● 他人事ではない

夜になり、こちらも先ほどから雷が鳴り出しています。日中は暴風程度でしたので、雨はこのまま止むだろうと思っていましたが、夕方からの大雨。千葉県での震度5弱の地震。地震との関連や影響なども心配なところですが、気持ちを入れ替えるためにスイッチをいれたテレビでも、次々と鳴り出す気象情報、交通情報などに不安に落ち込むばかりで気が落ち着くところがありませんねっ。

現在、東海地方では岐阜県に大雨特別警報がでていますが、夜になり被害が大きくなってきています。これから夜は深まります、どの地域の皆様も突然の大雨などへの警戒、自治体による情報に注意して過ごしていて下さい。


夕方だったでしょうか、テレビから聞こえる心を塞ぎたくなるような痛ましいニュースを見かけました。

テレビでは、岡山県や倉敷市などの被害状況が多く流れてるので、てっきり岡山県だと思い込んでしまいましたが、福岡で活動されてる方が救助中に命を落とされてしまいました。本当に残念なことです。見かけたニュースの事が少しですが書かれてる記事が見つかったので、下に貼らせていただきます。

老犬救助の途中で犠牲に(福岡)
九州・山口でも山間部で土砂崩れなどが相次ぎ、4人が犠牲となった。福岡県久留米市で広範囲が浸水するなど市街地にも被害が及んだ。

福岡県筑紫野市原田の水路で7日午前11時45分ごろ、女性が心肺停止状態で見つかり死亡が確認された。近くの山中で土石流に巻き込まれ6日から安否不明となっていた同県宇美町、山崎ツギ枝さん(68)と判明した。

山崎さんはボランティアで老犬の介護をしており、6日午前、犬に餌をやるため山中の保護施設に行っていた。

「雨がひどく犬を避難させたい」
正午ごろ、ボランティア仲間の女性が山崎さんから相談の電話を受け、救助を要請。数時間後、消防が駆け付け、避難している途中で土石流に襲われ、山崎さんが安否不明となったという。

女性は「毎日犬に愛情を注いでおり、大雨だったが気がかりで仕方なかったのだろう。そこまでできるボランティアはいない」とやり切れない様子だった。

山口県岩国市周東町上須通では7日未明、民家の男性から「家の中に土砂が入ってきた。2人の安否が分からない」と119番があった。通報した男性は脱出し90代女性が救出されたが70代女性が死亡。

近くの同市周東町獺越(おそごえ)を流れる東川では、流木などの間から80代男性が遺体で収容された。家ごと流されたとみられる。

同県周南市樋口でも民家が土砂で倒壊するなどし60代女性1人が死亡した。

鹿児島市の桜島(古里町)では民家2棟が土砂崩れに巻き込まれ、そのうち1棟に住む80代夫婦と連絡が取れなくなっている。
 
福岡県久留米市では約1000棟が浸水した。同市北野町地区では陣屋川の氾濫により約500棟が水につかり、消防が7日朝からボートで住民を救助した。救助された男性(18)は「家から出られなかったので助けてもらってありがたい」と話していた。


言葉を失うほかにないですよね。
テレビからの情報だけでは、やはり見えてこない地域の被害も多くあり、各地でこんなにも多くの皆様が命を落としてしまわれてるなんて。

『大雨特別警報』
10年に1度おこるような災害が差し迫っているという警報です。『直ちに命を守る準備を』と、昨日テレビから流れ、慌てて近隣の高齢者の皆さんとペットとの避難場所と避難のタイミングなどの確認を連絡しました。

今となっては、話も進み、私に任せてくださるところが多いのですが、当初は呑気というか、、心配する側と当事者の感覚の違いもあり、お手伝いとはいえ、いろいろと思うところもありました。

誰だってそうですよね。心地よく勝手の良い自宅から避難先へ移動するには、不便なイメージからの抵抗感のが上回るものなのかもしれません。どうしてもギリギリまでとなってしまい、実際に動いた時には、なんやかんやと準備に時間を費やし、随分な遅れが出てしまい危険な状況なのかもしれないですね。

そして先ほど少しお話をしましたが、ニュースで見かけたボランティアをされてる方の避難に向かう、その救助中のこと。

起きてはいけないだろうこと、
起きてほしくなかったこと、
そんな重い悲しみに考えさせられました。


ニュースでは、濁流の流れる水路から懸命に捜索される様子、あまりの水の勢いに足元が奪われるのではと救助活動をされる方々の身もとても心配になりました。(実際に消防の方が行方不明になってるとも耳にしました。)

そんな救助の様子を心配し見守る女性の方々の姿がありました。無事であるはずがないだろう濁流を願うように見つめておられました。その後に心肺停止の状態で発見されましたとありましたが、避難のために救助していた犬については、ニュースでは言われておりませんでした。


犬を放っておけない。
置き去りなどできるわけない。

飼い主であっても当然なのだから、保護活動をされていれば、命を預かる強い責任感と守るための義務感も持っているだろうし、老犬の介護となれば人が側に居なければ命に関わることも分かる。どれもこれも分かる、当然の事ばかりで心が折れそうになるニュースでした。

ただ、命懸けの避難、犬を思いやる尊い活動、この女性の死を決して無駄にしないように心に留めなければならないと思い、ブログにさせていただきます。


今後は、多くの動物の命を預かる保護活動をする上で、災害時の保護犬たちの受け入れ先や避難先、避難のタイミングなど、自治体や登録先の愛護センターなどと相談して「避難ガイド」などの明確なものを作成する必要があるのではないかと本気で思いました。

行政の殺処分ゼロの取り組みに協力し、傷ついた保護動物を大切に育て、せっかく守ってきた動物を犠牲になどできるはずがない。諦めるなんてできるはずがない。

頭数を抱える方々の避難は大変です。
自治体も常に地域の動物のために活動される方々へ『いざ』という時には協力を示してほしいです。

ただでさえ、ペットを飼われてる方々が避難に躊躇されていました。多頭となればさらに。同伴での避難先がなく、どんなに不安でも避難せずにペットと過ごす人たちが少なくなかった。

何人かは声をかけて、動物病院に連絡をしてペットを避難させてもらえないか相談してみてほしいと話をしました。(これは熊本地震のときのことを思い出したからです。)

犬や猫だけでない、ブームとなったフクロウやカワウソやハリネズミなどを売り、鳥や爬虫類や様々なペットを飼われているのに。大型のペットショップなどは同伴の避難先として受け入れてくれないのでしょうか。

どうかペットも人も避難先に受け入れてもらえないのでしょうか。飼い主として、ペットの家族として、私たち自身で出来ることをさせてもらえないのでしょうか。

救助活動、救助要請は、人命が優先されるということは十分に理解しています。だからこそ、受け入れ先さえあれば、置き去りとなったペットの救助依頼ではなく、私たち飼い主の判断で安全な避難ができるのですから。させてほしいです。。。

一刻を争うため、他県からも多くの消防などの皆様が救助活動に向かわれています。ひどい水害のため、救助活動はボートやヘリなど、土砂災害や地面の滑落のため、交通手段も限られてしまい困難なことと思います。

ペットの救済活動をされる皆様にも多くの取り残された動物の身を案じた飼い主の方々からの悲痛な思いの救助依頼が入り、一目散に駆けつけたいと思いますが、人命優先の救助活動がされてる場所や、車で行けない場所へは容易には入れるとは思えないのです。


今回、このような悲しい事もあって、本当におもうのですが、活動をされる皆様にも万が一のことがあってはいけない。

飼い主のひとりとして考えてみれば、居ても立っても居られないけど、すがる思いだけれど、その方々にも何かあってはいけないし、お願いする以上は、現場の状況や天候回復などの安全が確認できなければならないとも思いました。



こちらは、倉敷市の保護活動されてる方の救助の様子が鮮明に書かれています。
是非こちらも読んで知ってください。


自身でさえも恐ろしい事態であるのに、一歩間違えると、人も動物たちも命を落としかねない危険。

それでも人の手を待つほかない大切な命を裏切らない、自分たちを待つ犬や猫たちのために、決死の覚悟で共に避難し、安全な場所へと運ぶ。

この方の救助の様子から、お亡くなりになられた方の気持ちや当時の救助の危険な様子が目の前に見えてくるようで、涙がとまりませんでした。

災害も被害も人も動物も同じ。何があっても動物を私たちと同じ目線で優先するのですよね。

これほどのこと、これほどの覚悟と行動がなくてはできないのでしょうね。
無事で本当に本当に良かったです。
皆さまの無事と動物たちの無事に感謝でいっぱいです。

ただ、やはり、考え深いです。
そもそもペットを飼うことから考えてみなきゃならない気がします。

保護活動される方々以前に、私たちがペットを飼うということを、災害時のことを改めて良く考えて、責任を持てるペットを飼うこと、ペットと自らを守る責任を良く良く考えるべきことだと思うんです。



● 救助要請

以下の連絡先は、熊本地震の際、お母さんの大切なペットのために声をあげていた方がいて、励ましながら情報をお伝えしたりと交流をとっていました。実際に瓦礫のなかから、お母さんの大切な大切な家族であるペットを救出いただいたところなんです。ペットの救助が必要な場合、一時的な犬や猫の預かりなどの相談先として記載いたします。連絡してみて下さい。

一般社団法人
民間災害時動物救済本部(CDCA)
24時間緊急対応ホットライン
‭TEL:090-3815-2924


● 救済物資のお願い

現在、倉敷市保健所ボランティアさんより物資のお願いの声があがっています。沢山でなくても少しずつの協力が長きに渡り大きな支えとなるはずですので、皆さんの周りへも是非お声がけをお願いできないでしょうか。

今後も以下のブログ内に情報の追加や更新をさせていただきます。飼い主同士、私たちにも出来ることから、思いやり、協力しあっていきましょう。



● 今後、必要となる住居

被害の出ている地域の自治体に「ペット同伴仮設住居建設」のお願いの声も届けていきたいと思いました。こちらも熊本地震の際、ペット可の物件探しを協力させていただきましたが、ペット可能な場所は多くはなく、他県へ身を移す方もいました。

暮らしの基盤となる住居で目処が見えれば、気持ち的にも前向きになられるんじゃないかと。そして、動物と暮らす私たちは、彼らと過ごせる空間と時間で互いに安心を与えながら少しずつ元気にもなれるのではないかと思います。今は行政も目の前の被害の対応に追われておられますし、手一杯であることは承知していますので、あくまでもお願いなのですが、これからの事がスムーズに行われ、被害に遭われた皆さんの身のまわりに少しでも安堵が増え、問題が増えないことを願うばかりです。



このたびの記録的な豪雨により、亡くなられた方々へのご冥福をお祈りいたします。ご家族の皆様、お悔やみを申し上げます。


今朝から被害状況が伝えられておりますが、その様子に言葉もでないほどの被害の大きさに心を痛めています。


行方不明になられてる皆様も多く、また不安ななかで救助を待つ皆様、無事に避難をされてる皆様、救助活動にあたられてる皆様、大雨が続いた各地の被害に遭われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。


自衛隊、警察官、消防団など皆様の活動には敬意と感謝を申し上げます。皆様の無事を願っております。


引き続き、土砂災害、地面の滑落、家屋の倒壊なども含めた警戒が必要な状況です。くれぐれも皆様お気をつけください。


これ以上の被害や被害の拡大がない事を願っております。

Lovely days  CHIKA'S MIND TRIP