ユーノ達が結界内で激しい戦いをしている最中、はやては自宅で夕飯の支度をしていた。
とその時携帯電話が鳴ったためはやてはそれに出た。
は「もしもし?」
シャ『あ、もしもしはやてちゃん?シャマルです』
電話をかけてきたのはシャマルだった。
は「あ、どしたん?」
シャ『すみません、いつものオリーブオイルが見つからなくって・・・。ちょっと遠くのスーパーまで行って探してきますから~』
は「うん、別にええよ~。無理せんでも」
結界内
シャ「帰る時に皆を拾ってきますから」
そこには闇の書を持ち、甲冑を身に纏ったシャマルがいた。
は『そっか・・・』
シャ「お料理、お手伝いできなくてすみません」
は『あはっ。平気やって』
シャ「なるべく急いで帰りますから」
は『急がんでええから、気ぃつけてな』
シャ「はい、それじゃあ」
そう言うとシャマルは通話を切った。
シャ「そう・・・、なるべく急いで確実に済ませます。クラールヴィント、導いてね」
クラ<Ja. Pendelform>
音声と共に指輪から宝石が離れていった。
その頃、ユーノ達はそれぞれの戦いをしていた。
フェイトはシグナムとぶつかった後距離を取り
バル<Photon lancer>
フォトンランサーの発射態勢に入っていた。
シグナムはそれを見ると静かに
シグ「レヴァンティン、私の甲冑を」
と言うと
レヴァ<Panzergeist>
周辺に魔力を張り、防御力を高めた。
フェ「撃ちぬけ!ファイア!!」
フェイトが放ったフォトンランサーが迫る中シグナムは静かに目を閉じた。そしてフォトンランサーが当たったが、シグナムにはダメージがなかった。
フェ「あぁっ・・・!?」
シグ「魔導師にしては悪くないセンスだ・・・。だが、ベルカの騎士に1対1で挑むには、まだ足りん!!」
シグナムはそう言うと覇気を放った。
フェ「!!」
フェイトが覇気で怯んでいる隙にシグナムは高速でフェイトの眼前に接近し
シグ「ハアッ!」
フェイトに斬りかかった。
フェイトはバリアを張って防いだが、簡単に破られてしまった。
その間にレヴァンティンはカートリッジロードを行っていた。
シグ「レヴァンティン!叩き斬れ!!」
レヴァ<Jawohl>
レヴァンティンに炎が纏われシグナムは再びフェイトに斬りかかった。
フェイトはバルディッシュでガードしたが、バルディッシュには罅が入り、フェイトは吹っ飛ばされてビルに激突した。
な「フェイトちゃん!!」
ユーノの展開した結界の中でなのはは思わず叫んだ。
また別の場所ではヴィータがユーノに襲いかかったがユーノはそれをかわすとアルフに念話を繋げた。
ユ(「転送の準備は出来てるけど、空間結界はまだ破ることは出来ないかい!?アルフ!」)
アルフも別の場所でお互い狼形態となりザフィーラと戦闘していた。
アル(「こっちもやってんだけど、この結界、滅茶苦茶堅いんだよ!!」)
アルフの言葉を聞いてユーノは暫く考えた後
ユ(「分かった。結界の解析と解除は僕がやる。だから君は目の前の敵に集中して」)
と指示を飛ばした。
ユーノが考え事をしている最中にヴィータが急接近し
ユ「!?」
ヴィ「オラアアァッ!」
グラーフアイゼンで建物に吹っ飛ばしてしまった。
な「ユーノ君!!」
ヴィータの攻撃はこれで終わりではなく
ヴィ「ついでにこれでも喰らえ!」
ユーノが激突した部分に次々と鉄球を飛ばした。
な「もう止めて!!」
なのはは叫んだがヴィータが止まることはなかった。
暫くするとヴィータはユーノへの攻撃を止めて、なのはの方を見た。
ヴィ(おかしいな。アイツを倒したから結界は解けてもいい筈なんだけど。時間制か・・・?)
ヴィータは少し考えた後シグナムたちの方に向いて
ヴィ「仕方ねぇ。シグナムたちの方を手伝うか・・・」
ヴィータが呟くとヴィータの後ろから声が聞こえた。
ユ「ねぇ、シグナムってどっちの人のこと?」
ヴィ「あの、剣を持ってる方だよ」
ヴィータは訊ねられたことに素直に答えた。
キ「じゃ、あっちの蒼い狼は何て名前だ?」
ヴィ「ザフィーラ・・・って!」
ヴィータはようやく後ろを振り返った。
するとそこにはキバに変身したユーノがいた。
ヴィ「テメェ、その姿は、そしてその声は」
キ「そうお前がさっき“倒した筈”の男だ」
ヴィ「テメェ、なんで!」
ユ「なんで、動けるんだーーって?さあて、なんでだろうね?」
ヴィ「ナメてんのか、てめぇ。訊いてんのは、コッチだろうが!」
するとヴィータは特大の鉄球を生成し
ヴィ「訊き返してんじゃ、ねぇよ!!」
それをユーノにぶつけた。
鉄球はみるみるうちに遠くの建物に激突した。
ヴィ「ふんっ、バカが!ノビてろ」
ヴィータがそう言っていると何時の間にかユーノがヴィータの後ろに回っていた。
ユ「あれだけ撃つところを見たんだ。もう、喰らわないよ」
そう言うとユーノはヴィータを蹴り飛ばした。
ユ「理解できないよね?さっきの鉄球の嵐には全弾命中の手応えがあった。なのに、なんでお前はケロッとしてんだ・・・ってね」
ヴィータは自分が言おうとしていることを全て言われて驚きを隠せなかった。
ユ「答えはコレだよ」
ユーノは風船のような物を取り出すとキバットに咥えさせた。
するとそれが膨らむとユーノの身体が出来上がった。
ヴィ「な!?」
ユ「携帯用の義骸だよ」
ヴィ「何だよそりゃ!?見たことも聞いたこともねぇぞ!!」
ユ「だって、作ってからまだ誰にも見せたことないもん」
ユーノは義骸の頭を押して空気を抜くような動作をすると義骸が萎んでいった。
ユ「いやぁ、試しに作ってみたはいいけど。結構扱いが難しいんだよね、コレ。多分僕以外の人に渡しても使いこなせないよ。身代わりとして使おうにもタイミングが難しいからね」
そしてユーノは再びヴィータの方に向いた。
ユ「で、どうだった僕の使いっぷりは?いつ入れ替わったか分からなかったかい?」
ヴィ「くそっ!!」
ヴィータは再び鉄球を生成し、ユーノに飛ばした。
キ「分かんない奴だな。言っただろ?」
ユーノがシールドを展開すると鉄球はそれにぶつかり、下方へと落ちていった。
キ「そいつはもう、喰らわないって」
ユ「さっきの間に君の魔力を解析させてもらったよ。その魔法に至っては発射に至るまでの筋肉の動きのクセもね。その二つが解ればかわすことも、タイミングを合わせて無効化することも出来る。まあ、それなりに難しいけど、じゃ、今度はこっちの質問に答えてもらおうか」
ヴィ「アタシの仲間のこと以外に何が訊きたいんだよ!」
ユ「まぁ、色々とね。君達が使う魔法。それは古代ベルか式の魔法だ。今じゃ使える人間はほんの僅かしかいない」
ヴィ「ほう、知ってんのか?」
ユ「調べたことがあるからね。本題に移ろうか。君達の目的は一体何だい?どうしてあの子を狙った」
ヴィ「アタシはキバが大嫌いなんだ!お前なんかに答えるかよ!!」
ユ「そうか、じゃあ・・・」
ユーノが呟いた直ぐ後にはユーノはヴィータの目の前に移動していた。
ヴィ「!!」
ユ「君達を捕まえた後にじっくりと聞かせてもらうよ」
そう言うとユーノはヴィータを殴り飛ばし、ビルに激突させた。
そしてユーノはフェイトとアルフの居る場所を見つめた。
フェイトを追い詰めたシグナムはレヴァンティンに弾丸を装填していた。
レヴァ<Nachladen>
フェ(あれだ・・。あの弾丸・・・、あれで一時的に魔力を高めてるんだ)
シグ「終わりか?ならばじっとしていろ。抵抗しなければ命までは取らん」
フェ「誰が!!」
フェイトはシグナムの言葉に反論した。
シグ「良い気迫だ」
シグナムは微笑むと
シグ「私はベルカの騎士ヴォルケンリッターが将、シグナム。そして我が剣、レヴァンティン。お前の名は?」
自分の名とレヴァンティンを紹介した。
フェ「ミッドチルダの魔導師、時空管理局嘱託、フェイト・テスタロッサ!この子はバルディッシュ!」
シグ「テスタロッサ・・・。それにバルディッシュか・・・」
そしてシグナムは飛び出してフェイトを斬りつけようとした、その時ユーノが目の前に現れた。
シグ「キバ!?」
ユーノは体を横向きにし、フェイトを右腕で抱え、左手をシグナムの右足につけて回転し、シグナムを蹴り飛ばした。
そのままユーノは
ユ「ボソンジャンプ!」
フェイトを連れて、その場から去った。
ユーノはある建物に隠れると
ユ「フェイト、ここから動かないでね」
フェイトに指示をして、今度はアルフのもとに向かった。
ザフィーラに吹っ飛ばされたアルフは地面に叩きつけられてしまった。
ザフィ「終わりだ」
ザフィーラはアルフに攻撃しようとしたが
ザフィ「!」
目の前にユーノが現れた。
ユ「ハッ!」
ユーノはザフィーラの前足を掴んで投げ飛ばすと、アルフを抱えてその場から立ち去った。
ザフィ「今のは、キバ・・・・!?」
アルフをフェイトと同じ場所に運ぶと、ユーノは結界を2つ張った。
フェ「この結界は・・・?」
ユ「意識の中からこの場所の存在自体を完全に消し去る結界、そしてその上に迷彩結界を張っておいた。一まずこれで君達が見つかる心配はない」
アル「凄いもんだね~」
キ「お前らはここでなのはを見守ってろ。あの3人の相手は俺達でやる」
フェ「駄目だよ!私も戦う!!」
キバットの提案にフェイトが食らい付いた。
キ「バカ言うな!!お前達じゃあいつ等に敵わない、それにあのレベルの相手に俺達はお前らを庇いながら戦うのは無理だ!」
フェ「!」
ユ「それに二人とも怪我をしている、無理して戦って悪化したらいけないからね。僕達はあの人たちと戦いながら結界の破壊をする。そしたら皆で逃げよう」
アル「うん・・・」
アルフが頷いている時、フェイトは悔しそうな表情を浮かべて俯いていた。
ユ「じゃ、行ってくるね」
そう言うとユーノは時空間魔法でシグナム達の所へ向かった。
その頃シグナム、ヴィータ、ザフィーラは一ヶ所に集まっていた。
ヴィ「くっそ~、あのキバ。本気で殴りやがったな!」
ザフィ「やはり、キバか・・・」
シグ「だが、妙だ。我々の知るキバとは姿が違う・・・。どういうことだ?」
ヴィ「何だっていいよ、相手がキバならぶっ飛ばすだけだ!」
そんな会話をしているとシグナムの後ろにユーノが現れ、踵落しをしようとしたが
ザフィ「させん!」
ザフィーラが自分の腕で防いだ。
ユ(くそっ!奇襲が失敗するなんて・・!!)
ユーノはすぐさまシグナム達から距離をとった。
ザフィ「妙な魔法を使うな・・・」
シグ「私が様子を見よう」
そう言うとシグナムは一歩前に踏み出した。
シグ「いくぞ、キバ!ハアッ!」
そう叫ぶとシグナムは突進してきた。
ユーノはバリアを張って斬撃を防いだ。
シグ「やるな、ならこれならどうだ!」
するとシグナムはレヴァンティンに覇気を纏わせた。
ユ(何だアレは!!)
キ(くそっ!アイツ覇気使いだったのか!)
シグ「ハァッ!」
ユ「フッ」
ユーノは再びバリアで防ごうとしたが、あっさりと破られてしまった。
ユ「なっ!!?」
シグ「喰らえええっ!!」
シグナムはそのままユーノを斬りつけた。
ユ「ぐぅ!」
ヴィ「さっきのお返しだ!」
次にヴィータがアイゼンでユーノを殴り飛ばし
ユ「がっ」
ザフィ「ウオオッ!」
続いてザフィーラがユーノを蹴り飛ばした。
ユ「うああっ」
そしてユーノはビルに激突してしまった。
シグ「先代とは比べ物にならないな。まずはあの結界の中にいる奴の魔力を蒐集するぞ」
ヴィ「おう」
それぞれユーノが張った結界の中にいたなのは、タツロット、フェイト、アルフは驚きを隠せなかった。
フェ「やっぱり、私も!」
フェイトが飛び出そうとしたが、アルフは慌てて抑えた。
フェ「離して、アルフ!ユーノが危ないんだよ!」
アル「だったら尚更行かせるわけにはいかないよ!」
フェ「どうして!?」
アル「ユーノですらやられたんだ!私達じゃ敵わないよ!」
それを聞いてフェイトは飛び出すのを止めた。
ヴォルケンリッターはなのはのもとに行こうとしたその時、ユーノは瓦礫から這い出た。
ユ「止めろ・・・」
ユーノが呟くと、空気が震えだした。
ザフィ「なんだ?」
シグナム達はユーノの方に向き直った。
ユ「止めろと言ってるんだ!!」
ユーノが叫んだ瞬間、覇王色の覇気が放たれ結界内の空気が大きく震えた。
ヴィ「こ、これは!!」
シグ「先代のキバと同じ、覇王色だと!!」
突然ユーノが放出した覇王色の覇気にシグナム達は怯んでしまった。
ユ(動きが止まった!)
それを見たユーノは右手に魔皇力を溜めると
ユ「ネットトラック・ボックス!!」
それを光弾にして発射した。
シグナムとヴィータは避けたが
ザフィ「まずい!」
ザフィーラは反応が遅れてしまい、魔皇力の網に掴まり建物に張りつけられた。
シグ「子供で未熟とはいえ、キバはキバ。厄介な相手だ」
ヴィ「それにさっきから見たことねぇ魔法ばかりを出してる。それに覇王色の覇気も」
シグ「野放しにするのは危険だな。アイツを先に叩くぞ」
ヴィ「おう!」
二人はユーノに向かおうとしたが、体が動かなかった。よく見れば二人の足にはチェーンバインドが施されていた。その発生源を辿るとユーノの両手だった。
ヴィ「アイツ、いつの間に!!?」
ユ「ハアァッ!」
ユーノは二人を捕らえたことを確認すると、両腕を振り下ろし、シグナムとヴィータをビルに叩きつけた。
ザフィーラはネットトラック・ボックスを解除するとユーノに突撃したが
ザフィ「!?」
ユーノは時空間魔法を使って一瞬のうちにザフィーラの後ろに回りこんでいた。
ザフィ(一体、何をしたんだ!!?)
ザフィーラが動揺してルのを見逃さず
ユ「ハッ!」
ユーノはザフィーラを蹴り飛ばし、建物に激突させた。
ユ(この世界じゃ戦闘による体力の消耗は激しいけど、やれるだけ、やってみるさ!)
そしてユーノは再び構えをとった。
そしてヴォルケンリッターの3人も立ち上がり、再びユーノに向かって行った。
ユーノはその後3人と激しい戦闘を広げ、劣勢になりながらも渡り合っていた。
結界でユーノが苦戦しているのを見たなのはは
な「助けなきゃ」
ユーノを助けようとして結界の外に出てしまった。
するとユーノの結界が解けてしまった。
タツ「なのはさん!?」
な「私がユーノ君を助けなきゃ!」
タツ「なのはさん!無茶ですよ!!どこかに隠れましょう!!」
しかし、なのはにはタツロットの声が聞こえていなかった。レイジングハートは主人の願いを叶えることに尽くすと決意していた。
レ<Master, Shooting Mode, acceleration>
その声と共にレイジングハートの翼が展開した。
ユ「駄目だ!なのは!!隠れるんだ!!」
それを見たユーノは声を荒げて叫んだが、なのはには届いていなかった。
ヴィ「よそ見すんな!」
キ「くそっ」
な「レイジングハート・・・」
レ<Let's shoot it, Starlight Breaker>
タツ「無茶ですよ!そんな状態じゃ!!」
タツロットは止めさせようとしたが
レ<I can be shot>
レイジングハートの意志は固かった。
な「あんな負担のかかる魔法。レイジングハートが壊れちゃうよ!」
レ<I believe master>
な「!」
レ<Trust me, my master>
レイジングハートの言葉を受けて
な「レイジングハートが私を信じてくれるなら、私も信じるよ!」
なのはも決意を固めた。
なのははレイジングハートを上に向け魔法陣を展開した。
な(「ユーノ君、キバットさん、フェイトちゃん、アルフさん。私が結界を壊すからタイミングを合わせて転送を!」)
キ(「なのは止めろ!!って聞いちゃいねぇ。フェイト、アルフ!急いでなのはのとこ行って、なのはを止めろ!!」)
しかしキバットの指示よりも早く
な「レイジングハート、カウントオン!」
レ<All right Count 9、8、7、6、5、4>
レイジングハートがカウントダウンを開始した。
ユ「どけええぇっ!!」
ユーノはなのはのもとへ駆けつけようとしたが、ヴォルケンリッターが阻んでいた。
フェイトとアルフはどうして良いか分からなかった。
レ<3・・・・、3・・・・・、3・・・・>
着実に進んでいたカウントダウンだったが、レイジングハートが3で止まってしまった。
な「レイジングハート、大丈夫?」
レ<No problem>
そう言うとレイジングハートはカウントダウンを再開した。
レ<Count 3
2 1>
なのはが構えたその時、急になのはの動きが止まった。
フェ「なの・・・は?」
フェイトはその光景を見て驚いた。
な「あ・・、あぁ・・、くぅ・・・・あっ・・・」
何故ならなのはの胸辺りからシャマルの手が伸びていたのだ。
なのはの後方の建物ではシャマルが旅の鏡に手を突っ込んでいた。
シャ「しまった!外しちゃった」
そう言うとシャマルは再び手を入れ直した。
タツ「この離せ!」
タツロットが噛み付こうとしたが、かわされ、今度はリンカーコアを握られてしまった。
な「くぅっ・・・あぁっ!!」
ユ「いい加減にどいてくれ!!」
ユーノは駆けつけようにもヴォルケンリッターに阻まれ
フェイト達は驚くことしか出来なかった。
シャ「リンカーコア捕獲。蒐集開始!」
闇の書<Sammlung>
すると闇の書のページが次々と埋まっていった。
シャマルの手に握られているなのはのリンカーコアは小さくなっていっていた。魔力が奪われる中なのはは構えなおして
レ<Count 0>
な「スターライト、ブレイカアアァッ!」
レイジングハートを振るってスターライトブレイカーを発射した。
スターライトブレイカーは結界にぶつかったが、罅が入っただけだった。そしてなのはは力尽きその場に倒れてしまった。
シグ「残念だがキバ。お前達の負けだ。後はお前達の魔力を蒐集するだけだ」
ユ「それはされるわけにもいかないし、やられるわけにもいかないね」
キ(「おい、フェイト、アルフ。聞こえるか?」)
アル(「う、うん」)
キ(「なのはがああなっちまったんだ。動揺するのは分かるが冷静に聞いてくれ」)
フェ(「うん・・」)
フェイトは大きく息を吐きながら答えた。
キ(「これからユーノはドランを呼んで結界の破壊をする。お前らはドランが召喚されたと同時になのはの所へ行け、いいな!」)
フェ&アル(「了解」)
キ「よし、いいぞ。ユーノ」
ヴィ「何する気だ?」
するとユーノが印を結んで詠唱を開始した。
ユ「来よ、我が城の四方を護りし砦の龍よ。北方の守護を司る者、フォードラン、ノース!」
ノース「(咆哮)」
すると巨大な召喚魔法陣からその身に砦を宿した黒龍、フォードランのノースが現れた。
ザフィ「なんだ、これは!?」
ユーノはヴォルケンリッターが驚いているを尻目に指示を出した。
ユ「ノース、早速で悪いけど。結界を壊して」
ノース「(咆哮)」
キ「頼んだぜ、ノーちゃん!」
するとノースは背中の見張り台の避雷針に空気中の電子を集め始めた。
シグ「まさか!」
シグナムが驚いたのも束の間、ノースは集めた電子を雷に変えて放電して結界を破壊した。
アースラのブリッジ
アレックス「結界破れました!」
ランディ「映像来ます!」
アースラのモニターに結界内の映像が次々と送られた。
エイ「な、何これ!?どういう状況!?」
ク「これは・・・!こいつ等!」
結界内
倒れたなのはの所にはフェイトとアルフが到着していた。
シグ(「結界が抜かれた!離れるぞ!!」)
ザフィ(「心得た」)
ヴィ(「シャマル、ごめん。助かった」)
シャ(「うん、一旦散っていつもの場所にまた集合!」)
シグナムとシャマルの指示でヴォルケンリッターはその場から逃げ出した。ユーノはそんな彼女達を見据えていた。
アースラのブリッジ
そこではエイミィがキーボードを操作してシグナム達を追跡していた。
エイ「あぁ!逃げる!ロック急いで!!転送の足跡を!!」
ランディ「やってます!」
クロノはふとシャマルの映像に目を向けて驚いた。
ク「あっ!あれは!!」
その時戦闘区域にいたユーノから転送が入った。
ユ『リンディさん、これからなのはの応急治療を開始します!急いで本局の医療施設の手配を!!』
リ「分かったわ!」
アレックス「駄目です、ロック外れました・・・」
エイ「あぁ~、もう!!」
エイミィは悔しさのあまりキーボードを叩いた。
エイ「ごめん・・・クロノ君。しくじった・・・」
しかしクロノからの返事はなかった、エイミィはクロノの方を向くとクロノは何やら呟きだした。
ク「第一級捜索指定遺失物。ロストロギア、闇の書」
クロノは拳を強く握り締めた。
エイ「クロノ君、知ってるの?」
エイミィは思わず訊ねた。
ク「あぁ・・、知ってる・・・。少しばかり嫌な因縁があるんだ・・・」
戦闘があった場所。
その中のある建物の屋上でユーノはなのはの応急治療を行っていた。
アル「どうだいユーノ?」
ユ「応急処置は済んだ」
フェ「それじゃ・・・」
ユーノの言葉を聞いてフェイトは笑顔になった。
ユ「でも、このままじゃ危険だ!」
フェ「えっ!」
ユ「応急処置は済んだけど、放っておいたらなのはの魔力が減っていく。急いで本局の医療施設で、僕が開発したアレを投与しないと」
アル「じゃあ、どうするんだい!?」
少し溜めた後、ユーノはゆっくりと口を開いた。
ユ「なのはを“このままの状態”で移動させる」
フェ「このままの状態って、どうやって・・・?」
ユ「“時間停止”と“空間転位”を使う!」
フェ&アル「!!」
ユ「どっちもスクライアでは禁術!だから少しの間、目と耳を塞いでいて!!」
そう言うとユーノは魔法陣を展開した。
フェイトとアルフはユーノの指示通り目と耳を塞いだ。
少しして目を開けるとそこは管理局本局の廊下だった。
すると向こうからリンディの連絡を受けたと思われる医者や看護士が駆けつけた。
医者「患者は!」
ユ「この子です!」
直ぐになのははストレッチャーに乗せられ、病室に運ばれた。
するとユーノは転送魔法を準備していた。
フェ「ユーノ、どこ行くの!?」
ユ「僕が開発した薬を取ってくる。フェイト、なのはの容態に変化があった場合は伝えて」
フェ「うん」
そしてユーノはノースへと向かった。
フェ(ユーノは凄い。あの3人と渡り合って、更に結界を破壊して私達を逃がしてくれた。そしてなのはの治療もしようとしている。私、結局動揺してユーノのサポートも出来なかった・・・)
フェイトの心の中には自分の不甲斐なさを責める気持ちでいっぱいだった。
新しく始まった戦いの初戦は、ユーノ達の敗北とも取れる結果に終わった。
だが、これはあくまで始まりにすぎなかった。これから大きな戦いが始まることを、ユーノやクロノ、リンディを除くアースラのメンバーは知る由もなかった。
―続く―
あとがき
ようやく書けました。Part2!バトルシーンがメインなので無茶苦茶長くなりました。本当なら詳しく描写したい部分はあったのですが、長さの都合上、端折りました(オイ
ユーノ君が使った魔法についての説明とかは明日に回します。
あと、コメントの返信やゲームに関することも、本当にごめんなさいm(_ _ )m
誤字、脱字、表現の間違いを発見された方は報告を願います(。-人-。)
感想もお待ちしてます(=⌒▽⌒=)