AFC U-19選手権 #6 日本 vs イラン
永井がハットトリック!
イランとの壮絶な撃ち合い制し、U-19日本、決勝Tへ!
AFC U-19選手権 グループリーグ第2戦
11月2日(日) 18:45 K.O @ダンマン
【得点】
1-0 01分・宮澤裕樹(札幌)
2-0 07分・永井謙佑(福岡大)
2-1 20分・HAJI SAFI EHSAN(イラン)
2-2 26分・MOOSAVI SEYEDIMAN(イラン)
3-2 33分・永井謙佑(福岡大)
4-2 77分・永井謙佑(福岡大)
▽ U-19日本代表メンバー ▽
-----宮澤---永井-----
香川-------------水沼
-----山本---青木-----
鎌田--村松--金井--岡本
--------権田---------
▽交代
82分 香川 out 鈴木惇 in
86分 山本 out 木暮郁哉 in
89分 宮澤 out 遠藤敬佑 in
▼総括
日本にアジアチャンピオンの面影は微塵もなかった。日本の4得点はいずれもリスタートかそれに近い状況から。一方のイランの得点や決定機はほとんどが個の力強さを生かした突破から。試合では勝ち、内容では完敗したというのが正直な印象だ。両チームの約半数の選手たちは、2年前のAFC U-16選手権でも死闘を演じているが、2年経った今、それぞれの個の力にむしろ差が開いていることに衝撃を受けた。2年前のアジアチャンピオンを多数含む期待の世代が、イランに内容で完敗した現実は重い。U-17選手権という同年代で争う世界の舞台は逃したが、その上のトップチームやフル代表でアジアで戦う経験を重ねているイラン。おそらく今回のU-19選手権でも優勝を争えるチームだったに違いない。初戦で地元サウジと当たった勝負の絢で姿を消した。今後、ロンドン五輪、W杯予選で再開することになるだろうアジアのライバルが、強烈な個の力を蓄えつつあることに危機感を持った一戦だった。
▼試合経過
国家を聞くイラン選手たちの目は完全にイッている。戦う準備が100%整っている印象。スタメンの内4人が2年前のU-16選手権の日本戦に出場しているリベンジに燃えるメンバー。既にフル代表でW杯予選にも出場している、12番ハジサフィ。10番アリモハンマディはセパハン所属でACLにも2試合出場している。既にフル代表、トップチームでアジアの真剣勝負を経験している選手たちを擁するイランは、想像を超える難敵に成長していた。
▼前半
難しい試合になる。その予感を覆したのは宮澤の電光石火のゴールだった。開始30秒。ショートCKからの山本のセンタリングをヘディングで合わせる。日本選手5人までもがゴール前になだれ込む力強いゴールだった。7分、永井が続く。イランのCKを好捕した権田が素早くGKを前線に。針の糸を通すようにコントロールされたボールはイランDFの頭をかすり、裏へ走りこんだ永井へ通る。GKが出てくる絶妙なタイミングで放ったループはゴールに流れ込み、2-0。開始7分で得た2点のアドバンテージを得るものの、イランの畳み掛ける攻撃に危ないシーンが続く。ほぼ一方的なイランの攻勢で、失点すれば一気に逆転される。そう感じた時間帯にイランにやってはいけない失点を喫する。20分、金井トラップミスから1-2。26分、ハジサフィに右サイドを完全に突破され2-2。あっという間の同点劇。流れはイランに傾いたかに見えた。しかし、永井がイランを再度突き放す。33分、PAやや外から放ったシュートがイランDFの頭に当たりコースが変わるラッキーなゴール。41分、権田がPA内でトリッピングのファールを犯しPKを取られる絶体絶命のピンチに。しかし、アリモハンマディのシュートは右ポストを直撃。出入りの激しすぎる激動の前半は日本1点リードで折り返す。
▼後半
ハーフタイムを挟んでも、日本は試合を落ち着かせることができない。イランの12番、10番に19番ムーサビが絡む前線は前へ向かう推進力が強烈で、日本劣勢の時間が続く。深い位置でスローインになると、ムーサビがCKばりのロングスローを連投。約10メートルの助走の後に放たれる弾道はファーサイドまで一直線!これまでに見たこともないスローインはまさに未知との遭遇だった。ムーサビは上半身も筋肉質でまるで10種競技の選手のよう。57分、ハジサフィの金井を振り切る鮮やかな中央突破からのシュートはポストの内側を直撃。65分、イランは9番アンサリファルドin。サイパ所属でACLに5試合出場している選手。日本は山本が中盤でミスパスを2度連発し、際どいシュートを放たれる場面も。それでも後半も中盤を過ぎるとイランにも足がつる選手が続出。前半から飛ばしていただけにやや運動量が落ち日本の中盤も落ち着きを取り戻し始める。イランの猛攻を凌いだ末に止めを刺したのは、最後までスピードが落ちなかった永井だった。77分、権田のGKがワンバウンドし跳ね上がったボールをイランDFと競った永井が、瞬間的なスピードで抜き去りファーサイドへ流し込んだもの。84分、イラン14番ラフマニの悪質なアフタータックルで山本が負傷退場。倒れた直後にシリアスな状況をベンチに訴え交代。イランに試合をひっくり返す余力も時間も残っておらず、試合はそのまま終了した。