J1百年構想リーグ第7節
セレッソ大阪vsファジアーノ岡山
@ヨドコウ桜スタジアム




​はじめに

短期間の特殊な百年構想リーグ。
引き分けならPK戦を行い、勝った方が勝点2、負けた方は勝点1、降格なし。

▶️岡山 勝点8
第1節 vs福岡1-1(PK負)▲
第2節 vs広島1-1(PK負)▲
第3節 vsガンバ1-2●
第4節 vs名古屋1-1(PK勝)△
第5節 vs京都1-0◯
第6節 vs清水1-1(PK負)▲

▶️セレッソ 勝点9
第1節 vsガンバ0-0(PK負)▲
第2節 vs福岡2-0◯
第3節 vs広島1-2●
第4節 vs長崎0-1●
第5節 vs清水0-0(PK勝)△
第6節 vs京都2-1◯

岡山はPK初勝利、京都戦勝利の流れがあったが、前節アウェー清水戦でPK負け。勝点1は得たけど、内容は今シーズン最悪だった。それを中3日で完全に取り返せるかはわからないが、流れを断ち切らないといけない。WESTは今勝点が固まってて福岡のみ少し下だけど、岡山もどちらというとそっち寄りの候補。


セレッソは、連敗からPK勝ちと京都への勝利で勢いがついた。ただし、今シーズン岡山よりも極端で、得点が全然取れてないし失点も少ない。これをどう捉えるかだが、勢いがあっても得点に関しては課題を解消したいのは間違いない。平日夜のホームで解消できるか。


岡山はセレッソに未だに勝利なし。そしてヨドコウ桜は2016年に岡山がプレーオフ決勝で負けた因縁の地。どういう試合になるでしょうか。


⚽️岡山のシーズン展望



⚽️岡山第4節


⚽️岡山第5節


⚽️岡山第6節



 TODAY'S
 
​スタメン


​ファジアーノ岡山



▶︎サブ

GK 濵田

DF 大森

MF/FW 藤井海、神谷、本山、河野、木村、髙橋、ルカオ


▶︎ポイント

第6節からスタメンを4人変更。

ルカオ→一美、河野→ポポ、神谷→小倉、白井→松本


前節ゴールを決めたポポが昨夏加入後初先発。

シャドーは、木村と河野のどちらかが江坂の相方のはずが両方ベンチで一美と併用。おそらくポポ頂点で一美シャドーにするはず。

前節機能せず前半で替えられた神谷はそのまま大学生小倉にチェンジ。

レギュラー固定していた白井はベンチ外。


白井はターンオーバーじゃないと今後困る。本山復活は心強いが、今の松本/山根/白井の回しに入り込めるかは怪しいので、離脱でありませんように。


ポポは前節のはラッキーだけど、昨年はチームが勝てないシーズン終盤で一度もスタメン起用されず、やっとチャンスがきた。こちらの期待がないとかどうでもいいから、まずは走ってください。数字の結果も大事だけど、ポポは走らなければそれで終わり。ルカオは徐々に強くなっていったが、ポポも自分の存在とチームの貢献を示さないといけない。


ベンチに前線3人のところに4枠は必要ないと思うし、守備陣も誰も入れ替えてないし、別に試しのシーズンの位置付けでないのも勢いがほしいのも理解してるけど、少し疑問のメンバー変更になりました。


セレッソにとって縁のある西川潤はここで復帰...を望んでいた人も多いはずだが、そうはならず。時間かかってますね。



セレッソ大阪



▶︎サブ

GK 福井

DF 田中隼、登里、奥田

MF/FW 香川、阪田、本間、柴山、金本


▶︎ポイント

前節からのスタメン変更は、負傷したCB畠中がいなくなり、ボランチの田中を下ろしてそこに喜田を入れた形。CBの負傷が多いのか田中をCBで使わなきゃいけない形になってる(田中はできますけどね)。


あとベンチを見たとき岡山よりも経験値が豪華。まぁでもCFが未出場の金本しかいないのもって思うけど、ドリブラーは濃いのが何人もいる。



CB井上とCF櫻川は元岡山の選手です。2人も相手スタメンにいるのは珍しいので楽しみです。



試合


セレッソ大阪1-2ファジアーノ岡山


※セレッソが勝点0、岡山が勝点3


⚽️得点

前19  櫻川(セレッソ) (アシスト : 横山)

前45  ポポ(岡山) (アシスト : 山根)

後24  山根(岡山)


⚠️警告・退場

前30 工藤(岡山)

後6   大森(岡山)


🔄交代

後0   田上→大森(岡山)

後14 一美→ルカオ(岡山)

        横山→阪田(セレッソ)

        中島→柴山(セレッソ)

後25 喜田→香川(セレッソ)

        Tアンドラーデ→本間(セレッソ)

後30 ポポ→木村(岡山)

        松本→本山(岡山)

後39 石渡→金本(セレッソ)

後42 江坂→藤井海(岡山)


📊スタッツ

シュート数 : セレッソ7-12岡山

枠内シュート : セレッソ3-4岡山

支配率 : セレッソ52%-48%岡山



  ​前半

最初はハードモードの入り。その中で岡山のパスワーク、特に1タッチでの中盤からサイドに展開しての剥がしが上手い。


前節の酷すぎる攻撃なんだったんだよ!!!

いきなりフリーキック獲得して、中村のセーブにはあったけどいいチャンスつくったし。


その後も落ち着かない展開が続く。お互いミドルを撃ちまくったり攻守がすぐ変わったりと、結構激しめの試合の様相。


岡山としては、カウンターを受けたとき両ウイング(特に相手の右)に簡単に剥がされがちな感じがあって、少し心配。


とか思ってたら、前半20分にセレッソが先制。

見事に真ん中を簡単に空けられて、ソロモンから右に展開された後に横山に崩され、クロスにソロモンが合わせて先制。


セレッソ先制

 

 


ソロモンが上手くなってるのも間違いないが、それにしても捕まえられてなさすぎだし、岡山で活躍しきれなかったソロモンにあんな簡単にやられるのは嫌ですね。


それと、横山のドリブルへの対応。簡単に剥がされすぎだし、2vs1のあの位置であの守備はないわ。特に工藤が良くなさすぎる。横山上手いのをもってしても軽い。


というか、本来岡山がやらなきゃいけない攻撃やられた感じ。でもなぁ、セットプレーで点取ってるとはいえ、岡山は空中で頭で合わせるの上手くないからあれはできないか。



そのまま流れを全く作れず終盤へ。工藤がイエローももらってしまって流れ悪すぎる。工藤も田上も良くない。結局最初の数分だけで、あとは清水戦と同じになってしまっている。


その状態で宮本が田上との接触で頭を負傷。良くないこと続きすぎる。大丈夫そうだったからよかったけど、藤田がいない以上は今の岡山の中盤の軸は宮本なんですよ。


前半40分に久しぶりにチャンスで、ポポのキープから松本のシュート。枠外だったけど、ポポ気になる。田中を吹っ飛ばしたのは良くやった。ただし、松本に展開したあとのもう1回やってやろうという動きが遅すぎる。あのキープができるならもっと走ってくれよって思う。



って思ってたら、まさかの前半終了間際に一撃で同点。宮本から右に展開して右からクロス。ポポが競って左に流れたところの再クロスにフリーのポポが合わせて同点。


岡山同点ゴール

 

 

セレッソは人数足りてたけど、両サイドに振られてポジションバラバラになったDFの合間を掻い潜ってゴール。


これなんですよね、ポポが活きるところ。ルカオにはあのゴールは決められないんですよ。空中戦無理だから。


これでポポは2試合連続ゴール。前半のうちに追いつけたのは大きい。ポポに今までの取り返しがこれでつくわけじゃないけど、スタメンで使える可能性は生まれた。


このまま前半は終了。



  後半

岡山が田上に替えて大森を投入。
田上が明らかにソロモンに負けすぎていたので、立田を真ん中に持ってきて大森を右。田上は背高くないので理解できるが、木山監督がこれをできる人だとは思ってなかった。逆に言うと、それぐらい岡山ベンチ陣にも明らかな危機感があったってこと。

そして後半頭から流れを作ったのは岡山。相手ゴール前にどんどん迫っていってチャンスを作る。
これすら全然できなかったのが前節。あの清水戦なんだったんだよって本当に思う。


後半10分ぐらいのポポのキーパーとの1vs1。なぜあれを決められない...というかなぜシュートで終われないんだか。
相手を吹っ飛ばすのはルカオにそっくりだけど、1vs1苦手なのも同じじゃなくていいんですよ。あの終わり方はあり得ない。

そしてその後に一美→ルカオを実施。

ルカオとポポを並べるのは賭けのようにも思えるが、ポポを替える時間には早いし、やるならこっち。不安なのは一美の役割がなくなることで攻撃が落ちないかということ。ルカオの空中は弱いですからね。あとルカオをシャドーで継続してて、そのやり方はしたことないので。


ただ、岡山ペースが落ちず進んでいくと、後半24分に奇跡。左サイドからクロスをあげた山根のボールがそのままゴールに吸い込まれた。運により勝ち越し。

岡山逆転ゴール

 

 

これは元岡山の井上がボールを触れなかったことで、ボールがしっかり見えてなかった中村が反応できなかったことが原因。岡山としてはラッキー。


その後お互い交代を進めていって、両チームにチャンスは訪れるもゴールは生まれず終盤へ。

岡山が守備を頑張ってるのと、セレッソの攻撃が前半より怖くなくなった。岡山の流れがあったとはいえ、横山を早めに下げてもらったのは助かった。

交代選手にも怖さは全然なく、攻撃の仕方も良くなかった。後半危ないシュートもほぼ打たれてないと思う。

迫られるシーンはあったけど、立田とか大森が身体を張って守りピンチは少なく、最終盤はしっかり時間を稼いで守り切り、そのまま試合終了。


岡山はセレッソに歴史的初勝利、今シーズンのアウェー勝点3は初、複数得点取ったのも今シーズン初。他にも総評に書くけど価値がありすぎる勝利。

関係は全くないけど、雨の中のヨドコウでの勝利は、2016年のプレーオフのリベンジを果たしたとクラブとしては思ってしまってもいい。


  総評

セレッソは、前半よかったし先制点も取ったのに失点したのがまずかった。あのワンチャンスから後半不運でひっくり返されたけど、そこからやり返す気力がなかった。横山とソロモンは怖かったしすごく効いていたのに、後半そこが全く効いていなかった。
石渡とかも攻守バランスは上手くとれてて、将来の選手としての期待はあったし、本間の投入も大きかったが、3人目とラストの崩しの工夫がなかったかなと思います。距離感も広くなりすぎてたのかな。


岡山は、価値のありすぎるアウェーでの逆転勝利。掴んだものは大きい。ポイントは3つ。

ポポの可能性
昨夏の加入から今まで、(公式戦の)試合中の可能性がほぼゼロだった。だけど前節途中出場の最悪の内容の中で初ゴールを起用して、平日ナイトゲームの連戦で回ってきた初スタメンで連続ゴール。

これで、昨年、いや一昨年グレイソンが怪我で抜けてからずっとあった、CFのスタメンは一美かルカオっていう絶対的なものが崩れた。

ポポが何も期待できないところから、やっと3人が並んだ。これで選択肢が増えたのは大きい。得点力が低いチームなだけにこれは大事。

ただし、全てをポジティブに考えるのは危険。それは全く同じ言葉で「得点力が低いから」。これは解決していない。

よく、誰かが結果残したら「もう批判するなよ」とか「すぐ手のひらひっくり返す」「信じてた」で、批判してた人を批判する意味不明コメント見るけど、それに価値はない。たった1試合だけで批判がなくなるわけない。まだポジティブとネガティブの両方を考え続けないといけない。それができないならチームは確実に落ちる。

応援する側ならずっと期待だけしとけばいいなんて、その優しさだけの世界も勝負の世界には酷だと思うし、それは欠点に目を背けてる弱気な方と捉えられるべき。

ただし、ネガティブだけなのも良くなく、期待が生まれたのだから、そこは拍手をした上で今後の望みは持つ。それも大事。


ポポが選択肢になったけど、3人でぐるぐる回した結果、不安定になってしまった挙句に得点も入らない。これが1番最悪のパターン。

ルカオは空中が本当に苦手(相手にマークつかれると本当に飛ばないし勝てないので)、ポポとルカオは1vs1が得意じゃない、ポポは走りきらない/2〜3個続ける走りができない、ルカオはサイドに流れがち、一美は単純にシュートが入らない。
この辺が全部上手くいかないとまだ厳しい。

ポポは前回途中出場でゴール決めたけど、それ以外のプレーは微妙で、ルカオも今日途中から出て存在感がすごくあったかというと「...」だった。

誰かがスタメンで安定することと、途中から出て結果を残せる選手がいることは、岡山にとってどっちも課題です。

全員が上手く機能する、もしくは誰かが量産体制に入って(誰かが出れなくなるかもだけど)チームを救うのが1番良いパターン。

良い方にいってくれ...。
空中戦とかCFとしての身体の使い方は今日の前半の櫻川をよく見てくれって思う。


ボランチの安定
これは①と並ぶぐらい大きかった。
藤田が怪我で抜けて中々安定しない中、宮本の軸がかなり定着してきた。そこの相方を試す中で、前節復帰してまたファールでどうなの?だった小倉が今日は良かった。
まぁ対戦相手やコンビの相性もあるけど、清水戦→セレッソ戦の流れの中で神谷の序列が上がりかけてまた下がった。今日は締めに経験値のある神谷じゃなく身体を張れる藤井海が使われたことがまさにだった。

ただ、前半良くなかったのも事実。まだボランチの争いはしばらく続くでしょうね。ただ、宮本-小倉が安定すれば岡山の未来はちょっと見える。シャドーとの関係性も少し影響しますが...。


CBの組み合わせの選択肢
これもまた新たに生まれた出来事。石渡と横山にやられすぎていたのが原因だけど、そのおかげで貢献者の田上を替えるという思い切ったことができた。
そして立田を中央という安定した形ができた。

田上がいるから立田は右にしていたけど、田上がいないとき岡山の中央はずっと立田なわけで、大森も成長の真っ最中だけど伸びるなら、田上を出さないのもありになってくる。

大森も前の出場のときは自陣のミスからの失点があり、そこから田上が復活した歴があって、今日も早い時間にイエローをもらってしまったので、安心感はまだないが、戦力として十分なのは示した。

工藤のドリブラーに対するやり方は、どうにかしないと今後もやられそうな危なさはあったが...(軽いんだよね)。

今後どうなるでしょう。


ウイングは山根と白井と松本が継続でしょうね。本山がここに関われるかはわからない。

あとは河野と木村は結構な耐えどころ。一美シャドーのやり方がありってことになると、2人ともベンチすら入らなくなる危機があることを考えないといけない。


まぁとはいえ、混戦のWESTでここで勝ったのは本当に大きい。前節の清水戦は悪すぎたけど、相手を上回る試合が多くなっているのは昨年との大きな違いなので、それができる形を継続させたいですね。


​次節

3/21 ファジアーノ岡山vsV・ファーレン長崎

3/22 アビスパ福岡vsセレッソ大阪