歩くのはやい?遅い? ブログネタ:歩くのはやい?遅い? 参加中

私ははやい 派!


小学校の犬を飼い始め、散歩をするようになってから

歩くのが早くなったような気がしますね

だから、一人で歩くのなら自分のペースで歩けるからイイのですが

誰かと歩く時は、結構、気をつけながら歩くようにしています


『ふいに』の歌詞のように
信号の変わり目で、ツレの手を取って相手をドキっとさせてみたいですね
でも、ドキっとさせるより歩調の話か…


4月からは別々の高校に進学することになった、僕と珠理奈


春休みのとある日、僕は高校に行っても部活を続けるため

後輩たちの邪魔にならない程度に練習に参加していたのですが

何か気乗りせず、午前中であがることに…

シューズをしまい、ラケットをケースに入れてから

コーチに挨拶をして帰ろう僕…

後輩達からは

『もうあがるんすか?家に帰ったってやる事無いでしょ…』

と言われ、いつもだったら言い返すのに今日は

『わりぃ~、練習相手にもなんないから帰るわ…』

と反撃もせずに、大人しく帰ることにした僕…


校門を出て、ぼけっとしながら帰り道を歩いていると

急に『膝かっくん』されてよろけてしまう僕…

後ろを振り返ると、爆笑している珠理奈…

怒る気のない僕は

『なんだ珠理奈か…今日はダンスのレッスンじゃないの?』

『明日、仕事で朝早いから、今日は早くあがったの』

と答える珠理奈

『そっか…俺、もう珠理奈に会えないと思っていた…』

率直な感想を言う僕

珠理奈も

『う~ん、確かに…家もそんなに近くじゃないしね…』


『そういえばさ、私、ホワイトデーにお返し貰ってないよね』

急に話を変える珠理奈…


今までやる気がない感じでゆっくり歩いていた僕は

2月14日の出来事を思い出そうとしながら歩くスピードも少し上げて…


バレンタインなのに浮かれ気分にはなれない受験生の僕

推薦で進学も決まっているクラスメイトもいるのですが

大半はこれからが受験本番であり

バレンタインだからという雰囲気は無く…


そんな2月14日には、確か珠理奈も学校に来ており…


イケメンでない僕ですが、女子とは仲が良く

数人の女子からチロルチョコを1個づつ貰い

そんな中、珠理奈は、というと

手作りクッキーをクラスの女子に配っており


それを眺めていた僕は、ダメ元で

『いいなぁ~珠理奈、俺にも頂戴。頼む~!いっこでいいから~!』

と土下座しながらお願いする僕


周りの女子は

『アンタ、そうやって、スカートの中、覗こうとしてるでしょ』

と罵詈騒音の嵐…

中学生なのにエロ大魔王と呼ばれる俺ですが

今はそんなこと考える余裕はなく

『イヤ、そんなつもりないって、じゃ、俺が貰ったチロルと交換しよ』

と条件を緩和する僕…

『チロルはいいから…じゃ、これ』

とクッキーを一個、差し出す珠理奈…

『サンキュー』と言ったものの、もったいなくて食べれない僕…

またもや、他の女子から

『うわ、アンタ、その珠理奈の手作りクッキーで変な事考えようとしてるでしょ!』

とスゴイツッコミが…

どれだけ俺って変態扱いされてるんだ…

そんな僕と女子とのやり取りをみて

大爆笑の珠理奈

そんな、珠理奈を見て僕は

(素の珠理奈も普通に笑うんだ…)

と思いながら、あえてボケ担当に徹する僕…


あ、思い出した…珠理奈に青汁クッキー貰ったんだっけ…

チロルチョコを貰った女子には『うまい棒』をお返ししたのに

珠理奈にはお返ししてなかった…


すっかり、その事を思い出した僕は、競歩の選手のように早歩きになり


『あ、思い出したから逃げようとして早歩きになってるでしょ』

と言いながらすぐに追いついて僕のラケットケースを掴んで離さない珠理奈

『ゴメンっていうか、珠理奈とホワイトデーに学校で会わなかったじゃない』

と言い訳をしてしまう僕…

『もう…そんな言い訳して…』

ちょっと拗ねる珠理奈…


でも本当に僕は、手作りクッキーのお返しを買っており

それを珠理奈に渡そうと思ってホワイトデーに持って行ったのですが…

案の定、珠理奈は欠席で会う事が出来ず…

そのお返しは、僕の家においてあるのですが、それを言いそびれて…


焦りを感じながら、ホントは早歩きで歩きたい僕ですが

珠理奈がラケットを抑えているので、早く歩く事が出来ず

『分かった珠理奈、そしたら、俺、家に取りに行ってくるから』

というと珠理奈は

『それじゃ、私も一緒に行っていい?』

『あ、うん…そういえばさ、珠理奈ってウチに来るの初めてだよね…』

と当たり前のことを言う僕…

高校入試が終わってからは、学校からは近くは無いけど

同級たちの溜まり場になっていた僕の家
珠理奈と話しながら、家までの道を歩きながら、ふと珠理奈を見ると

笑ってるんだけど、なにか一生懸命な珠理奈


あ、そっか僕の歩くスピードが速いのか…と気付いた僕

歩くスピードを珠理奈の歩調に合わせる僕

それに、珠理奈と一緒に歩く事ってないだろうし…

それだったら、ゆっくり歩いてみようと思う僕…

急にスピードを緩めて僕に対して笑顔を返してくれる珠理奈…


僕等の地方の中学はまだ、卒業シーズンではないので

普通なら『ホワイトデー』の日は学校に行っていたと思いますが…

ちょっとニュアンスが伝わりづらいかもしれないですね…


結論 歩くスピードは基本、速いと思いますが

誰かと歩く場合は、合わせるようにしています


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