前回の続きで犬の破壊行動についてです。


子犬でもないのに、犬が家の中の物を破壊したり、めちゃくちゃにしたりする
破壊行動は、実は「行動ニーズ」が足りていないことから来ることも
多いのです。


行動ニーズとは、犬が一日の中で最低限必要な運動量、活動量のことです。



具体的に書くと、体の大きさにかかわらず、犬に一日に必要な運動量の目安は
朝散歩に1時間、夕方一時間だとも言われています。



ある人は一日二回、それぞれ30分の散歩で十分だとも言います。

これは、個体差があるようですね。


犬とボール投げをして運動量を確保してあげるのもよいです。


とにかく、一日、一日この行動ニーズを満たしてあげて、日ごとにリセットして
あげるのが、大切です。


人間でも同じように、運動不足になったら、ストレスが溜まり、精神に異常をきたすことさえ
ありますよね。


ましては犬は体育会系の生き物です。


エネルギーの有り余った小学生、中学生の男の子を想像していただくと
わかりやすいかもしれませんが、こういったエネルギーの有り余った子達には
スポーツをさせたりして、発散させてあげますよね。



犬も同じです。



これは経験上私もよくわかるのですが、犬の破壊行動に関しては、この行動ニーズを
しっかり満たしてあげることによって、驚くように解決されます。



犬にばかり「お利口にしていてほしい」などと求める
ばかりでは不公平です。


犬に大人しく、穏やかに居て欲しいなら、飼い主さんの義務として
犬の行動ニーズを満たしてあげることは当たり前のことではないでしょうか?

犬の問題行動でこれまたよく耳にするのが、「破壊行動」


飼い主が留守の間などに家の家具を噛んでめちゃくちゃにしたり、
ゴミ箱をひっくり返したり、とにかく家中のものを荒らします。


食べ物ではないものを噛んでそのまま食べてしまったり、このような場合は
致命的な怪我にもつながりやすいので、注意が必要ですよね。


では、なぜこのような破壊行動を起こすのか???




まず考えられるのが、子犬の場合。

これはある程度仕方のないことかもしれません。


子犬の歯の生え変わりの時期は、痒くてとにかく何でも噛もうとするようです。
家の犬達もやってました。


こういう場合は、何か噛めるものを与えてあげる必要があります。
骨やおもちゃ、何か噛んで楽しいものを与えてあげてください。





それと、他にも考えられるものが、「行動ニーズ」が足りていないこと。



それでは、この行動ニーズに関しては、また次の記事で書いてみます。





いくら可愛い愛犬だからといっても、ガウガウ吠え続けたり、噛まれたりすると
ちょっとイラっとしませんか…???(爆)


ちょっとこんな事を書くと、アホな飼い主だとか言われそうですが、
私は以前は犬の全てを理解できるような知識もなかったし、
とにかく「なんでそんなに吠えるの!!!むかっ」と家の犬がギャンギャン吠えると
常にイライラしていました。


ここで白状しますが、実は一度だけ、吠えまくっている愛犬の頭を叩いてしまったことも
あります。


「もういい加減に、静かにして!!」ってね。


はい、ひどい飼い主でしたね。



当時は犬の全てが理解できなくて、本当にストレスだらけでした。


知り合いが家に遊びに来ると、吠えまくる…。

散歩中に会う人、犬に吠えまくる…。




こういうのも、私は実は世間体を気にして、
「獰猛な犬をコントロールできない、頼りない飼い主」
思われるのが恥ずかしいという気持ちが大きかったんです。


だから、犬が人前でギャンギャン吠えると、
「私に恥ずかしい思いをさせて、もう!!」
イライラしていたわけです。


その時の犬がどんな気持ちで吠えていたのかは、お構いなしでした。




でも、問題行動をする犬を飼っている飼い主さんの中には少なかれ
こういう感情を持ったことのある方はぶっちゃけ、意外と多いのではないでしょうか?



当然ですよね、人間ですから。


理解できない相手にイライラするのは自然な感情だと思いますよ。
(…と、自分を肯定してみる 笑)


なので、問題行動を起こす犬に対してイライラしたり、時には
叩いてしまったりして、後に自己嫌悪になってしまったりしても、
あまり自分を責めないでくださいね。





もちろん、体罰は絶対によくないのですが、やってしまったことに
いつまでも落ち込んでいては、前には進みませんよ。