豊田国際ユース2008 #7 日本 vs 韓国
豊田国際ユース2008 グループリーグ3日目
8月9日(土) 16:30 K.O @豊田市運動公園球技場
U-16日本代表 2(0-0、2-2)2 U-16韓国
【得点】 *40分ハーフ
0-1 71分 ジュ・イックソン(韓国)
1-1 79分 宇佐美貴史(G大阪ユース)
1-2 79分 リ・ミンス(韓国)
2-2 79分 宇佐美貴史(G大阪ユース)
▽ U-16日本代表メンバー ▽
------神田----杉本------
宇佐美--------------高木
----- 柴崎-----堀米-----
中島---高野--内田---廣木
----------松澤----------
▽交代
17分 神田→原口
40分 高木→小林
66分 原口→宮市
SUB 藤嶋、内田恭、和久田、望月
試合終了後、韓国の選手達はセンターサークルで整列せず、審判団・日本の選手との握手を拒否。日本にとっては劇的な幕切れも後味の悪いゲームとなった。伏線は前半22分だった。主審を呼ぶ線審。相談後に提示されたカードは、韓国の8番・リ・ジョンソンに対してのカードで、“赤”。一発退場だった。韓国8番が競い合いの中で日本のDFの誰かに肘うちをした判断だったが(池内監督が「パンチ!パンチ!」と韓国ベンチに向かって叫んでいた。)、釈然としない韓国ベンチは猛然にクレームを付け、選手を一旦ベンチ前に引き挙げさせる。審判団にポジションに戻るように促されても立ち上がらず、ペットボトルの水を飲むばかりの韓国選手。本気で試合放棄をするのでは?と思わせる悪態ぶりだった。
5分後に試合は再開。しかし直後のプレーでまたも問題が発生する。右サイド(前半はベンチサイド&メインスタンド正面)で高木がボールを下げたところに韓国の7番・キム・ジンスが後ろから悪質なアフタータックル。明らかに報復的に膝を狙ったタックルで、“一発レッド”に匹敵するプレー。しかし出されたのは、“黄”。今度は池内監督が強い口調で主審に叫ぶ。「今の赤だろ!選手(生命)が終わっちゃうんだぞ!!」
一触即発の前半は22分までは韓国の一方的なペースで決定機を2度掴むもノーゴール。一人退場後も10人で戦っていることを感じさせないバランスの良さで日本とほぼ互角の展開に持ち込む。前半のシュート数は日本4に対し韓国7。試合開始は16:30でまだ陽射しがきつい時間帯。消耗度が激しいにもかかわらず長い距離を全力で走りきる韓国選手のタフさが目立った前半だった。
後半、韓国の前へ前へという推進力は影を潜め、日本ペースで試合は進む。日本の攻撃の中心となるのは堀米と宇佐美。堀米は韓国ボールホルダーへの寄せが速く、しばしばボールを奪い去り攻撃の起点を作る。宇佐美も外側から猛然と追い越す中島龍基を使ったり、おとりにして中へ切れ込むなど左サイドの攻撃を活性化。44分、50分、57分と決定的なチャンスを演出する。66分、原口out・宮市in。宇佐美がFWにポジションをチェンジ。
点が入るなら日本だな、そう思わせるくらいの日本ペースだったが均衡を破ったのは韓国だった。71分、後半最初のシュートがゴールに繋がる。高野、中島とDFラインは揃っていたのだが、2人の間でフリーでボールを受けた10番・ジュ・イックソンがGKと1対1の状況で冷静に決めて見せた。残り8分。このまま終われば10人の韓国に破れグループ最下位が決まる。重苦しい雰囲気を打ち破ったのは89分、宇佐美だった。小林→杉本→宇佐美と渡ったゴール前での細かいパス交換から右足インサイドで右隅に流し込む。宇佐美中心に歓喜する日本、呆然とする韓国。ロスタイムは4分。しかし、試合はまだ終わらなかった。
直後に右サイドからの長く高いロングボールを17番・リ・ミンスが競い合いに勝ちヘディングシュート。高い放物線を描いたシュートは松澤の頭上を破ってゴールに吸い込まれた。1-2、韓国再逆転。ありえない展開に韓国選手の興奮はMAXに。日本キックオフ直後のボールがタッチラインを割った瞬間、5~6人の選手が「ホッホー!」と奇声を上げ飛び跳ねる。屈辱的な終わり方を覚悟したが、まだ試合は終わっていなかった。ラストワンプレーでDFの中島(高野かも)が縦にボールを蹴り込む。ゴールまで35mの位置でボールを受けたのは宇佐美。シュートしか頭にない、といったトラップで前を向くと2~3歩前進し強引なミドルを放つ。相手DFに当たったボールを再び宇佐美がかっさらうとDFラインを抜け出していた。再び右足インステップで放った低い弾道は韓国ゴール右隅に突き刺さった。