ロッピスのペンダント 3 | 黒鷹騎士団

黒鷹騎士団

基本は俺の妄想からなる。
後悔だけはしまくりだと思う

HAPPY ENDは好まない

(夢・・・じゃ、ない・・・よね?)

ロッピスは震えた。

そして、昨日の事を思い出した。
昨日、父親にいなくなって欲しいと思ったとき
ペンダントが光っていた。

もしかしてお母さんのくれた
このルビーのペンダントが私に夢を見せているのか?

でも、ここは夢ではない感覚。現実の感覚。

このペンダントは私が見た夢を現実にしてくれるのか?
でも、前もってどんな夢を見るのが知ることができない。

このペンダントは私の願いを叶えてくれるの?
それとも、私を悲しませるの?

寝る前から、夢を知りたい

それはできない。

もしも私が嫌なことが夢に出てきたら・・・

ロッピスは首から下げていたペンダントを
首から外した。

そしてペンダントを貰った時の箱に
直して引き出しの奥深くにしまった。


だが数日後
ロッピスは久しぶりにペンダントを首から下げたくなった。

お母さんの唯一の形見を
引き出しの奥深くにしまっておくのは
もったいない気がしたのだ。

寝る前に外してしまえばいい
それなら大丈夫だ。

ロッピスは浮きだしからペンダントを出した
やはりいつみてもとっても綺麗だった。

そして寝る前にはペンダントをはずす
という生活を続けていた。

だが、ある日
ロッピスは居眠りをしてしまった。

赤く輝くペンダントをつけたまま。


~つづく~