数日前に、1年半前に亡くなった愛犬の火葬許可証が、出てきたせいか、亡くなったペットの幻影が、時たま、また現れるようになった。まあ、ドアの端から、頭を出しているような気がしたり、椅子に座っていて脇に座っているような気配がする程度で、悲しく嬉しくもない。ただ、私の生きていた証として見えるのだろう。
 私の住んでいる自治体は、犬猫の死体は、火葬してくれる。遺灰は、共同埋葬で、大きな供養塔がある。遺体は、冷蔵庫に保管され、週数回、専用の炉で火葬される。猫は、検死、犬は、検死と登録台帳記載済みか確認・抹消で、体重別手数料を納めて、利用許可が下りる。住民の火葬費と比べて、かなり安い。それでも最後は、保管庫に入れるときの扉の音は、重い。
 ペットの幻影は、笑っているように思うようになった。愛犬は、遊ぼうよ、愛猫は、撫でて欲しいように見えるような気がする。まあ、また暫くすると消えてしまうだろうと気楽に考えている。
 南無釈迦牟尼佛。