二転三転、などという言葉ではまだ数が足りないだろう。

 もともとこの日のメインイベントは、東洋太平洋スーパー・フェザー級タイトルマッチ、川村貢治vsグレグ・イーディー(オーストラリア)の予定だった。川村のタイトル防衛戦であり、私の手元のチケットにもそう書いてある。

 ところが1か月前に川村が目の負傷のためタイトルを返上、代わりに同ジムの福原力也がイーディーとの王座決定戦に臨むこととなった。力也にとっては、降ってわいたようなチャンスが転がり込んできたのである。さぞや気合が入ったことだろう。

 これで私も観戦しないわけにはいかなくなり、慌ててチケットを買った。


プロレス&ボクシング観戦記



●東洋太平洋スーパー・フェザー級タイトルマッチ 川村貢治vsグレグ・イーディー

 ↓

●東洋太平洋スーパー・フェザー級王座決定戦 福原力也vsグレグ・イーディー




 ところが×2、1週間前、なんと今度はイーディーが負傷したとのことで、力也の対戦相手はインドネシア8位のヤコブス・エルーカという選手に変更となった。もちろんタイトルマッチは延期であり、力也もさぞや拍子抜けしたことだろう。私のテンションも一気に下がってしまった。




●ノンタイトル戦 福原力也vsヤコブス・エルーカ




 とはいえ、油断は禁物である。人間同士が殴り合うのだから、何が起こるかはやってみなければわからない。さらにこのエルーカという選手、どうやら戦績が12102敗らしい。

 インドネシアやタイ、フィリピンの選手と聞くとどうしても噛ませ犬と思ってしまってあまり良い印象がないのだが、中には真剣に世界チャンピオンを目指している選手だって当然いるし、現実にそれらの国から世界チャンピオンや世界ランカーは何人も出ている。エルーカもそれを目指しているひとりであって、この戦績ならひょっとして若手のホープとか言われている選手なのかもしれない。

 もしそうだとするなら、力也は現在WBA11位の世界ランカーなのだから、今度はエルーカにとって降ってわいたようなチャンス到来ということになる。ここで勝てばインドネシアタイトルだけでなく東洋太平洋タイトルが狙える位置にまでランクは上がるだろうし、世界ランキング入りだって夢ではない。

 こうなると嫌な想像がどんどん膨らんでいく。インドネシアのハングリーボクサーが死に物狂いで挑んできたらまずいではないか……と想像を膨らませて、私は自分の気持ちを盛り上げたのだった。

 ところが×3、会場に入って何試合か経過した後、驚愕のアナウンスを聞くこととなる。今度はエルーカが足首を捻挫して試合が中止になるというのだ。

 ちょうどそのとき私は控室に行こうとしているところだったので、足を速めて駆け付けてみると、控室はもはや緊張感のないリラックスした雰囲気に包まれていた。

 ただ主催の渡辺会長は当然のことながら厳しい顔をしており、JBC事務局の人が「エルーカが帰ると言ってます」と言うや、「せめてリングに上がって挨拶させなきゃだめだよ。飛行機代払ってんだから」と語気を強めていた。

 ということで、またもや変更。同じジムの世界チャンピオン内山高志が同僚の激励のために会場に来ており、力也とスパーリングをすることになった。




●公開スパーリング 内山高志vs福原力也




 もはや試合ですらなくなってしまったので、さすがにこれをメインにするわけにはいかない。セミファイナルに予定されていた試合がメインに繰り上がった。




●メインイベント スーパー・ウェルター級戦 柴田明雄vs渡辺浩三


 柴田もまた、私にとっては力也同様に思い入れのある選手である。リラックスムードの控室ではあったが、柴田の周囲にだけ緊張感が漂っていたのだった。





 内山と力也のスパーリングは、ある意味“夢の対決”であって、なかなかに見応えのある攻防が展開された。とはいえやはりスパーリングはスパーリング。

 内山はWBAだから、力也にはWBCを狙ってもらい、ぜひとも両雄並び立ってもらいたいものである。

プロレス&ボクシング観戦記


 柴田は前日本&東洋太平洋チャンピオン。私が初めて会ったときはまだ6回戦ボーイだったから、チャンピオンになったときには喜んだと同時に驚いたものだ。しかしながら初防衛戦で敗退し、この日が再起をかけた試合だった。

 前の敗戦で自分の弱点がわかったということで、この日は少しボクシングを変えて見たのだという。

 そのためか、最大の武器である長いリーチを活かし切れていないように見え、なんとなくぎこちない戦いぶりだった。相手はハードパンチャーでどんどん前に出てくるタイプであり、柴田はフットワークを活かすタイプのため、素人目にはどうしても押され気味に見えて、試合中は何度もはらはらさせられた。

 しかし判定は予想以上の大差がついて柴田が勝利。ラウンドマストシステムだと、わずかな差が積み重なって大差となることがある。柴田が慢心しなければ良いがと心配したが、勝利を告げられても本人はずっと厳しい表情で、それは控室に戻ってからも変わらず、コメントでも反省しきりだったので、それは大丈夫のようだ。


プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記



 それにしても、人間がやっていることだから何が起こるか分からないとはいえ、試合前にこれだけ起こるというのは異常な負のスパイラルだ。この日は全8試合が予定されていたが、やはり選手の負傷のため事前にもう1試合中止になった試合もあったのだ。

 しかしこういったトラブルもまた楽し、などと私は能天気に思ってしまう。これもまた貴重な経験として、力也と柴田には次に良い試合を見せてほしい。

 ちなみに川村の目の負傷はやはり網膜剥離であり、残念ながら引退が発表された。ボクシングがしたくてもできなくなる選手もいるのだから、ありふれた言い方だが、好きなボクシングができるだけでも幸せなんだと思って頑張ってほしい。

(前編より続く)


5試合 ○横須賀享、K-ness. vs ×CIMAGamma

 モチフジ、そして大阪06からこのところ執拗に狙われているK-ness.。どうしてそういうことになったのかわからないのだが、望月は最近やたらとK-ness.を「潰す」と発言しており、CIMAもそれに呼応している。この試合でもモチフジが大阪06のセコンドに付き、リング内外で「こいつ潰してもいいですか」「どんどん潰してくれ」のやり取り。

 そしてその言葉通り、試合はK-ness.が捕まり、中盤過ぎまでCIMAGammaから一方的に攻撃を食らいまくった。あたかも制裁マッチの様相であるが、なぜK-ness.が制裁されなければいけないのかは不明。

 試合後、K-ness.はマイクを握って、「俺を潰すと言ってたけど、俺はリングの真ん中にこうして立っているぞ」と豪語したが、息も絶え絶え。横須賀までが「でもK-ness.、危なかったな」と言うほどだった。

 一体K-ness.が何をしたというのだろう?


プロレス&ボクシング観戦記

6試合 6人タッグ3WAYマッチ時間無制限勝ち残り戦 

ドラゴン・キッド、堀口元気、斎藤了 vs 土井成樹、吉野正人、B×Bハルク vs YAMATO、鷹木信悟、サイバー・コング

1)○鷹木×堀口  2)○吉野×サイバー

 試合は堀口、吉野、YAMATOでスタート。吉野とYAMATO3日後にドリームゲート線が控えているから、本番さながらの真剣な攻防。観客もチームメイトも、ましてや堀口の存在などはまったく目に入らない。哀れ堀口は、観客からHAGEの大コールを受けてご満悦だったが、結局はふたりの周囲をグルグル回るだけで、試合に参加できずショボン。

 選手が斎了、ハルク、鷹木に変わってからも、ハルクと鷹木の喧嘩腰の攻防に斎了は入って行けず、無視されまくってショボン。

 要するにこの3WAYではウォリアーズはお笑い要因であり、しかも早々に退場という憂き目にあってしまったのだった。

 まあ、こうしたお笑いの部分も含めて、ドラゲーらしさが満載だったこの試合。最後の決着は吉野が決め、3日後に向けて好調ぶりをアピールした。

 ちなみにこの吉野、オープニングのときにYAMATOから「黒いにもほどがある」と突っ込まれ、ラストでも土井から「日焼けしすぎ、サロンをキャンセルしろ」と言われていた。吉野本人までが、「飛行機の中で日本人CAからタイ人に間違われた」というエピソードを披露。神戸に向けてピリピリしたムードで終わるかと思われたこの日の興行だが、やたらと和やかな雰囲気で終わったのだった。


プロレス&ボクシング観戦記


プロレス&ボクシング観戦記

0試合 △超神龍 vs △琴香

 前回の後楽園大会と同じカードの第0試合。そして結果も同じ時間切れ引き分け。しかし今回は、キックを主体とする琴香の攻勢が目立った。先輩の超神龍があえて受けに回ったという見方もできるが、印象度ではあきらかに琴香が上。

 こういう若手のバチバチファイトを興業の初っ端に持ってくるのは、全体の流れからして悪くない。


プロレス&ボクシング観戦記

 正式なオープニングは、この日のメインイベントの盛り上げ劇場から。

 まずはウォリアーズの5人が登場し、CIMAがマイク。「みなさんは神戸大会が本番だと思ってるかも知れませんが、あれはおまけ。今日が本番ですよ」。東京の客の前で見え見えのご挨拶。

 続いてWorld-1KAMIKAZEの順で登場して、メインイベントに向けて舌戦を繰り広げた。

1試合 神田裕之、新井健一郎、○Kzy vs スペル・シーサー、×マーク・ハスキンス、NOSAWA論外

 シーサー、マーク、NOSAWAというトリオは、一体どういう組み合わせなのだろう。第1試合に、組む必然性のまったくない3人による混成トリオが登場した。今日はメインに9人も登場するから、カード編成もユニットにばかりこだわっていられないということか。もっとも、これはこれで非常に新鮮に感じたので良い。

 試合はKzyNOSAWAの、お互いの髪の毛の引っ張り合いの攻防が中心。ふたりともいかにも引っ張ってくれと言わんばかりの髪型であり、Kzyの「かぶってんだよ」というセリフにあるように、お互い意地でも負けられないところだった。

 そんな攻防の中でも特筆されるのは、神田のジョン・ウーがNOSAWAに見事に決まったこと。会場が大きくどよめいたが、技の衝撃ではなく技が成功したことの衝撃だったはずだ。めったに見られないものが見れて得したと思ったのは、私だけではなかったようだ。


プロレス&ボクシング観戦記

2試合 ○菅原拓也 vs ×谷嵜なおき

 谷嵜と菅原の本当の関係はどうなのか? やはり裏でつながっているのか? 先月から引っ張ったこのストーリーに決着がつけられる試合……のはずだったが、どうやら谷嵜は無実だったらしい……のであるが、本当の決着はさらに持ち越しとなった。

 実際、試合はシングルマッチなのだから、谷嵜がWorld-1を裏切って菅原と手を組むとしても、この試合中にそれをするのは難しい。ふたりが握手したらその時点で試合が成立しなくなるし、谷嵜がセコンドのWorld-1勢に襲いかかるとしても、セコンドにいたのは琴香のみ。Kzyを加えた3人で琴香を血祭りにあげるという展開も考えられたが……試合は普通に行われ、菅原がいわくつきのインプラントで谷嵜からピンフォール勝ちをおさめたのだった。

 問題は試合後に起こった。菅原が、次期シリーズのタッグリーグ戦で自分と組むことを谷嵜に要請したのである。さらにはインプラントのお返しに自分の十三不塔を使わせてやるとも言う。谷嵜はきっぱり拒否したから、やはりこれまでの流れは菅原の陽動作戦だったのかと思われた。ところがそこに、タッグリークに谷嵜と組んでの出場が決まっているハルクが出てきたことでややこしい展開となる。揉み合いの中で谷嵜がハルクにレッドボックスをぶちかましてしまったのだ。本来はKzyに食らわそうとして避けられた誤爆であるが、こうなるとハルクの不信感は、拭い去られるどころかますます増幅する。

 ということで、このストーリーは次期シリーズまで持ち越しとなったのだった。リーグ戦のどこかで、谷嵜の裏切りがあるのだろうか?


プロレス&ボクシング観戦記

3試合 ○望月成晃、ドン・フジイ vs 菊地毅、×橋誠

 橋が、同じNOAH退団組である菊地をドラゲーに連れてきた。対するはモチフジだから、本格的なメジャー級の重量感ある試合が見られるのかと期待した。

 しかし今の菊池は、完全な気色悪いキャラのお笑いレスラーだった。精神錯乱の怪奇派レスラーと言ってもいい。客席には笑っている人も大勢いたが、全日本でジュニアのチャンピオンだった昔の菊地を知っている人間としては、一抹の寂しさを覚えざるをえない。NOAHでの末期もこうだったらしいから仕方がないのだが。


プロレス&ボクシング観戦記

4試合 ○PAC vs ×KAGETORA

 何気に興味深いカード。そして非常に好試合となった。お互い定評のある、PACの空中技とKAGETORAのテクニックが存分に発揮され、非常に噛み合った試合となったのだ。敗れたKAGETORAも試合後は充実感があったようで、もう1度とアピールしていた。

 もっとも、因縁も何もないからこのふたりの試合が名勝負数え歌まで昇華するとは思えず、今回のようにたま~にポッと組まれるのがいいのであって、乱発は禁物である。


プロレス&ボクシング観戦記

(後編に続く)

(前編より続く)



4試合 ×谷嵜なおき vs K-ness.


 数日前のツインゲートタイトルマッチでK-ness.と谷嵜の間に因縁が生まれたらしく、急きょ決まったシングルマッチ。もっともクネスカはふたりしかおらず、この日の横須賀の試合は先月の段階で早々にサイバーとのシングルが決まっていたから、K-ness.もこの日はシングルを行わざるを得ない。この試合にどうも無理やりストーリーを当てはめたという感が否めない。

 しかしそんなストーリーとは関係なしに、なかなかの好試合になったのだった。それまでの試合がすべてガチャガチャとした賑やかなものだっただけに、グラウンド中心の静かな攻防が目新しく感じたということもある。しかし、たまにはこういうじっくりした試合も見たいので、好感が持てた。もっとも一般受けするものではないので、この試合の間、女子トイレが大混雑していたというのはツレの話。

 横須賀は次の試合が控えているので、K-ness.のセコンドは0。それに対して谷嵜のセコンドは、World-1は全員が試合を終えたこともあって、土井、吉野、ハルク、PAC、マーク、琴香という6人体制。あまりに対照的であったが、World-1は試合には介入しないから、試合中は問題ない。谷嵜のセコンドの多さは、試合後の伏線だった。

 さて試合後、吉野がリング内に入ると、マイクを握って谷嵜に詰め寄った。試合に負けたことをなじるのかと思ったら、「前の試合で菅原がインプラントを使ったが、どういうこっちゃ」。そんなことは菅原に聞くことで谷嵜に言うことではないだろうと不思議に思ったところで、菅原とKzyが登場。菅原は「谷やん、良い技教えてくれてありがとう」、Kzyは「谷嵜さん、昨日はごちそうさまでした」。なるほど、こうきたか。

 谷嵜は必死に否定するが、吉野は激高。その他のWorld-1勢もリングに上がって谷嵜に疑いの目を向ける。こうして谷嵜に疑惑が生じ、それを晴らすために次回後楽園で菅原と谷嵜のシングルマッチが決定した。はたして谷嵜は、その試合で菅原を叩きのめすことができるのか、それともWorld-1を裏切り菅原と結託するのか?

 しかし最初の吉野のマイクは、ちょっと無理があるぞ。別に教えてもらわなくたって、プロレスラーならインプラントくらい自分でできるだろうに。
プロレス&ボクシング観戦記


プロレス&ボクシング観戦記



5試合 ×サイバー・コング vs ○横須賀享


 どうしてサイバーが横須賀に突っかかって行ったのかよくわからないのだが、とにかく前回の後楽園で横須賀にフォールされたサイバーが要求して組まれた試合。

 ただこれもそんな背景は別として、なかなかに見応えのある好試合となったのだった。サイバーは見るからにパワーファイターだし、横須賀もドラゲー内ではどちらかといえばパワーのある方だから、ラリアット合戦の肉弾戦となったのだ。

 この日のシングル2試合、1試合はテクニック合戦、1試合はパワーファイトで、いずれもプロフェッショナルレスリングの醍醐味だから、なかなかうまいマッチメークだ。

 しかし、結局またサイバーは負けてしまったわけで、このストーリーはこれで終わりなのだろうか。
プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記



6試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合601本勝負

CIMAGamma、○堀口元気(王者組) vs YAMATO、鷹木信悟、×KAGETORA(挑戦者組)


 メインはまたもやめまぐるしい試合。もっともこれがドラゲーの真骨頂だから、否定するつもりは毛頭ない。観ている最中は実に楽しい。

 しかし、試合後のサイドストーリーが長過ぎるため、余韻を残したまま帰れないのが残念だ。

 まずはWorld-1が登場し、土井が「新世代の足を引っ張りやがって」とKAMIKAZEにいちゃもんをつける。その結果、次回後楽園で、土井、吉野、ハルク vs YAMATO、鷹木、サイバーのユニット最強トリオによる対決が決定……したかと思われたところで、この試合で勝ったウォリアーズが割って入り、堀口、キッド、斎藤組を交えた3WAYへと話が流れ込む。

 そもそもWorld-1の意向が不自然で、勝ったチャンピオンに挑戦表明するのならわかるが、負けたチームになぜわざわざ因縁をつける必要があるのか。この後ろ向きさ加減はおかしい。

 それもあったため、次回大会に引っ張ろうとするのは構わないが、あまりに長過ぎて試合の印象が霞んでしまうのは問題ではないかと思われたのが、この日の締めだった。





プロレス&ボクシング観戦記


プロレス&ボクシング観戦記








0試合 △超神龍 vs △琴香

 最近後楽園では、第0試合が指定席となった琴香君。この日は先輩の超神龍相手に粘りに粘って10分時間切れ引き分けに持ち込んだ。一時は本選にも絡んでいたがまだ力不足は否めないから、こういう形で試合数をこなすのはいいことだろう。
プロレス&ボクシング観戦記

1試合 ドラゴン・キッドおっぱいタッチ権争奪マッチ201本勝負 

土井成樹、○PAC、マーク・ハスキンス vs ドラゴン・キッド、斎藤了、×橋誠

 先月の後楽園大会からの続きネタである。キッドが勝てば、橋のおっぱい揉み放題権利が与えられるという試合。セコンドのCIMAGamma、堀口も悪ノリして、キッドが勝ったらその権利を俺たちにも寄こせと強要。試合中もこのネタを引っ張り、相手の土井、マーク、PACまでが不可抗力のような形で橋のおっぱいを揉む始末。

 しかし残念ながら、PACが橋をフォールして、哀れキッドは権利がもらえず。試合後、せっかくだからということでCIMAGamma、堀口は橋のおっぱいを揉むのだが、キッドだけが斎了から拒否される。要するに、対戦相手やセコンドまでが揉んだのに、キッドだけが揉めなかったのだ。

 しかしこのネタ……あまり面白くない。下ネタは嫌いではないが、いくらプヨプヨだからといってなんで男が男のおっぱいを揉みたがるのかまるで理解できないから、さっぱり感情移入できないのだ。キッドだってそんなに揉みたいのなら、さっさと風俗にでも行けばいいじゃないかと現実的に考えてしまう。要するに不自然過ぎて笑えないのである。

 最後は橋がキレて「こんな茶番に付き合っていられない」と先に帰って行ったが、橋はマジで怒ってもいいんじゃないか?
プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

2試合 望月成晃、○ドン・フジイvs 神田裕之、×新井健一郎

 選手入場や紹介はなく、いきなり南側客席での大乱闘からスタート。望月とフジイの攻撃は半端ではなく、リング内に入ってからも殺気が伝わってきた。

 もちろんアラカンもただやられているだけでなく、いつものように反則三昧。新井はスーパードライのロング缶を持ち出して望月の頭からビールを掛けるという暴挙に出たが、望月はそれを奪い取るや、まだ中身の入っているビール缶で新井の額を攻撃。それこそマジで、新井と神田を制裁しようとしているようだった。

 そんな中、神田の態度がなにやらおかしく見えた。もうこんなことはやりたくないという態度に見え、改心してベビーターンするのか、それとも退団するのか、そのくらい思いつめたような表情に見えたのだった。


プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記


3試合 ○吉野正人、B×Bハルクvs 菅原拓也、×Kzy

 ディープドランカーズの中で、神田に迷いがあるとすれば、迷いのカケラも見られないのがKzyだ。空気の読めないおしゃべりおバカキャラにますます磨きがかかってきている。このメンバーの中でもしっかり目立てるのだから、キャラの確立に成功したといえるだろう。ヒールなのに、客席からときどき「け~じ~」という声援が飛んでいたことからも、観客に受け入れられていることが分かる。

 なお、この試合で新井はセコンドに付いていたが、神田の姿は見られず。前の試合のダメージが大きかったからか、それとも……

 また、試合中に菅原が谷嵜の必殺技であるインプラントを吉野に決めるという場面があり、それが次の試合後につながっていく。
プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

(後編に続く)

(前編より続く)


4試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合

×神田裕之、菅原拓也、Kzy(王者組) vs CIMAGamma、○堀口元気(挑戦者組)

 タイトルマッチはであるが、この試合の主役は堀口と、セコンドにいる斎了だった。

 堀口がピンチに陥ると、CIMAHAGEコールを観客に要請しようとする。ところがそれを斎了が、「まだまだ堀口さんは大丈夫」と阻止。それが何度か繰り返され、いよいよ本当にピンチとなったところで、斎了の音頭によるHAGEコールが会場中に鳴り響く。堀口のことを一番よくわかっているのは斎了ということを印象付け、これによってまさに斎了が本格復帰したのだった。この斎了の友情と観客からのコールに堀口が答えないわけがなく、神が降りる逆さ押さえこみで神田をフォールし、タイトル奪取だ。

 もちろんCIMAもやすやすと脇役に甘んじるわけがなく、試合中にもかかわらずKzyのマイクに対抗してラップ調のマイクを披露するなど、見せ場はしっかり作った。ディープドランカーズの側も、通常のパウダー攻撃だけでなく生卵攻撃も繰り出すなど、新たな反則技を披露した。もっとも、CIMAは生卵を一個奪うとその場でごくりと飲み干し、精力をつけたのだから逆効果でもあった。


プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

5試合 オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ選手権試合

鷹木信悟、×サイバー・コング(王者組) vs ○横須賀享、K-ness.(挑戦者組)

 ディープドランカーズとの42抗争にとりあえず終止符を打ったクネスカが、満を持してツインゲート王座に挑戦。しかし試合では、若き王者チームのパワー殺法に圧倒され、防戦一方となった。しかもK-ness.は場外での鷹木の攻撃によってほとんど戦闘不能状態となり、リング内で享が孤立。なんとかリングに這いあがったK-ness.だが、エプロンでもうずくまったまま。

 しかし、やはりプロレスラーって凄いなって思うのは、K-ness.はそんな状態であるにもかかわらずリング内に入るとしっかりと動き、享との連携技も確実に決めて行くところ。享とタッチしてコーナーに戻ると、またもやうずくまったままで立ち上がることすらできないのに、またリング内に入るとそんな素振りを見せないのだから恐れ入る。こうなると判官びいきの感情も手伝って、応援せざるを得なくなるではないか。

 そして結果は、ハッピーエンド。ジャンボの勝ち固めで享が勝利し、ドラゲー一の名タッグと言われたクネスカが、とうとう初戴冠したのである。苦しかった激闘と、これまでの何年かの思いを胸に、享が誰はばかることなく涙を流した。

 するとそこでマイクを持ったのがサイバー。「俺は納得してないぞ!」。このサイバーの空気の読めなさには、観客も唖然としたのではないか。アピールは悪くはないが唐突感は否めず、私もサイバーが段取りを間違えたのではないかと思ったくらいだ。あるいは、段取りに忠実すぎたのか。享も呆れたように「俺、今、泣いてんだけど」と戸惑いながらも、次回後楽園大会での享vsサイバーのシングルマッチが決定。

 これで納得したのか、あるいは空気を読んだのか、サイバーが鷹木と一緒に退場すると、感動劇場が再開した。仕切り直しの今度はK-ness.のマイクである。K-ness.はマスクをしているから泣き顔が見えないが、嗚咽混じりに、ときには声が裏返りながら、普段は発音が明瞭なK-ness.なのにほとんど言葉が聞き取れないくらいに泣きながら戴冠の喜びを語ったのだ。

 ここは素直に「おめでとう」と言うしかなく、こうして感動の大ハッピーエンドでこの日の興行は幕を閉じた。

 わけではない。まだもう一試合残っていたのだ。


プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

6試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合

YAMATO (王者) vs 望月成晃(挑戦者)

 試合前に、日の丸に向かって君が代の斉唱。調印式もそうだが、ドラゲーはあくまでドリームゲート選手権を厳かなものと位置付けようとしている。これを好ましく思う人もいるだろうが、私は個人的には反対である。国家の権威などに頼らなくてもドラゲーは充分に面白いのだから、中小企業が背伸びして権威にすがろうとしているようでかえって存在を卑小なものにしていると感じるのだ。

 しかし、この試合そのものは激闘だった。望月の蹴りとYAMATOの関節技の攻防。YAMATOの一見地味な試合運びは、ドラゲーらしくないと言われながらも確実にファンの支持を得てきているようで、こういった攻防が好きな私は個人的にも嬉しい。ただこの試合、望月が得意とするアンクルホールドをほとんど仕掛けなかったことに疑問を持った。逆にYAMATOはスリーパーだけでなくアンクルも多用していたから、望月はあえて差別化を図ったのだろうか。しかし望月も逆スリーパーを掛けていたし、あえて相手の土俵に乗った望月なりの意地だったのか。

 結果は、クロス式STFYAMATOが望月からタップを奪うという大殊勲。チャンピオンなのに殊勲というのもおかしいが、望月をタップさせるという行為はそう表現してもおかしくないだろう。新世代が時計の針を戻すことを阻止したのだ。

 さらに調子に乗ったYAMATOと鷹木が、KAGETORAを加えてトライアングルゲートへの挑戦を表明すると、さっき獲ったばかりのCIMAGammaは拒否する構え。ところが堀口が勝手に受けてしまい、次回後楽園大会でのトライアングルゲート選手権が決定した。

 そういえば次回大会への引きは、ここまで享vsサイバーしか決まっていなかったから、もう一試合くらいは必要である。最近は、後楽園で起こったことは後楽園で決着するという流れになっているから、これも必然である。

 しかし、問題はトライアングルゲートではなくドリームゲートだ。今日の大会を見る限り、YAMATOへの次期挑戦者は見当たらない。私としては、そろそろ吉野が来るころだと思っているのだが…
プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

0試合 ○谷嵜なおき vs ×琴香



 55日の愛知県体育館大会において、サイバー・コングと戸澤陽による“敗者第0試合出直しマッチ”が行われ、戸澤が負け。したがってこの日から戸澤は当分第0試合に出ることになり、事前のカード発表でも谷嵜vs戸澤だった。そして会場に行ってみると、戸澤がやけに小さく可愛くなっており、どうやら風貌も含めて少年から出直すことにしたようだ。

 なんてことがあるわけがなく、試合をしているのは戸澤ではなく琴香ではないか。あら? 戸澤はどうしたんだろう? 戸澤が出ないのなら第0試合を組む意味もないと思うのだが、そこはサービスということか…コトカ…琴香…

 試合は101本勝負。琴香が粘って、これは時間切れ引き分けか?と思わせたところで9分過ぎに谷嵜がピンフォール勝ち。谷嵜が同じユニット内の若手に胸を貸してあげたという、ほのぼのとした試合だった。
プロレス&ボクシング観戦記

 第1試合開始前に、この日のメインイベントで行われるドリームゲート選手権の調印式が行われた。YAMATO、望月、両選手はもちろん、立会人として岡村社長もリングに登場するという、物々しく厳かなものであった。

 しかしこの調印式なるもの、観るたびにいつも思うのだが、時間の無駄ではないだろうか。メインに向けての雰囲気を盛り上げるためということはわかるが、いつも必ず行うわけではないし、だいたいこの日はトライアングルゲートやツインゲートのタイトルマッチも予定されている。タイトルマッチを厳粛なものとイメージ付けたいのなら、なぜドリームゲートだけ? という疑念がどうしても拭えないのだ。それとも、観客の観ていない所でひっそりと行われているのだろうか。
プロレス&ボクシング観戦記





1試合 土井成樹、吉野正人、○PAC vs ドン・フジイ、ドラゴン・キッド、×斎藤了



 まずはフジイとキッドが入場。そしてキッドのマイクに呼びこまれる形で、斎了がひとり特別待遇で入場。ほぼ半年ぶりの後楽園登場であり、観客から大歓声で迎えられた。

 しかし斎了は、キッドに向かって「お前誰だ?」。部分的記憶喪失キャラをまだ引っ張るようで、試合中もキッドとは絶対タッチせず、それどころか誤爆しまくり。あげくにPACからフォール負けを喫してしまった。

 試合後のサプライズは、まずはPACのマイク。どうやら日本語を猛特訓しているようで、カタコトながらも一言二言ではない、かなり多くの日本語を喋って観客の喝采を浴びた。もともと好感度の高い選手だが、これでさらにイメージアップしたこと、間違いなし。

 続くサプライズは、斎了が記憶を取り戻したこと。World-1退場後にキッドと口論になり、キッドに張られたことでついに記憶が戻ったのである……というかあまりにクサいコントで、本人もこのネタをこれ以上引っ張るのは無理と判断したのだろう。そもそも最初から忘れたわけではないとアッサリばらしてしまったのだった。これは正解であって、とにもかくにもこの瞬間から斎了は本格復帰したのである。
プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

2試合 ○橋誠 vs ×新井健一郎



 なぜドラゲーが橋を使い続けるのか疑問に思っていたが、新井とのシングルマッチならクロウト好みのシブイ試合になるかもしれないという期待も事前にあった。試合はその通り、新井のセコンドはKzyだけだったので介入も必要最小限に抑えられて、ドラゲーマットで観た橋の試合の中ではこの日が一番良かった。

 これはおそらく、橋にキャラクターが与えられたことが本人の精神面に良い影響を及ぼしたからだろう。試合後に、ついさっき仲直りしたばかりの斎了とキッドが現れ、斎了がスケベ顔で橋のおっぱいを揉みまくったのである。もちろん橋は嫌がるが、斎了はお構いなし。キッドが「俺にも揉ませろ」と迫ると斎了はブロックし、「次の試合で勝ったら揉ませてやる」と勝手なことを言うと、なぜか橋もしぶしぶ承諾。こうして橋のブヨブヨの体を逆手に取ったおっぱいキャラが誕生したのだった。

 橋に目出度く居場所が与えられたわけだが、しかし、このエロネタもほどほどにしておいたほうがよく、あまり引っ張りすぎるのは危険だと思うぞ。
プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記


3試合 ○B×Bハルク vs ×KAGETORA



 特にテーマはないが、何気に好カードである。と思いきや、ハルクの入場ダンス中に鷹木が乱入。ダンスをぶち壊して無理やりテーマを作ったのだった。鷹木は最近、ハルクのダンスを否定する発言を繰り返していたし、ハルク自身も「ダンスを捨ててもいい」という意味のことを言っていたから、この日がハルクにとっての大きな転機になりそうな予感である。

 試合では怒りのハルク全開で、対戦相手のKAGETORAよりセコンドにいる鷹木をことあるごとに攻撃していく。刺身のつま扱いされたKAGETORAが気の毒であったが、ときにはこういう役回りも仕方がないだろう。鷹木によるハルク再生計画が始まったのだ。


プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記


(後編に続く)











(前編より続く)


6試合 YAMATO、×KAGETORA、戸澤陽 vs CIMA、○望月成晃、ドン・フジイ

 YAMATOがドリームゲート王者になって、初めての後楽園大会登場。そしてそのYAMATOに激しく牙をむいたのが望月だった。KAGETORAを裏ツイスターで下すや、試合後もYAMATOに掴みかかって、他のメンバーが必死に止めるほど。これがエンディング劇場への伏線となっているのだった。
プロレス&ボクシング観戦記

7試合 KING OF GATE 2010優勝決定戦 

○鷹木信悟 vs ×ドラゴン・キッド

 メインは、第2試合と第3試合の勝者による優勝戦。パワーの鷹木とスピードと空中技のキッド。しかしこの試合のキッドは飛んでいるだけでなく、ときにはグラウンドでの関節技を織り交ぜながら、やはり鷹木の右腕を攻めたのだった。

 ここでふと、考えなくてもいいような考えが頭に浮かぶ。この試合の勝者はYAMATOとのドリームゲート選手権が組まれるだろうし、次のビッグマッチはキッドの地元である55愛知県体育館。ということは、これはキッドがくるか!……と思いきや、また思いっ切り外したのだった。余計な裏読みはするものではないと反省。

 試合後は鷹木がYAMATOを呼び出して挑戦表明。同じユニットなのに、ふたりは完全に喧嘩腰で罵り合い。それを白けた表情の戸澤と、困った表情のKAGETORAと、マスクをしているので表情がわからないサイバーが見つめる。そういえば悩めるKAGETORA君、やっと安住のユニットを見つけたというのに、入った早々にそこが分裂したのでは可哀そう過ぎる。

 八木本部長の裁断で、ふたりのタイトルマッチが55愛知県体育館と決定。すると、場内から大ブーイングが起こったのだった。予想通りとはいえ、場所が名古屋では今日の観客はほとんど見ることができない。その不満が爆発したのである。

 困った八木さんがなんとか観客をなだめようとしているところに、今度は望月が登場。KING OF GATE1回戦でYAMATOに、1月のFIP選手権で鷹木に勝っているのだから俺にも挑戦権があるはずだと主張。その結果、55の勝者に513後楽園で望月が挑戦するということで、なんとか四方八方丸く収まったのだった。

 ところが、収まらない人間がひとりいた。戸澤である。大事なユニットを無茶苦茶にされたとサイバーに食ってかかり、このふたりのシングルも513で決定したのだった。

 こんな混乱の中、最期を締めたのは鷹木だった。「あの~、メインで勝ったの俺なんですけど…」


プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

プロレス&ボクシング観戦記

1試合 土井成樹、○谷嵜なおき、琴香 vs Gamma、×堀口元気、NOSAWA論外

 第1試合前はウォリアーズ劇場で、ユニット入りした(?)NOSAWA論外のお披露目会。NOSAWAは全日本プロレスで所属していたGURENTAIが活動休止になったため、今後ドラゲーへの登場機会が増えるに違いない。観客からはおおむね好感を持って受け入れられているようだ。見かけはどう見ても悪い奴だが、内面は実は好青年であることが知れ渡っているからだろう。

プロレス&ボクシング観戦記


 好感度良といえば堀口。試合ではHAGEコールが何度も起こり、観客の「これがしたかったんだ」という気持ちが伝わってくる。試合はその堀口と谷嵜による丸めこみ合戦で、最終的には谷嵜の勝利。土井はまだ次のテーマが見つからないという感じか。


プロレス&ボクシング観戦記

2試合 KING OF GATE 2010トーナメント準決勝Aブロック

○ドラゴン・キッド vs ×吉野正人

 この日はシングルトーナメントKING OF GATE 2010の準決勝2試合と、メインはその勝者同士による優勝線が行われる。私の優勝予想は、ズバリ吉野。3月の両国で土井長期政権が終焉しYAMATO政権が誕生したが、YAMATOのキャリアからいってこれが長期化するとは考えられない。しばらくは混沌とした状態となるだろうが、ストップYAMATOの一番手となるのは最近の好調ぶりからいって吉野ではないかと思ったのだ。そろそろ吉野も、一度はトップに立ってもいいだろうし。

 と思いきや、微妙なカウントではあったが吉野が負けてるやん。ありゃりゃ……思いっ切り外してやんの>俺。
プロレス&ボクシング観戦記

3試合 KING OF GATE 2010トーナメント準決勝Bブロック

○鷹木信悟 vs ×B×Bハルク

 鷹木とハルクのシングルマッチは、19カ月ぶり。あれから2年近くが経っているわけで、時の流れの早さをつくづく感じる。

 鷹木は一時のスランプ状態を抜けたと自ら宣言しているように、この試合でも力強さ爆発。しかしハルクも意地を見せ、なかなかの好勝負となった。ただ、お互いの必殺技を返し合うという展開は、スリリングではあるが納得できない思いも残る。もう少し必殺技を大事にできないものだろうか。もっともこれはドラゲーだけでなく、日本のプロレス界全体に言えることであるが。

 ハルクはラリアット封じのため、鷹木の痛めている右腕を執拗に攻撃。鷹木は悲鳴を上げながらも耐え抜き、最後はその右腕で決めた。しかし試合後も痛そうにしており、これが優勝戦どう影響するかという興味をつないだ。
プロレス&ボクシング観戦記

4試合 ○サイバー・コング vs ×橋誠

 ドラゲーでは珍しい、ヘビー級同士のシングルマッチ――ではあるが、やはり橋の体のブヨブヨぶりが気になる。いくら体がでかくても、動くたびに胸や太ももの肉がブルブル揺れて、見栄えが良くない。サイバーの体がパンパンなだけに、余計締りのなさが目立つ。しかも5分ちょっとでサイバーに敗れ、客席に「あれ? もう?」という雰囲気が漂った。ドラゲー登場当初は望月と顔が似ているという話題性があったが、今のままではこれから先は厳しいか。
プロレス&ボクシング観戦記

5試合 (1本目)○横須賀享、K-ness. vs ×新井健一郎、Kzy

(2本目)×横須賀享、K-ness. vs ○神田裕之、菅原拓也

 変則的なタッグマッチ。クネスカがまずデープドランカーズの2人とタッグマッチを行い、勝ったら残りの2人とまたタッグマッチを行うというもの。もっともデープドランカーズがまともにタッグマッチをするはずがなく、1本目も2本目も残りのメンバーが介入しまくりで実質は24の戦い。しかしクネスカには八木レフェリーという味方がいるので、時には34の場面もあった。

 1本目は横須賀がなんとか新井を下すも、2本目は神田に取られて、この日もやはりデープドランカーズの勝利。クネスカふたり旅は、いまだ行き先が見えない泥沼状態だ。
プロレス&ボクシング観戦記

(後編に続く)