萩原浩さんの「ひまわり事件」という小説を読みました。
けっこうぶ厚い本なんですけど、さくさく読むことができました。さすが萩原さん。
隣接する幼稚園と老人ホームが舞台。章によって老人たちと幼稚園児、保母さんなど、登場人物それぞれの目線から書かれています。バラバラに生きている「他人」だったひとたちが、「ひょんなこと」で繋がっていく感じ。それは物語じみてはいるのだけど、萩原さんの飾らない文章はすんなりと「そんなこともあるのかもな」と思わせてくれます。
「老人と園児のふれあい」なんて表現するとベタベタな感じになってしまいますが…
ふれあい、というより、年齢を超えて共に過ごした、老人にとっては遅く、園児にとっては早い「青春」を描いた物語だと感じました。
ひまわり事件-【電子書籍】 |