昔を思い出した。
「ギル、お前だよ。」
僕の手に熱いを、背中に冷たいを加えて
脳内にサイレンを鳴らす。
眩んだ視界にマイク越しのデジタルは低くぶつけられた。
デジタルに投げつけられた白は
まるで僕を攻め続けるかのように静寂を与えた。
あぁ僕はこんなにもしつこくめんどくさい。
「あっそう」
雑草の声なんて届かない。
「ギルが邪魔で間違えたわ。」
ゴミ箱の涙なんて見えない。
開発が進んでいった。
ゴミでも鎖が繋がったままだった。
古いおもちゃは飽きて、新しいおもちゃが欲しいけど
与えられないから古いおもちゃを手放さない。
「これはまたお仕置きが必要だね。」
あぁ、また遊んでもらえるのですね。
私を自由にお使いください。
ご主人様。
あの時から足場を間違えたのかもしれない。