ロッピスは悪い夢を見た。
お母さんが生活難で家を出ていく夢だった。
ロッピスは思った。
(お母さん。行かないで!!)
ロッピスは目を覚ました。
目覚めの悪い朝だ。
家の中が騒がしかった。
みんな、お母さんの寝室の方へと向かう。
嫌な予感しかしなかった。
ロッピスも向かった。
お母さんは冷たかった。
夢が嫌な方向に本当になってしまった。
最もサイヤクな方向に・・・
父親は帰っていない。
ロッピスは父親の携帯電話に連絡した。
「今日は忙しくてね。なるべく早く帰るよ。」
何故そんなに落ち着いていられるか
ロッピスにはわかっていた。
父親は浮気をしているのだ。
お母さんに対しての愛が無くなってるのだ。
ロッピスは父親が嫌いだった。
ロッピスは数日前にお母さんからもらった
ペンダントを握り締めた。
そのペンダントが赤く光り輝いていることを知らずに・・・
~つづく~