人と動物の幸せ

人と動物が幸せに暮らす社会
とは、何なのでしょうか。
この実現には、何が足りてなくて、何が必要なのでしょうか。


兼ねてから、「殺処分ゼロ」の裏側にある不安、一番おそれるべき問題を「最後の砦」と表現してきました。

私がこうした問題を考え調べながら深く広く知るたびに心に感じ浮かんだ言葉なのですが、あえて危機感を感じる衝撃的な言葉を選ぶことで皆様にもこれらについての懸念を感じ取ってもらえるように、日頃の啓発とは違う「警鐘」してブログからお伝えさせていただいてきました。

各地域で取り組んでいる「殺処分ゼロ」の目標。達成されてる県も地域も増えていますし、かつて殺処分が問題とされた地域でもここ数年は大きく減少してきてもいます。

しかし、
何故ここまでになったのでしょうか。



いくら目標に掲げても、これは行政が取り組む力だけではどうにもなりません。
愛護センターや保健所の収容施設も緊急の場所であって、収容数や場所にも限界があります。

そこに毎日毎日 迷子犬の保護収容、さらには、無責任な飼い主による所有者明示のない身元不明犬、迎えのない犬たちが増えていけば…… 直ぐに施設内はパンクですよね。

施設もいろいろ、例えば見知らぬ環境の中で不安とストレスにより犬たちが大部屋に詰め込まれたら喧嘩などもあるでしょう。皮膚病や感染症などが広がる恐れもあります。

飼い主さんを待つ期間を設けて、誰かの大切なペットである動物を預かり保護するため、衛生的で適切な飼育環境を保つためにも苦渋の選択の上で「殺処分」は行われるのです。

それでも未だに行政の行う殺処分についての批判を見かけることがあります。
大馬鹿ものです。

誰も好き好んで動物を殺してるわけではないことを誤解されてる方々は、保健所や愛護センターへ足を運んで知るべきです。

どのような施設の状況で、どのような現場で、収容されてる動物の現状、どのくらい大変なことかを知るべきである、それからだと思っています。


殺処分を減らすため、殺処分をゼロにするため、その目標を、その結果を出すためには、今や保護活動をされる動物愛護団体、ボランティアの皆様の「存在」と「協力」は欠かせません。

数字の上での『殺処分ゼロ』が、どのような形で結果につながっているかが大事なことだと思います。


動物愛護センター、職員さんの努力だけではなく、センターに登録されてる地域のボランティアの皆さま、動物愛護団体、自治体の立場を利用しあった協力体制、その地域の市民への周知のため、啓発、啓豪活動を主体としたイベント活動も開催されて努められています。

ネットやSNSでは、情報を知った私たちが新しい縁に繋ごうと「里親募集」「譲渡会」の情報のお知らせ、「迷子犬や猫」たちが飼い主さんにつながるようにと情報を拡散をする‥‥。

問題を互いに把握し、解決のために1つ1つ、あらゆる思いやりの協力や連携を取り、目標に向けて共に取り組むことが大切であり、それが出来ればこその結果へと繋がるものだと思っています。


行政、自治体だけでも無理、愛護団体、保護活動されるボランティアの皆さんだけでも無理、当然ですが市民だけでも無理、同じ認識を共にして一緒に取り組むからこそできる事、目標と結果です。

そして、「殺処分ゼロ」が一部の努力とシワ寄せとならないように、単なる数字の上での結果とならないように強く祈り願っています。


飼い主である私たちが一番の「原因」でもあること、その意識と責任をもって「良い飼い主への向上を目指す」ところであると強く思っています。

だって、殺処分の問題は飼い主の問題なんですから。


◻️ 目指したい殺処分ゼロの取り組み

行政が民間の保護活動ボランティアに頼るばかりでなく、行政と愛護団体、ボランティアの皆様の協力に頼ってばかりではなく、今後の問題を減らすため、増やすことがないよう、私たち飼い主もまた協力が不可欠です。

飼い主による『迷子ゼロ』『持ち込みゼロ』こそが、本当の目標とすべき殺処分ゼロだと私は思っているのです。

ご存知の通り実際の現状は違います。

私たちが迷子にしない為にすべく努力をすること、終生飼育を誓い、捨てたり持ち込みをしない飼い主が増えるだけで現状は大きく必ず変わりますよね!


◻️ 所有者の明示の義務と愛情

万が一、不注意からペットを迷子にしてしまっても、交通事故、水難事故にも遭わず、運良く親切な方々により保護された時のことを考えてください。

義務とされてるルールを私たちが守ってさえいれば、殺処分の危険もなく、保健所に収容されることなどもなく、『所有者の明示』さえできていれば、必ず連絡がもらえるのです。

ルールは、面倒なことなどではなく、思いやりと優しい愛情でできています。

これを守らないのは何故でしょう。

飼い主が不明な犬たちが抱える問題は、所有者の明示をしない飼い主が問題なのです。

殺処分される多くの犬たちには、飼い主がいます。飼い主不明の飼い犬です。

お迎えもなく、保健所やセンターに足を運んで探しにきてくれなければ、犬たちは、帰る場所もなく理由も分からずに死んでいくのですよ。。。

野良犬や野犬と呼ばれる犬たちにも、飼い主という無責任な人間が関わっていました。犬は野生動物などではなく、人間が必要として得た家族でありペットです。

…… なんて愚かなのでしょうか。


所有者の明示の義務の大きさ、日頃の飼育環境、管理の責任の大切さを感じましょう。

いくら殺処分ゼロを掲げても、殺処分を避けられても、犬たちが幸せになれたわけではないのです。

いくら無事に保護されても、必要なお世話をされても、保護犬の幸せの先は、どこに向かうのでしょうか。

保護ボランティアの皆さまも収容施設と同じ、それ以上に限界があります。
ボランティアの皆さんの尊い活動が尻拭いの場とならないように。

ペットにとっての城であり砦
これはいつであっても「飼い主」私たちであるべきです。

ペットである動物たちの世界のすべてである私たちが、彼らの素晴らしい世界になれるよう、自慢の家族になりましょう!



いろいろと思いを書き綴ってしまいましたが、今までもブログ読んでくださってきた皆さまには繰り返しとなる話だったと思いますが、申し訳ありません。何度でも声をあげていきます。

そんななか、正にと言わんばかりの番組のお知らせを目にしました。

‪▼ 動物愛護団体が崩壊‬
‪▼ 背景に全国に広がる犬猫の“殺処分ゼロ”‬

今夜、お時間をつくって見ませんか。


「殺処分ゼロ」で犬・猫が不幸に!? 

NHK クローズアップ現代+
2018年1月24日(水)
放送時間 22:00-22:25(25分)

6年前の動物愛護法改正などを受け、多くの自治体が目標として掲げる「殺処分ゼロ」。

殺処分される犬や猫の数は近年大幅に減少した。しかしその陰で、深刻な事態が進行している。

自治体の収容施設や民間の動物愛護団体が、殺されずに済んだ犬や猫を抱えきれなくなり、伝染病のまん延や多頭飼育崩壊が起きるなどのケースが出てきているのだ。


国が目指す「人と動物が幸せに暮らす社会」の実現には何が必要か、考える。






過去のブログのなかで関連がある記事も以下に貼らせていただきます。
気になって読んでいただけたら、動物を取り巻く環境、現状を知って一緒に考えていただけたら幸いです。皆さまと皆さまの家族であるペットの幸せを願い祈っています。
Lovely days CHIKA'S MIND TRIP


最後の砦・・ 希望

最後の砦・・ 希望②「八代保健所へ出かけて下さい」

犬や猫との暮らしについて ひとつ提案

里親になるって楽しい

伝えかた(啓発 警鐘 声なき声を響かせる為に)

ごめんね、どっちも人間なんだ

悲しいかな、約束を破るのは「人間」だからか。