もん子のお気に入り土偶file no.17
猿型土製品
(南アルプス市ふるさと文化伝承館蔵)鋳物師屋遺跡。
縄文時代中期中葉。高さ4.5㎝
リアルなニホンザル。そして超有名な土偶。
「わーい」と大喜びで撮影したものの、素材の偉大さにビビりつつの更新となります。
横顔もお猿さんそのもの。
頬袋まで作りこまれています。
ふつうに木の上を行き来する猿を見て作ったにしては正確な描写。
ということは。
もしかしたら捕獲して観察したのかな?
はたまた五感に優れた縄文人は遠くからであっても一瞬にしてフォルムを捉えることが出来たのでしょうか?
リアルなだけではありません!
後頭部には「仮面」をくくり付けた紐のような表現が。
仮面の土偶は有名なのがいくつかありますが、
仮面に描かれた顔はお世辞にも「精密」とはいえない。
もしこれが仮面だとしたら、猿に限ってなぜこんなにリアルにしたのでしょう?
ワカラナイ。
そしてオモシロイ。
参考までにコレは↓
国宝「仮面の女神」の後頭部。
国宝のように十文字にはなっていないけど似通った感じがしないでもない・・・・。
そしてスッキリしているお猿さんの頭の方が美しいと思います。
真上から。左右対称が気持ちを落ち着かせる。
耳の穴、
そして耳飾りの痕跡のような耳たぶの切れ目。
耳飾り?猿なのに?
(はっっっ!仮面だから?)
右側を少しナナメから見てみると、
ウインクしてますね
目のくぼみがキレーイな円に彫られていて高度な技術が伺えます。
お口も角度を変えてみると開け方が違ってていろいろ想像して遊べちゃう☆
ハイ、吸ってぇ~
吐いてぇ~
お顔の表現や描写は本当にスゴイ!
けど・・・・・・
もん子がもっとも魅せられた角度はコレ
土偶鑑賞は「うしろ」がキモであります。
南アルプス市ふるさと文化伝承館