白木優子 東日本大震災から5年 | ☆いっしょにワクワクしよう☆

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またこの日がやってきた。


5年前の今日、3月11日。


私は幕張にいて地震を経験した。


大きな建物の中にいて、天井の照明やら何から何まで左右に大きく揺れ、いつ崩れ落ちてくるか恐怖を感じ、「ここで私は死ぬのかなぁ…」とまで思った。今まで経験したことのない恐怖で震えと涙が止まらなかった。

でもそれは序章にしか過ぎなかった。

建物から無事に出られて、携帯のテレビを見ながら、収まるのを待った。

テレビからは驚くほど広い範囲で被害を受けているが流れていて、携帯を持つ手が震えた。そして、近くではコンビナートの火災も肉眼で見えた。計り知れないこれからの不安を感じた。「無事に家に帰れるのだろうか」と。


そこから、仲間と共に都内に帰ろうと車を走らせ、コンビニに向かった。
すでにコンビニには何もなく、わずかに残っていた飲み物と、食べ物はお酒のつまみくらいしかなかったが、とりあえず何もないよりはと思い買い込んで都内を目指した。
途中、マンホールが1メートルくらい突き出ていたり、機能していない信号があり得ないほど揺れていたり、道が液状化している所などたくさん横目で見ながら、涙が止まらずにいた。
ただ救いだったのはひとりぼっちではなかったこと。仲間がいてくれただけで、心強かった。

夕方幕張を出て、通れる道を走らせ、都内に入ったのは20時頃、そこから帰れたのは夜中2時だった。電車などは止まっているので、道路は渋滞、歩道にも車道にも人が溢れて動かない状態だった。

あれほど心と体の疲れた日はなかった。

絶対に忘れることはできない1日だった。

ただ、そういう事のなかった場所では、違和感を感じた。

それは、5日後の出来事。
友達の結婚式の為、新幹線で西に向かった。
降り立った駅では、賑やかさがあった。
確かに、私も阪神大震災の時はピンとこなかった。阪神大震災で被害にあった方々には申し訳ないけど。
私は両方の思いを体験した。
なら、私は経験したことを絶対に忘れてはいけない。と思う。

繰り返し来ると思っている毎日、何気ない幸せな1日1日を大切にしていきたいと改めて思う。
そして、まわりのみんな、食べ物飲み物に感謝します。

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