!」と言ってたと思うと飼い主さんが言われてましたが、それは飼い主さんが、辛くもあり楽しんでコンちゃんと生きてくれたから、そう感じられたんだと私は思っています。

コンちゃんと生きる闘いに挑み、後悔のない時を過ごし刻めた強い思いが何より幸いだったと思います。

コンちゃんの飼い主さんとは、最近はお盆の時に話を。時々お声をかけさせていただいています。まだまだ失った悲しみと寂しさの中で、愛しいコンちゃんの存在を優しく感じらる日々を過ごされています。アメブロを始めるもっと以前のブログサイトの時に出会ったミニチュアダックスの飼い主さんは、長い長い後悔と悲しみに染まった時間を乗り越え、やっとやっと新しい命との運命に向き合う縁に出会えて、ゆっくりと時が動き出した様子です。これからも私なりに皆さんに寄り添い見守らせていただきます。

そして、さくらちゃんの事を知り、この数日いろいろ調べながら考えていました。

大切な家族を失う寂しさに潰される日々、あまり考えたくない気持ちもあるかもしれない、一日でも早くとは言わないけれど、寂しさばかりでなく、愛しい存在に感謝し安らぐことができるようにと願う気持ちがあります。だから、あまりぶり返すような事をしても良くないだろうという考えもありましたが、生れながらに不幸を背負う犬たちと飼い主さんを減らすための啓発としても、これからも伝え続けていかなければという思いにもなりました。

私も家族であるペットたちを、看病、通院、そして見送る瞬間までも共に過ごすことが多くできた幸せな飼い主のひとりです。

今でも目の前に浮かぶと涙で消したくなる鮮明な悲しみはあれど、喪失感から泣き出すこともあれど、小さくとも大きな大きすぎる存在感に出会えたこと、私の人生を共に生きてくれた彼らが愛しくて愛しくて、在りし日も今も大切な存在となってくれたことに感謝でしかなくなりました。

今は生き尽くしてくれた肉体を離れ、私と一心同体となり生き続けてくれています。彼らの存在という穴は、私の心のなかで埋まることはないし、家族の分だけ穴だらけなんですけど(泣笑)この大きな穴は彼らと「生きた証」だと思うから愛しいのです。

死もまた生の一部というのが私の考えです。

これを教えてくれたのは、家族になってくれたペットたちでした。生きてこそ死もまた迎える、死も大切に大切に愛情をもって受け止めたいのです。

生きることを選び続ける犬たちは、苦しいとか痛いとか以上に、乗り越えるための理由、生を喜び全うする、生きたい生きる「理由」があると思うのです。犬たちの生きるチカラは、彼らの宝物である飼い主さん、ご家族だけです。

さくらちゃんと飼い主さん
出会えた喜びは変わりません。
時間は多くはないかもしれないけれど、共に過ごす楽しく素晴らしい時間を生きてくださることを心から願っています。
Lovely days  CHIKA'S MIND TRIP




関連ブログ

さくらちゃんの飼い主さんの行動により、兄妹犬、姉妹犬が他県で見つかっています。残念ながら、どの子も発症をしています。せめて不自由な分、飼い主さんが適切なお世話をしてあげられるように話せたらいいのにとさえ願ってしまいます。


岡山県に住む兄妹犬「大福くん」
愛知県に住む「もみじちゃん」
下に大福くんのブログを貼ります。


何度も言いますが、繁殖で防げる病気です。柴犬のブリーダーの皆さん、繁殖される場合はあらかじめ親犬のガングリオシドーシスの遺伝子検査をお勧めします。この病気の予防法は無く、遺伝的に問題が発見された場合の繁殖を避けてください。




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