同朋大学の仏教学科には、真宗学と仏教史学という二つの学びの道筋があります。

 

 真宗学では、浄土真宗の宗祖親鸞聖人の教えを学びます。その教えに自分を学びます。経典・聖教を丁寧に読解し理解を深めていくとともに、現代社会の諸問題との関わりを重視していくことを大きな特徴とします。

 

 主要な授業科目とその受講、学びの流れを以下に記します。

 

 1年生では、「仏教学概論Ⅰ・Ⅱ」(福田琢教授)で仏教思想の基礎を学びます。また、「宗教と人間(釈尊と現代)」(福田教授)で釈尊の生涯とその思想を、「宗教と人間(親鸞と現代)」(安藤弥教授)で親鸞聖人の生涯とその思想を学びます。「仏教漢文基礎学」(飯田真宏講師)も必修で経典漢文の読みに慣れ親しんでいきます。

 

 2年生では、「基礎演習Ⅲ・Ⅳ」(市野智行専任講師)で『正信偈』(親鸞聖人制作の偈文)を演習形式で学んでいきます。また、「真宗学概論Ⅰ・Ⅱ」(伊東恵深准教授)で真宗思想の基礎を学びます。大無量寿経・観無量寿経・阿弥陀経を学ぶ「浄土三部経講読演習Ⅰ・Ⅱ」(伊東准教授・市野専任講師)なども受講できます。

 

 3・4年生では、真宗学をゼミで学び深めていきます。本学の真宗学ゼミ(真宗学演習Ⅰ~Ⅳ・伊東准教授)は伝統的に『歎異抄』(親鸞聖人の言行録)をテキストとして演習形式で学んでいきます。また「教化学特講Ⅰ・Ⅱ」(市野専任講師)では、現代社会における浄土真宗のありかた(僧侶・寺院・教団)を実践的な場を重視しながら学びます。

 

 このほかにも、「七祖教義Ⅰ・Ⅱ」(杉浦道雄講師)、「浄土論注講読演習」(黒田浩明講師)、「仏教と人権Ⅰ・Ⅱ」(訓覇浩講師・新野和暢講師)、「教化学実習Ⅰ・Ⅱ」(専任教員全員)など、多くの科目があり、真宗学を学ぶ総合的なカリキュラム体系になっています。最後には各自でテーマを設定して卒業論文を執筆・提出することになります。

 

 本学の仏教学科で真宗学を学ぶ学生は、寺院子弟が多いですが、一般家庭の学生もいます(最初は仏教史学(仏教文化学)を学ぶつもりで入った学生が、学んでいくうちに真宗学への興味関心が高まっていった)。シニア(50歳以上)の学生も熱心に学んでいます。寺院子弟は大谷派で教師課程を履修する学生もいれば、本願寺派や高田派、出雲路派の学生もいて、ともに和気あいあいと学生生活を過ごしています。

 

 同朋大学の仏教学科で、真宗学を学んでみませんか。