宇佐美貴史、16歳0ヶ月でサテライト戦デビュー!#3 | 青の誇り~プラチナ世代の軌跡~

宇佐美貴史、16歳0ヶ月でサテライト戦デビュー!#3

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2008 Jサテライトリーグ

6月1日(日) 14:00 K.O @三木総合防災公園陸上競技場

ヴィッセル神戸 2(1-2、1-3)5 ガンバ大阪

【得点】

1-0 12分 レアンドロ(神戸)

1-1 38分 下平匠(G大阪)

1-2 42分 宇佐美貴史(G大阪)

1-3 68分 大塚翔平(G大阪)

2-3 71分 馬場賢治(神戸)

2-4 89分 平井将生(G大阪)

2-5 89分 武井択也(G大阪)


先月に東城陽で観戦した京都サンガ vs セレッソ大阪のサテライト戦で、京都は後半、宮吉、伊藤、駒井の高1トリオを3人起用し驚かせたが、どこか育成重視の暖かい雰囲気がグランド内外を包んでいたことを憶えている。あの試合に比べると、試合の熱さは別物だった。球際での激しいプレーが目立ち、審判の判定に一喜一憂するコーチ陣、そして両チームのサポーター。さながらピッチ上は、Jリーグ公式戦に極めて近い真剣勝負が繰り拡げられた。その熱さは、試合終了直前のカウンター攻撃から平井がゴールした後に阿波踊りのパフォーマンスを繰り広げたことでもわかるだろう。


そんな、サテライト戦にしては本気度の高いゲームで、宇佐美貴史はデビューした。16歳と0ヶ月。昨年5月と11月にガンバ大阪のサテライトvsユースの紅白戦を2度見ているが、宇佐美はまだ体格的に少年で(当然ながら)何も出来なかった。ボールは取られないが、仕掛けても抜けないレベル。それが今年のプリンスリーグで一皮向け、ユース年代相手ではやりたい放題。線の細さも消え、もはやサテライトに呼んでもらえるか?というよりもサテライトで何が出来るか?というレベルにまで達していた。


満を持してのサテライトデビューで動じる様子は微塵もなし。落ち着いたボールコントロールで違和感なく試合に入って見せた。前半、攻撃の起点は星原の右サイドではなく、宇佐美の左サイドだった。ドリブル突破は少ないが、逆サイドに絶妙なロングパスを通したり、タッチライン際でのワンツーで対面する近藤岳登を翻弄すること数度。タッチライン際から中央へドリブル突破しトリッピングでFKを獲得することも。


ユースの試合同様、サテライトのゲームでも得点の匂いは宇佐美周辺に漂っていた。「何か特別な運のようなものを持っているなら、この試合でもゴールするはず」とメモして10分も経っていなかった。デビュー戦でのゴールは期待通りに訪れる。


42分。右サイドで星原がカウンター気味に長めのドリブルを仕掛ける。さらに中央へ切り込んだことで近藤岳登の意識は星原へ向かう。左サイドどフリーで待ち受ける宇佐美に出せ!と思った瞬間、星原から宇佐美の足元に絶妙なパスが。GKとの間に遮るものは無し。ドリブルでゴールへ向かい、角度のないとことから右足トゥキックでGKの足元を破って見せた。


前半25分~45分は再三再四左サイドからチャンスを作り出したが、後半は一転消えてしまったことにも触れておく。67分に同じくユース所属の大塚翔平(18、U-17W杯代表)と交代するまで、ほとんどボールタッチはなし。まだ90分を通してパフォーマンスを持続することが出来ないのは課題と言えるのかもしれないが、予想以上のサテライトデビュー戦だったと言えるだろう。