ノルウェイの森を久々に読んだ。

 

おそらく、高校の時図書館にあるものを読み、その後に単行本を買ったのだと思う。

それが、つい先日見つかったので、一気に読み切った。

 

初めて読んだ時にも随分感動したのを覚えているが、大人になって読んだこの本はとっても感慨深かった。

 

 

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どの主人公にもひどく共感した。

 

私は、多分ハツミさんのような女だと思う。

ハツミも直子も緑も、全員に共感する、

みんな、「一人の人に目一杯に愛されたい」みたい。

私も、そうだと思う。愛されたい。そのために傷ついたり、怒ったり、泣いたりする。

 

ワタナベにも永沢さんにもすごく共感する。

永沢さんはすごく遊び人のようだけど、すごく寂しいんだろうなと思う。

勉強ができて、気遣いができて、みんなに一目を置かれて、でも本当の理解者はいない。

だから、自分を削るように磨いて、唯一の自分の理解者である自分が納得する自分になろうとしている。

なかなか、自分で自分に納得できないんやろうなあ。

自分のことを好きになれないんちゃうかなあ。

 

私は、一人の人に愛されたいのに愛されなかったから、とにかく自分を傷つけた。

いろんな人に好かれたけれど、愛する人に好かれなかった。今でも後悔している。

愛されたはずやと、今でも思う(でも無理なんやと思う)

でも自分をそれなりに理解する人間には出会えたと思う。

でも、まだまだ足りない。欲深いんやわ。

 

私は永沢さんのようにもっと自分を磨いて自分のために生きなきゃいけない。

自分を理解するものはいないと諦めて、自分が自慢できる自分にならなきゃいけない。

でないと、私も、自分の命を生きることができないのだと思う。

 

誰にも愛されなくても、理解されなくても、自分が自分を理解して自信を持てばいい。

(そうしないと、私の愛する人に愛されなかった思いは、どうにも消化できない)

 

 

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みんな、この本を読んで共感するのだろうか。

私は苦しいほどに共感した。

みんなが共感するなら。世の中、満たされない愛でできているのかな。と思う。

 

 

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本を読んで、言葉を増やしている。

自分が自分の気持ちを伝えるための言葉をもっともっと増やしたいのでどんどん本を読む。

 

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今日は雪です。

久々に積もりそうです。