吹越さんのお芝居、ポリグラフを観に東京芸術劇場へ。
しかしそろそろソロアクトも観たいなぁーというのが本音です!(´-`).。oO
2013年に同じ劇場で公演されたものの再演。吹越さん、太田 緑 ロランスさん、森山開次さんの3人劇で、吹越さんが演出を担当した作品です。今回は東京公演の前に、なんとパリで凱旋公演があって、その影響なんかも楽しめるかなぁ、と期待しつつ鑑賞しました。
小劇場の女優ルーシーがオーディションでやっと勝ち取った映画は、隣人の政治学を学ぶゲイの学生フランソワが関係した殺人事件が元となっていた。電車での飛び込み自殺を目撃して動揺したルーシーを助けたのは、かつてフランソワに対してポリグラフ(嘘発見器)テストを行った犯罪心理学者のディヴィットで…
偶然によって繋がった3人が交わるに連れて、それぞれがかかえる闇が浮き彫りになっていく…そんな感じのストーリーです。
音楽のライブも回を重ねるごとに変化していくこともあるけれど、ジャムバンドで無ければだいたいは同じ感じで、人によってはMCも一緒だったりするけど(苦笑)、お芝居は本当に変化していく感じが面白い。
お話そのものは変わらないのに、小道具の使い方、演者の立ち位置が微妙に進化していて、おおお、そう変わったのか、とニヤッとする、という。
少しネタバレになりますが、始めに吹越すん、大田さん、森山さんが登場して、吹越さんが紹介、今からやる役回りと物語の舞台を説明していました。今回パリで公演するにあたり、どうしても日本人である自分たちがドイツ人やらカナダ人として芝居をすることに対する違和感というか、「足らなさ」を感じ、それを補う意味合いで入れたそうです。いきなりスッと「おぉ、ロミオ!」(ベタすぎ)みたいに入り込むお芝居もアリだとは思いますが、そういう普通深く考えない部分にも疑問と拘りを持つのが舞台演出家ってもんなんでしょうか。
そう、今回は吹越さんと東京芸術劇場の方のアフタートークがあったのです(≧∇≦)
なのでパリ公演の話とか、吹越さんの作品への拘りを直接本人から聞くことができて大満足。
備忘録的に書くと、まず今回のポリグラフという作品はカナダのロベール・ルパージュという方が1988年から1990年代にかけて上演したお芝居なんですが、やることになったキッカケは3×3という3人劇を3本やる、という話を野田秀樹さんからもらって、野田さんと昔やったRight Eyeをしようと思ったら野田さんに野田さん役を断られて(笑)。Right Eyeは野田さんが目が見えなくなる実話に基づいてるんです。なもんで、吹越さんとしても野田さん役は野田さんじゃないと意味がない、と思ったみたいで、3×3の企画自体を辞退したつもりだったのに、野田さんはそうは捉えてなくて...何やる?てなって、本で読んだポリグラフをしてみようか、となったみたいです。
野田さんの「やらない」と「で、何やるの?」、から生まれたのか…
ルパージュさんは映像の魔術師とも呼ばれているそうで、88年当時にいち早く映像技術を舞台に取り入れた人らしいです。今だとプロジェクトマッピングとか、高度な技術が当たり前のように舞台で使われていますが、当時はそうとう斬新だったのではないかなぁ。吹越さんは、そのような作品を今の時代に上演することに、少し不安もあったみたいです。あれだけプロジェクトマッピングがもてはやされると「はいはいこれもね」的になっちゃうのは否めないですしね。しかし!そこは吹越さん、「影」という、いってみれば「ローテク」な技法との掛け合わせによってミステリアスでありスタイリッシュな演出に仕上げていました。影の使い方は前回もすごいなぁ、と思ったポイントです。緻密に計算された世界。あー、自分の文章力では到底伝え切れません´д` ;
吹越さんは日常生活の中で、たとえば光源が3つあれば3つの影ができるとか、そういうことを常に考えてるみたいです(°_°)まじか!
いろんなことを舞台の上で実験してみることが好きみたいで、「タネも仕掛けもあるのが好きなんですよ」ていう発言も印象的でした。
パリ公演では、終了後に客席から「バカヤロー!」て声が聞こえて、うわぁ怒られてると思ったら「ブラボー」だったって…それはないやろ、笑。
終わった後にイスラエルとナポリのプロモーター?の方から是非自国でもやって欲しいという話がきたそうです。すごい!海外で上演してすぐにそういう話がくることはマレみたいです。(=゚ω゚)やって欲しい。
(吹越さんはめんどくさそうでしたけど、苦笑)
東京公演は11月2日まで、その後広島と札幌でも公演されます。興味もたれた方は是非。
しかしそろそろソロアクトも観たいなぁーというのが本音です!(´-`).。oO
吹越さんって誰ぞ!という方は
木曜の綾瀬はるかのドラマをご覧くださいませ。
