現実に

辛くなったら

飛んで行く

ボケ村 美園一丁目

 

 

 

ベッドの中で

ボンヤリ見つめる

指たちを

82年のご苦労労う

一度も嫌だと言わなかったね

傷が付いても働いて

ありがとう、これからもよろしく

指には心ありません

拒否するのはいつも心です

82年間の付き合いだけど

気持ち一体になれたのは、、何回?

 

 

 

 

随分歳を取ったのね

同じ年代並べたら

私の手だってわからないかも。

 

ほんの数分

自分の時間

美園一丁目の徘徊時間

 

遠く聞こえる

罵詈雑言も

耳に届かぬ

ボケ村美園一丁目

 

現実が辛くなったら

逃げておいで

美園はアナタを待っているから

 

 

昨日のストローク患者の家族の話で、、

かなり重症の姑を兄弟代わりばんこで世話をしている人は

介護施設も検討しているけれど、高額で躊躇している

兄弟で分担して支払うか、それとも各自持ち回りで面倒見るか

様々な悩み抱えて生きていると、、

 

ワタシはこの意見に興味ありました。

兄弟たりとも、収入ちがいます。

払える人は介護する人に支払うということ

施設使用料が5千とか5万ポンドって言ってましたから、、かなりの出費です。

3人いれば賄える?

日本流で言ったら、長男?

それとも、、?

相性、損得絡み合い

表面だけでは見えない現実。

人間の醜悪、、みなくてもいいものまで見えてくる。

 

老人本人はそっちのけ、長年住んだ家から離れたく無いのが心情というものです。

 

でも自分で動けなければ、、、仕方ない事

まるで現代の姥捨。

 

長生きするのも楽じゃ無い。

 

今まさに

消え行かんと

悲しげな

君の命に

最後の声掛け

有難う、そしてどうぞ幸せに

 

いつかワタシも通る道

先立の君

そのうち逢えるよ