光の当たらない花は
どれだけ気高く咲こうとも
枯れていくことを待つさだめなのだ。
作られた壁を壊すことが出来ない貧弱な花は
何のへんてつもなく枯れてくのだ。
夢を見た。
とても恐ろしく現実的な夢を。
教室に座っていた。
机や椅子はなく、地べたに座り込んで。
黒板に書かれた漢字。
私は知ってる。でも確証がないからこたえられない。
わからない。思い出せない。
「艮」という漢字。
回りの人がみんな一斉に手をあげて
ここぞとばかりに当ててもらおうと。
みんなは私の知らないことを知ってる。
数学的な問題。私はわかった。
でも正確ではない気がする。
どうして?私が導きだした答えだから。
自信がある問題ほど間違えて傷がつく。
だから、私には黒板に書かれた白い文字に赤い○がついた部分。
あれが私の答えなの。
私があってるわけない。
私がわかっていい問題じゃない。
選択問題が一番嫌い。
不正解率が一番高いの。
紙の中の文字の選択も。人生の選択も。
そして間違えちゃいけないものほど
間違えてる。
今日はもう疲れたね。
おやすみなさい。
え?
大丈夫だよ。
ここは間違えない自信があるから。
だって毎日二次元の扉を開いて
リネを起こすと
きみからの「おはよ」っていう
メッセージをリネが渡してくれるから。
だから明日
みんなが嫌いではないと思う笑顔になるために
休憩しよう。