いつもメイクをさせていただく時にはそのモデルさんのアイディアを具体的に具現化してそれをメイクします。

つまり、モデルさんの夢、ゴール、願いが結果としてすでに起こった顔にするのが私の仕事です。

 

今回は、珍しい男性モデルさんへのメイクだったので、打ち合わせで話す機会があり

私の化粧への姿勢を説明させていただき、とても共感いただくことが出来ました。

 

アカデミックな方だったので、そういうお話を嫌がらずに聞いていただけたというのも大きかったのですが

化粧はただ単純にそばかすを隠したり、カラーコントロールするだけのものではないと思っております。

私はいつも化粧は魔法だと信じていますと申し上げております。

 

だからその魔法が効きやすいようにできるだけモデルさんのビジョンを理解し、解読して、納得が行くまで考え貫ます。

そのビジョンがもし途中で変わったならまた作戦をゼロから考え直します。デザインをやり直します。

 

顔の表情をこちらが作り出せるのは、今までの人間の表情での統計学の元でイメージされるパターンを描けば作れます。分かりやすい例えは、笑顔は楽しそう、嬉しいは広角が上がってる、泣いているは悲しい、不満があるは口がへ文字になっている。などなど。

 

その表情の元となる理由、つまりゴールや達成したいもの、夢等の目指す所とその人がそこへ行った時の表情を点と点で繋ぐ事が出来るのは化粧だと思っています。

 

 

私がそう深く思う背景はやはり地元の京都と留学先のセントラルオーストラリアにあります。

京都では祇園祭でお稚児さんが顔を真っ白に塗り神の化身になります。顔色を白にすることが本人と見る人を含めて神様を迎えるというマインドセットになります。本人とその周りが神様を迎えたいという願いがその姿を作ってます。

 

オーストラリアではアボリジニでの祭りでお祭りだし特別なボディーペインティングを施します。

特別な雰囲気になって思いっきり感性が高まりその祭りでのコミュニケーションや絆がさらに深くなります。

それも人が作り出せる技なんだと思います。思いありきで全ての形が作られて物事が進んでいく。

分かるようで分からない話ですが、世界各地にある風俗文化の共通点はいっぱいあると思います。

 

私はたままたそういう文化の強い地域で育ち、いろんな国の文化を感じてきました。

これからも文化の探求をしていきたいですし、化粧という作業でいうと簡単に見えるものですが、

願いという作業をしているという事を申し上げます。

 

 

今回はモデルさんは私のモデルさんへの願いをデザインさせて頂きました。

明るい未来にお役に立てて嬉しいです。

 

メイクっていいですね。女性だけで独占しないで男性も楽しまれると素敵だと思います。