ある日、なのははいつもどおり学校から帰ろうとしていた。しかしそこでクリスから念話が入った。
ク(なのはお嬢様。この後は暇でしょうか?)
な(え?何かあったんですか!?)
なのははジュエルシード、もしくはファンガイアが出現したのかと思い。慌てたような口調で聞き返した。
ク(いえ、そういうことではないのすが。キャッスルドランに来てもらいたいと思いまして。勿論待ち合わせ場所を決めて、そこにキャッスルドランを向かわせますけど)
な(そうですか。いいですよ、この後は塾も何もありませんから)
なのはは快くクリスのお願いを受け入れた。
ク(ではレイジングハートに待ち合わせ場所の地図を送りますので、それを頼りに来て下さい)
な(はい。分かりました)
そして念話を終えると、なのははレイジングハートに場所を教えてもらいながらクリスが待っている(であろう)目的地への向かった。
指定された公園に来ると、そこには
キ「おーい、なのは。こっちだ」
何故かキバットがいた。
な「なんでキバットさんがここにいるの!?」
早速なのははそのことを尋ねた。
キ「なんでって、キャッスルドランを喚ぶことが出来るのは。ユーノとオレ、ガルルくらいだぞ。ま、鉄斎の爺さんもある程度は動かせるけど」
な「そ、そうなんだ・・」
そんな話をしていると、キャッスルドランがキバット達のもとに飛んできた。そして光球と共にクリスと鉄斎が姿を現した。
鉄「キバット殿、姫様。お待たせして申し訳ありません」
キ「気にすんなって、悪いのは遅く飛んできたキャッスルドランだ」
キャッスルドランはキバットにそう言われると悲しそうな顔をした。
な「キバットさん、その言い方は酷いと思うよ」
なのははすぐにキバットを叱った。
な「キャッスルドランさんはちゃんと約束の時間に飛んできたもんね♪」
するとキャッスルドランは嬉しそうな顔をしてなのはを見た。なのはも釣られて笑った。
ク「では早速キャッスルドランの中に入りましょう」
クリスがそう言うとキャッスルドランは四人(正確は三人と一匹)を光球に包み自らの中に入れた。
なのは達の着いた廊下にはガルル、バッシャー、ドッガがいた。
な「次狼さん、ラモンさん、力さん!!」
なのはは久し振りに会えた喜びと驚きで思わず叫んでしまった。
ガ「久し振りだな、なのは」 バ「元気にしてた?」 ド「疲れて・・・ないか・・・?」
な「はい、お久し振りです。元気にしてましたよ。それに最近はちゃんと休みも取ってます」
なのははガルル達との再会を喜び合ったが、一人欠けていることに気が付いた。
な「あれ、ライガさんは?」
なのははガルル達に尋ねた。
ガ「あぁ、あいつなら自分が居る部屋で放浪してる」
ガルルは呆れたように言った。
な「そうですか・・・」
なのはは残念そうに呟いた。
キ「そう落ち込むな。アイツには放浪癖があって、時々こうなるんだ。お前のことを嫌ってるわけじゃ無いから安心しろ」
な「うん」
するとクリスはいきなり、なのはの腕を掴んだ。
な「ど、どうしたんですか!? クリスさん!」
なのはは訳が分からず、慌ててクリスに尋ねた。
ク「今日はなのはお嬢様にお見せしたいものがあるのです」
な「見せたいもの・・・?」
なのはは聞き返した。
鉄「こちらでございます」
クリスと鉄斎、キバットに案内されたなのははいつの間にか。城の最上部に来ていた。
鉄「ここでございます」
なのはが案内されたのは『城主の間』であった。
な「す、すご~い。これがユーノ君のお部屋?」
なのはがこのようなことを言うのも無理は無かった。
そこには明らかに高級感漂う雰囲気があり、ベッドなどの家具一式も随分と立派なものだったからだ。
キ「凄いだろ~♪ここにある家具は工芸の匠と謳われた、モトバット13世が造ったものなんだからな」
な「へ~」
なのはは感心して家具を眺めていた。
ク「なのはお嬢様。こちらです」
なのははクリスに呼ばれ、城主の間の隣の部屋に足を踏み入れた。するとそこには城主の間にも負けないほどの部屋があった。
しかし先程の部屋とは違い、女の子向けの部屋だった。
な「こ、この部屋は・・・?」
なのはは驚き、キバット達に尋ねた。
キ「この部屋は、なのは。お前専用の部屋だ」
な「え!? わ、私の!!」
鉄「そうでございます。増築は私が行い」
ク「部屋の飾り付けなどのコーディネイトは私が」
キ「そして家具一式は、さっき言ったモトバット13世のひ孫の、モトバット16世が制作したんだ」
キ・ク・鉄「「「名付けて『姫の間』だ・(です)・(でございます)」」」
それを聞いてなのはは3人の厚意に感激した。しかし不思議のも思った。
な「あの、このような部屋を造ってくれたことは嬉しいんですけど。本来なら部外者である私に、どうしてここまで親切にしてくれるんですか?」
そう本来は部外者である自分がここまでしてもらうのはおかしい。そう思ってなのはは3人に尋ねた。
キ「なのは、お前だって本来なら関係のないユーノの手伝いをしてくれてるだろ?」
な「あっ・・・」
鉄「それと同じ事でございます。姫様はいつも若様に親切にしてくださるので、恩返しをしたいとおもいまして」
ク「それにユーノお坊ちゃまは、なのはお嬢様に出会ってから毎日笑うようになりました。これからもユーノお坊ちゃまを宜しくお願いします」
クリスがそう言うと3人は頭を下げた。
な「はい」
なのはも快く返事をした。
な「でも、本当にいいんですか?お城の中に私の部屋なんか造ってしまって・・・」
まだ不安が残っているなのはは改めて3人に聞いた。
鉄「なに、御心配には及びませぬぞ。姫様はいずれ若様の『奥方様』となられるやもしれぬ御方でございます故」
鉄斎は笑顔で答えた。
な「ふぇ?オクガタ、サマ・・・?」
なのはは訳が分からず聞き返した。
ク「要するにユーノお坊ちゃまのお嫁さんということですよ、なのはお嬢様」
な「え、えええぇぇぇーーー!!ど、どいいう意味ですか!?」
なのはは顔を真っ赤にして3人に尋ねた。
キ「んー、どういう意味といわれても・・・なぁ二人とも」
鉄「左様、その通りの意味でございう¥ます。としか・・・」 ク「言えませんね」
なのはが顔を真っ赤にして狼狽えていると、タイミングが良いのか悪いのか、この場にユーノが来てしまった。
ユ「キバット、なのはここに居たの?・・・ってあれ?クリスと鉄斎まで一緒にどうしたの?」
な「ひ、ひゃううぅぅ!?ユ、ユーノ君!!?」
なのははユーノの顔を見たことで、大人になり結婚した自分たちの光景をイメージ(妄想)してしまい、恥ずかしさのあまりその場で気を失ってしまった。
ユ「え?・・ちょっ、どうしたのなのは!?ねえキバット、クリス、鉄斎。一体何があったの!?」
いきなり気を失ったなのはに驚き、ユーノはキバット達に理由を何があったのかを尋ねたが。
ク「まあ、これはいけませんね。すぐにお部屋で介抱して差し上げませんと」
鉄「なれど、我らには急用がございますからな・・・。恐れながら若様、姫様がお目覚めになるまで、お傍に付き添っていただいて宜しゅうございますかな?」
キ「そういうことだ。じゃ、後は頼んだぞユーノ」
3人は、しれっとした態度でユーノになのはを任せ、その場を後にしようとした。その時
ク「ユーノお坊ちゃま、いくらなのはお嬢様が可愛いからとはいえ、あまり羽目をお外しになりすぎませんようになさってくださいね?」
鉄「我らキャッスルドランに住む者としては、若子様の御誕生を心待ちにしておりまするが、そういったことはお二人まだ早うございますからな。フォッフォッフォッフォ・・・」
キ「気を付けろよ~♪」
と楽しそうに言って、部屋から出て行ってしまった。
ユ「いや、だから3人とも何を言ってるのさ!!そもそもなんで、なのはがこんな風になってるの!?ねえ待って、待っててばーー!!!」
ユーノが慌てていると
な「にゃ~・・・ユーノくぅ~ん・・・」
となのはが引っ付いてきた。
それから暫く時間が経ち
ガ「おい、ユーノ。そろそろ帰る時間だぞ・・・。ん?」
そこでガルルが見たのは。ユーノとなのはがベッドで二人仲良く眠っている姿だった。
ガ「ふぅ、待ってる間に眠くなってしまったのか・・・」
ラ「こういう様子を見ると二人はまだまだ、小さなガキだって認識させられるな」
バ「二人とも可愛い~♪」 ド「二人とも・・・、幸せそうな、顔を・・・してる」
鉄「おやおや、お布団を持って差し上げねば」
ク「お二人とも可愛いです~。写真に収めておきましょう♪」
と言ってクリスはデジカメで写真を撮った。
キ「二人とも、良い夢みろよ」
-終わり-
あとがき
三条さんお待たせしました!!ようやく書くことができました(;^_^A
三条さんの考えて下さったこの話を書いている時、楽しかったです(‐^▽^‐)
というか久し振りですね~。小説を書くのは。なんせPCがぶっ壊れてしまいましたからね(ノ_-。)
早く直って欲しいです。
久し振りなので文章もかなり酷いものとなっていますが、読んでくださったら幸いです。
感想、意見、誤字・脱字・表現のおかしな所を発見した。などがありましたらコメントをくださいm(u_u)m
あと、Goothinさん。ライガさんの出番があれだけになってしまいました。本当にごめんなさいm(_ _ )m