第0試合 ○超神龍 vs ×琴香
前回、今回と、第0試合が組まれた後楽園大会。この日は超神龍“試練の50番勝負第30戦”と銘打たれていた。
しかし試練といっても、琴香は後輩ではないか。後輩相手のシングルマッチで試練も何もないと思うのだが、これには理由があるのだった。琴香のところにはもともとはスペル・シーサーが入っていたのであり、それが斎藤了の負傷欠場によってカードが大幅に組み替えられたのだ。
しかしまさか、斎了負傷の影響が自身の50番勝負にまで及ぶとは、超神龍もビックリだろう。しかしそのおかげで、超神龍は貴重な1勝をあげることができたのだった。
もっともこれで何勝何敗になったのか、実は本人ですらカウントしていないのではないだろうか。私などは毎月のように後楽園ホールに通っているにもかかわらず、50番勝負がいまだに継続していることすら知らなかった。
第1試合 望月成晃、○ドン・フジイ、スペル・シーサー vs 堀口元気、×新井健一郎、NOSAWA論外(東京愚連隊)
正式な第1試合、そして試合前のオープニング劇場はリアル・ハザードで始まった。まずは新メンバーである横須賀享がマイクを握り、後楽園のファンにヒール転向を正式に報告。
このマイクがまた横須賀らしいというかなんというか、ヒールになったからといって「おらっ! てめえら!」といった調子ではなく、「いろいろありまして僕もこういうことになりました」と実に丁寧に、まさに“報告のご挨拶”をしたのだ。さらには「僕のマイクではこれ以上もちませんので」と、早々にマイクを、横須賀以上に新しいメンバーであるK-ness.に渡すのだからなんとも奥床しい。
K-ness.のマイクは以前から定評があり、手慣れた調子でこれからリアル・ハザードが何をやっていくかをアピール。ベテラン軍と新世代軍の狭間の第2世代軍として、上も下も倒してドラゲーを牛耳ると高らかに宣言したのだ。
確かにKzy以外のリアル・ハザードのメンバーは、現在行われている世代闘争の狭間世代であり、これでユニット闘争とは別の形での3軍対抗という図式が完成した。それにしてもリアル・ハザード、横須賀とK-ness.の加入によってかなり強力な布陣となった。試合中のセコンド陣を見ても、いかにも悪そうな奴らがズラリとそろっている様は壮観だ。
試合では望月と堀口の絡みが目を引いた。望月が容赦のない蹴りを堀口に叩き込み、堀口は青の毒霧で対抗。哀れ望月は、真っ青な顔になってしまった。しかしその望月の見た目以上に、堀口の肉体はかなりのダメージを受けていたように見えた。
第2試合 ○戸澤陽 vs ×KAGETORA
戸澤の絶叫キャラは相変わらずだが、この日の口撃はKAGETORAへの叱咤激励に終始した。試合中に「KAGETORAさん、元気ないですよ、何やってるんですか」と言い続けなのである。試合中にこれだけ喋りまくるのはかなり体力を消耗するだろうと、見ているこちらが心配になる。
しかしそれ以上に、KAGETORAは元気がないのだ。ようやく見つけたウォリアーズ5という理想郷がほとんど崩壊の危機にあり、世代闘争の流れの中で自身は完全孤立。結成当時にあんなに嬉しそうにいきいき躍動していた面影はみじんもない。人間関係の無情さを感じさせる哀れな姿だった。
その結果、試合は戸澤がジャーマンで完全勝利。ただ敗れたKAGETORAも、試合後のマイクで含みを持たせた。戸澤から1月に新木場で行われるバトル・オブ・トーキョーでの対戦を迫られると、「俺は俺で考えていることがある。お前の対戦相手にはKEN45°を連れてくる」と言うのだ。ということは、KAGETORAに率いられて闘龍門X勢がドラゲー殴りこみか? 新世代群の中でも鷹木以下の世代と闘龍門X勢の絡みはマジで刺激的だ。とりあえずKAGETORAも、まだストーリーの一環を担わせてもらっているようだ。
ちなみにこの試合、外国人レフェリーが裁いていた。日本語のマイク合戦はまったく理解できなかったのではないかと思われる。関係ないが、たまたま私の横の席も後ろの席も外国人だった。最近はほとんどの試合前後にマイクが使われるが、彼らはどこまで理解しているのだろう。
第3試合 土井成樹、×谷嵜なおき vs 神田裕之、○Kzy
この試合はタッグマッチとはいえ、基本的には谷嵜とKzyの私闘であり、試合が決着してからも2人は延々とやりあい、もつれあいながらそのまま場外からどこかに消えてしまった。神田はさっさと引き揚げるし、ひとりリングに残った土井は困ったように両手を軽く広げて肩をすくめ、「まいったね」という感じで頭をかきながら四方に軽く会釈して退場。
今日は土井にとっては休息日だったようだが、試合ではひどい目に合う場面も見られた。なんとKzyから、ブラザーYASSYの得意技、“玉砕”をくらってしまったのだ。しかも2度も。Kzyから股間をむんずと掴まれ、悶絶したのだった。
ちなみに谷嵜とKzyはその後も客のいないところで乱闘を続けていたようで、第4試合後の休憩時間にはロビーにまで繰り出して殴りあっていた。ホントにそれまで延々と殴りあっていたのかは、にわかに信じがたい。
(後篇に続く)





