日曜日の午後三時、近くのクラシック・リミーズ(こんな場所です)のテラスににビールを飲みに行ったところ、フォルクスワーゲンのミーティングが行われていました。



ドイツで日曜日に開催されるイベントは、結構早い時間に終わってしまうので、残っている車は多くは無かったのですが、その中から気になる車をご紹介します。


 
二台並んだ T1。50-60年代に生産されたトランスポーターの最も初期の車です。このT1、60-70年代のヒッピーブームの時、ヒッピーやミュージシャン達が中古車をこぞって乗り回したので、ドイツというよりアメリカの西海岸を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?私もそんな一人です。

緑の方は、改造してローダウンさせてあり、前屈みな姿勢がツートン色と相まってとってもポップです。

ナンバープレートのKRはクレフェルトという登録管轄地で登録されたことを示しています。日本の「品川」等と一緒です。その後の、T167Hがとっても気が利いています。なぜって?

67年製造のT1ということをナンバーで表しているんです(想像ですが、ほぼ間違いないと思います)。最後のHは、製造から30年以上経たヒストリックカーと認定された車に付けられます。歴史的な価値があるとみなされて、税金などの優遇があるんですよ。



おとぼけ顔にきりっとしたサンシェード。可愛いですね。
この車は二代目で、通称T2と呼ばれています。

 
これは珍しい救急車。オリジナルなのかどうかは不明ですが、ペイントが剥がれかけた赤十字が良い感じです。このナンバープレートは貴重ですよ。

 
写真では分かりづらいですが、分割されたフロントグラスが上に跳ね上がって開いています。サイドウインドウを開けなければ風が通り抜けないので、想像するより快適らしいです。

 
素晴らしいコンディションです。当店でピッコロというミニカー(ショップのページです)を販売しているのですが、そのミニカーが大きくなって実写になっちゃった、みたいな可愛さです。

 
自転車のチョッパー。VWとは別に、チョッパー愛好家の人々が集まっていて、こんなスペシャルバイクがたくさんありました。全部形が違っていて個性的です。たぶん、全部スペシャルメイドなのでしょうね。

 
右の白いバイクは、ちょっと太目のシンディーローパーみたいなお姉さんが乗っていました。ハンドルにキティちゃんを付けています。豹柄のフロントバスケットといいかなり個性的です。ご本人はもっと個性的でしたが。

 
きれいに塗装されたT1です。サイケな色もこういった色合いもどれも似合ってしまう不思議な車です。おそらくカラーコーディネートの種類が世界一じゃないでしょうか?ナンバープレートの意味はもうお分かりですよね?

 
ビートルのパトカー。ミニカーでは良く目にしていたのですが、初めて実車を見ることができました!ちょっと、いえ、かなり感激です。

 
この時代のビートルのエンジンは1300CCですが、このパトカーでは、1600CCに拡大され出力アップを図っています。1980年代後半までパトカーとして現役だったようです。



屋内にも歴代のビートルが展示されていました。

 
通称、「スプリットウインドウ」。先にご紹介したトランスポーターのT1はフロントグラスが二分割されていましたが、ビートルの初期型では、この様に二分割されたリアグラスを持ちます。曲面グラスに比べて安価な平面グラスを採用することで、コストの削減を図ったと言われています。

そのコスト削減の工夫が、今ではヒストリックカー市場では大変な高値を生んでいるのですから面白いですね。

スプリットウインドウは、視界が悪く安全性に問題があるとして早々と姿を消してしまいますが、フロントグラスの方は、70年代後半まで平面グラスが採用されていました。

 
コンバーチブルのシンプルで素晴らしくシックな車内。白い部品はベークライト製です。

 
フロントグラスが平面グラスなのが良く分かります。もうひとつグラス関係で普通の車に見られない特徴が、この写真に写っています。

サイドウインドウの左上の弧になった部分をよーく見てください。弧の内側に少し凹んだ形状をしています。実は、今回初めて気が付いたのですが、いったいどういう理由でこうなっているのでしょうか?

想像するに、少しだけ窓を下げて通気するための工夫のような気がします。ビートルは、当時の車では主流だった「三角窓」を持たない車なので、その代用策なのかなぁ、と思ったりしてますが、真相は?

ご存知の方がいらしたらぜひ教え下さい。

丁稚でした。