犬を飼う前に
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犬を飼うための準備

・家族会議


犬を飼う前に、家族の同意を得るのはもちろん、食事は誰が与えるか、散歩は誰が連れて行くか、トイレなどのしつけは誰が教えるかなど、それぞれの役割分担を決めておきましょう。その取り決めがあいまいだと、誰かひとりの負担が大きくなったり、犬自身がストレスを感じるようになってしまいます。


また、犬をひとりぼっちにする時間帯の対策、病気や怪我をしたときの対処、老犬になった時についてなど、家族でしっかり会議しましょう。


・しつけの知識を家族で共有


犬をどのようにしつけるか、しつけに関する正しい知識を家族が共有することも大切です。例えばトイレをしつける場合にしても、犬がそわそわし始めたらトイレに連れていかなくてはなりませんし、初めてのトイレは失敗することも多く、むやみに叱ってはいけません。また家に来た最初の頃は、犬は不安でいっぱいなので、むやみに声をかけたり、みんなでかまいすぎたりしないようにする必要があります。


・動物病院を見つけておく


犬がいつ病気になるか分かりません。最寄の動物病院を見つけておき、連絡先をメモしておきましょう。また緊急を要する場合もあるので、日曜日でもやっていたり、24時間体制の病院も見つけておきましょう。



・必要なものを購入


犬を飼うために必要な備品は、犬を迎える前に用意しておきましょう。


●トイレ ●ペットシーツ ●食器

●ケージ・サークル ●クレート・キャリー ●ベッド・ハウス

●おもちゃ ●首輪 ●リード


ケージやサークルは、手足を伸ばして寝そべっても大丈夫なサイズのものを選びます。ケージ内にトイレを置く場合は、そのサイズも考慮します。小型犬の場合は成犬になっても使える大きさのものを選び、大型犬の場合は、成長するにつれて買い換えます。


またクレートに犬を入れて外出する場合に備えて、普段からクレートに入れる練習をしておくといいでしょう。閉ざされた空間は、犬にとってストレスになるので、普段からエサを使って、自然にクレートに入るようにしつけておくと、外出する時に楽です。くれぐれも無理に押し込むようなことはやめましょう。


おもちゃは子犬の時はボールなどより、ぬいぐるみがおすすめです。ぬいぐるみはくわえて振り回したり、寄り添って寝たりできます。ただしボタンなどの飲み込んでしまいそうなものは取って、かじって中綿が出てしまったら、食べてしまうので買い換えましょう。


この他にもティッシュや脱脂綿、タオルなどを用意しておくといいでしょう。

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犬の法律とマナー

・狂犬病予防法


狂犬病予防法という法律があり、犬を飼い始めて、生後3ヶ月になると、狂犬病の予防注射を受けて、登録する義務があります。またその後も毎年1回、4月~6月に予防注射を受けて登録をします。


狂犬病は、海外では年間数万人もの人が亡くなっている恐ろしい病気です。日本では近年発生しておらず、飼い主の意識の低下から、予防注射の接種率は下がっていく一方ですが、飼い主の最低限の義務として、予防注射はきちんと受けましょう。



・動物の愛護及び管理に関する法律


日本には、1973年に「動物の保護及び管理に関する法律」が制定されましたが、1999年に、動物愛護の観点から「動物の愛護及び管理に関する法律」に改定され、動物への虐待や遺棄、殺傷に対する罰則の強化です。動物を虐待したり、遺棄した場合は30万円以下の罰金が課せられ、殺傷した場合は100万円以下の罰金、また1年以下の懲役が課せられるようになりました。


基本原則である「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も動物をみだりに殺し、傷つけ、または苦しめることの無いようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その修正を考慮して適性に取り扱うようにしなければならない」に基づいて、ペットショップなど動物を扱う業者の責任や義務、犬猫の繁殖制限などが明示してあります。



・条例やマナー


国の法律以外にも、各都道府県で定められた条例によって、犬の管理方法や、公園への出入りに制限があることもあります。犬を飼っている人たちにとっては、問題のない行動と思えることが、飼っていない人たちにとっては非常識で迷惑な行為であると映ることがあります。


糞を持ち帰るのは当たり前として、尿をする場所も選ばなくてはなりませんし、散歩中にリードを外すなどの行為は、周りの人に迷惑になることもあります。アメリカでは人間3人に対して犬1頭と言われていて、入れない公園があるということは考えられませんが、日本では13人に1頭という割合なので、犬を社会に完全に受け入れてもらうには、飼い主がしっかりと法律やマナーを守り、迷惑をかけずに飼っていくことが大切なのです。

犬の選び方

・生活スタイルに合った犬を選ぶ


犬の種類は実に300種類にもなり、雑種を加えるとその種類は無数です。犬はもともと狩猟犬、牧羊犬、作業犬、番犬、闘犬、愛玩犬など、その用途によって分類されていて、犬種によってそれぞれ性格や必要な運動量、手入れのしかたなどに違いがあります。また犬種だけではなく、犬も人間と同じで個性があるので、実際に目で見て、接してみて選ぶようにするといいでしょう。


子犬を飼う場合、一度飼い始めたら15年~20年の間、ずっといっしょに過ごすことになるわけですから、将来のことも含めて、慎重に選ぶ必要があります。子供がいる家庭、共働きの家庭、老夫婦、ひとり暮らしなど、それぞれの生活スタイルに合った犬を選びます。例えば大型犬の場合、毎日1時間以上の散歩や運動が必要になります。大型犬を飼うのが夢だったとしても、ちゃんと時間を割けないのであれば断念せざるを得ません。子供といっしょに生活しても問題ないか、手入れは楽か、手間がかかるかなど、しっかり考慮しましょう。



・オス犬か、メス犬か


犬は一般的にメスの方が飼いやすいといわれています。メス犬はオス犬に比べて従順で、攻撃性が少ないからです。またしつけや訓練も覚えやすく、我慢強い傾向にあります。メス犬は発情期になると出血して室内を汚すこともありますが、避妊手術をすれば問題ありません。避妊手術は、乳腺腫瘍などのメス特有の病気の予防にもなり、発情期の精神的な不安定さを防ぐことにもつながります。


逆にオス犬は、他の犬や人間に対して闘争心を抱くこともあるので、初心者には飼いづらいといわれています。縄張り意識が強いので、慣れないうちは部屋のいたるところにマーキングとして尿をかけることもあります。もちろんオス犬は骨格がしっかりしていて、活発で、オス犬の良さというものもあります。オス犬を飼う場合は、将来の病気やトラブルの予防のために去勢手術を行うことをオススメします。



・犬の大きさを決める


犬の大きさを考える際には、将来成長したときの大きさを考慮しましょう。犬の大きさと、飼い主の居住スペースを考慮するのは大事なことです。ただ大型犬は成長すると、室内をそれほど活発に動き回ることはありません。おとなしく落ち着いていて、子供といっしょにいても安心で、くつろげる程度のスペースがあれば問題ありません。


しかし、大型犬には毎日の散歩と運動が絶対に欠かせません。しつけが必要なのはすべての犬において共通ですが、大型犬の場合、いっしょに走ったり、自転車で併走したりと、飼い主にもある程度の体力と時間が必要です。もしこれを怠ると、犬がストレスを溜め込み、手のつけられない状態になることもあります。


一方小型犬はというと、大型犬ほどの運動量は必要ありませんが、普段から活発で、室内を動き回る傾向にあります。また無駄吠えをしたり、噛んだりする犬も多いです。小さいからといってしつけを怠ると、トラブルの元になります。トラブルを起こすのは犬のせいではなく、飼い主が正しくしつけなかったことに原因があるということを覚えておきましょう。


小型犬は、大型犬ほどの食費もかからず、外出の際にも場所によってはキャリーバッグに入れて簡単に連れて行けます。盲導犬以外の大型犬を電車に乗せるのは難しいですが、小型犬であればそれも可能です。

このようにそれぞれに特徴があるので、単に好みだけを優先するのではなく、将来をイメージしてサイズを決めるようにしましょう。



・純血種の犬か、雑種の犬か


犬には純血種の犬と、雑種の犬がいます。純血種とは、同じ犬種同士の親から生まれた犬で、雑種とは異なる犬種の両親から生まれた犬、もしくは雑種同士の親から生まれた犬です。イメージ的には雑種の方が劣っているように感じますが、そんなことはありません。現に介助犬として雑種の犬が数多く活躍しています。


ただ雑種の犬の場合、どのような性格をしていて、将来どんな体系、外観になるのかがわからないことがあります。もちろんそれが楽しみでもあるのですが、かかりやすい病気や将来のトラブルなどをできるだけ把握するために、母犬と父犬について調べた方がいいでしょう。


純血種の犬は、その犬種の特徴を受け継いでいるので、性格や将来の体型もある程度想像できます。しかし、犬種によっては、遺伝性の疾患をそのまま受け継いでいることも多く、特に人気の犬種では、商業目的の乱繁殖が行われているので、その傾向が強いといわれています。「血統がいい」などといいますが、血統よりも、信頼できるショップ、ブリーダーから選ぶことの方が大事です。


いずれにしても、純血種でも雑種でも、どちらが飼いやすいということは特にありません。基本的な飼い方は同じです。


・週齢の犬を飼うか


週齢とは、生まれてから何週間たっているかということです。子犬は人間の20倍の速度で精神的に成長するといわれています。子犬の2週間が、人間の子供の280日に匹敵するわけですから、何週齢の子犬を飼うかは、犬を選ぶ際にとても大事なポイントです。

7週齢より前の子犬を飼うと、子犬同士のコミュニケーション不足から、犬同士の社会性が身につかず、将来他の犬に対して吠えたり、攻撃的になることがあります。逆に12週齢を過ぎるてしまうと、飼い主をリーダーとして見てくれなかったり、人間社会に適応しづらくなったりすることがあります。犬は、なるべく7~10週齢の間に、遅くても12週齢までに飼い始めるといいでしょう。


・どんな環境で育った犬か


子犬がそれまでどんな環境で育ってきたかをチェックしましょう。兄弟犬同士でよく遊んでいたか、親犬のそばで過ごしてきたか、清潔な環境で飼われていたか、人間の愛情を受けていたかなど、これらの条件が満たされていないと、無駄吠えが多い神経質な性格になったり、しつけがしにくかったりする可能性があります。

本当に飼える?

犬は、古来から人間のパートナーとして生活してきました。犬と人間は互いに考えていることを理解し合い、一生家族としていっしょに過ごす関係を築くことができます。犬がいる生活は、豊かで活気があり、とてもすばらしいものです。


しかし、犬とのすばらしい生活を送るためには、相応の時間や手間、お金がかかります。社会的には飼い主として、犬から見ればリーダーとしての責任が出てきます。


社会に迷惑をかけないようにするために犬をしつけたり、犬の食事や健康をしっかり管理したり。あなたの飼った犬が、思いもよらないトラブルを起こすこともありますし、突然無駄吠えをしたり、攻撃的になることもあります。

たいていの人は、犬を飼う前には、犬が家族の一員として平和に暮らしている生活を想像すると思います。しかし、それを実現するためには、犬に関する正しい知識や、根気強い心、それなりの費用や手間がかかるのです。



・犬を飼うための費用


犬を飼うために必要な費用は、犬を購入する費用だけではありません。飼育のためのグッズを揃えるのに2~4万円。毎月の食費は2000~8000円程度。シャンプーなどの消耗品で1000~2000円程度。病気や怪我をした時、犬は人間と違って保険がききません。予防接種や健康診断などで2~4万円程度。避妊の手術をする場合は2~4万円など、思ったより費用がかかるものです。



・犬を飼うための手間


毎日犬といっしょに散歩や運動をする時間の余裕があるか。しつけを根気強く行えるか。またどのようにしつけをすればいいのか。犬の食事の時間や内容に気を配れるか。尿や便の処理をしたり、ブラッシングしたり、定期的にシャンプーしたり、爪や歯や耳を掃除したり、必要に応じてプロにトリミングを行ったり、犬を飼うには相当な労力が必要です。



・犬を飼うための制約


また犬を飼うということは、生活に制約が付きまとうということにもなります。外出や旅行は自由にはできませんし、子犬を飼う場合、しばらくは子犬中心の生活になります。犬の生活のリズムを崩さないために、食事や散歩は決められた時間に行うことが望ましいです。飼い主となる人が、これらの知識や覚悟がないままだと、犬と家族のように暮らしていくのは難しいでしょう。


しかし裏を返せば、正しい知識を学び、愛情と根気を持って接していけば、誰でも犬と楽しく生活することができるということです。ペットショップでかわいい子犬を見かけて、勢いで飼ったものの、なかなか言うことを聞かないと犬に文句を言うのではなく、まず飼い主となるあなたが優秀な飼い主になることが大切なのです。