なのはは後ずさりをした。そして壁に当たった。
な「えっ、えぇ~!!これなに!」
なのはは驚きを隠せずにいた。すると突然ユーノがなのはに声をかけた。
ユ「来ます!!」
な「えっ」
暴走体は高く跳び、ユーノとなのは目掛けて襲ってきた。
な「きゃっ」
なのははレイジングハートを振り上げた。
<Protection>
レイジングハートの音声と共になのはの前にバリアが出現した。
そして、そのバリアに突き当たり暴走体はバラバラになった。そしてその破片が辺りに飛び散り、一部が電柱に当たり電柱が倒れた。
な「えっ、えぇー!」
なのはは目の前の出来事に驚いた。
キ「よ~しユーノ、もういいぜ」
突如キバットは喋った。そしてその方向を見るとユーノが人間の姿に戻っていた。
ユ「こっちへ」
ユーノはなのはの手を引いた。
そして走る途中で説明を始めた。
ユ「僕等の魔法は発動体に組み込んだ、プログラムと呼ばれる方式です。そして、その方式を発動させるために必要なのは術者の精神エネルギーです」
ユーノとなのはは一度後ろを振り向いた。そしてまた走り出した。さらにユーノは説明を続けた。
ユ「そしてあれは、忌まわしい力の下に生み出されてしまった思念体。あれを停止させるには魔法の力で封印して元の姿に戻さなくてはいけないんです」
な「よく分かんないけど、どうすれば?」
キ「さっきみてぇに攻撃や防御などの基本魔法は、心に願うだけで発動するが。より大きな力を必要とする魔法には、呪文が必要なんだ」
な「呪文?」
なのははキバットに聞き返した。
キ「心を澄ませろ。心の中にお前だけの呪文が浮かぶはずだ」
なのはは目を閉じ、心の中に呪文を思い浮かべた。そうしていうると、暴走体が接近してきた。
な「あ!来た!」
ユ「大丈夫。今は僕も戦えるから。いくよ!キバット」
キ「おっしゃー、キバっていくぜ!」
キバットはユーノの手の中に収まった。
キ「ガブッ!!」
キバットはユーノの手に噛み付いた。ユーノの身体には模様が浮かび、腰の周りに鎖が現れた。そして鎖はベルトとなり、ユーノの腰に装着した。
ユ「変身」
そう言うとユーノはキバットをベルトに装着させた。
その瞬間、ユーノは鎧に身を包まれ“キバ”に変身した。
「ぐお゛お゛おおぉぉ!」
暴走体はユーノに突っ込んだ。
ユ「ふっ!」
ユーノは暴走体の顔面に拳を思いっきり当てた。
暴走体はそのまま吹っ飛んだ。
ユ「はああぁぁぁ! はぁ!」
ユーノは暴走体に接近し、拳を連打し、右脚で蹴り飛ばした。
「ぐうぅ。があ゛あ゛ぁぁぁぁ」
暴走体は怒り、身体の一部を伸ばしユーノを掴もうとした。しかしユーノは逆にそれを掴んだ。
ユ「うおおぉぉぉ! はあぁ!!」
そしてそのままユーノは暴走体を振り回し、投げ飛ばした。
な「す、すご~」
なのはは驚き感心した。
キ「今だ、なのは!ユーノ!」 な「は、はい!」
なのはは構え、呪文を唱え始めた。
な「リリカルマジカル」
ユ「封印すべきは、忌まわしき器。ジュエルシード!!」
な「ジュエルシードを封印!!」
<Sealing Mode,Set Up>
レイジングハートの音声と共に杖の先端部分に三枚の桜色の翼が出現した。
そして、光の帯が現れ、暴走体を締め付けた。その額には“ⅩⅩⅠ”の文字が浮き出ていた。
その時ユーノも右腰に手をかけ、《ウェイクアップフエッスル》を取りキバットに咥えさせた。その瞬間
キ「ウェイクアップ!!」
と叫び、フエッスルを吹きながらベルトから飛び立った。
ユーノの背後には無かったはずの三日月が浮かんでいた。
ユ「はっ」
ユーノは右脚を蹴り上げた。
キバットはその周りを飛び回り、右脚の鎖を解き放ちヘルズゲートを開いた。
<Stand by,Ready>
な「リリカルマジカル、ジュエルシード、シリアルⅩⅩⅠ。封印!!」
<Sealing>
その掛け声と共にユーノも上空へ飛び上がった。
ユ「はあぁぁ・・・」
そして後方へ一回転している。
なのはの光の帯が暴走体に突き刺さった。
ユ「はあぁ!!」
そしてユーノも“ダークネスムーンブレイク”を決めた。
地面にはキバの紋章が刻まれた。
その時、上空にキャッスルドランが現れた。
ユ「ふっ」
ユーノは右脚の三つの魔皇石のエネルギーを放った。
その瞬間、暴走体の身体は砕け散った。そしてその中からジュエルシードが宙を待っている。キャッスルドランはそれに顔を近付け口を開けて魔力を吸い取った。
咆哮をあげながらキャッスルドランは飛び去った。ジュエルシードはユーノの手に落ちた。そしてユーノはなのはに近づいた。
ユ「これがジュエルシードです」
ユーノはなのはに見せる。
ユ「レイジングハートで触れて」
ユーノに言われなのはは、レイジングハートを近づけた。するとジュエルシードはレイジングハートに吸い込まれた。
<Receipt No.ⅩⅩⅠ>
封印した瞬間、なのはのバリアジャケットは解け、元着ていた服に戻った。レイジングハートも赤い宝石に姿を変えた。
ユーノも変身を解いた。
な「あ、あれ。終わったの?」
なのはは尋ねた。
ユ「はい、あなたのお陰で。ありがとう・・・」
そう言うとユーノは倒れてしまった。そして姿もフェレット(?)に変わった。
キ「ユーノ!!」 な「ちょっと、大丈夫? ねえ?」
二人が心配しているとパトカーのサイレンが聞こえた。
な「も、もしかしたら私。ここにいると大変アレなのでは・・・。と、とりあえず、ごめんなさ~い!!」
なのははユーノを抱きかかえ、キバットと共にその場から立ち去った。
公園
な「はぁ、はぁ、はぁ」
荒い呼吸をしながら、なのはは公園のベンチに腰をかけた。すると突然
ユ「すみません」
ユーノが話しかけてきた。
な「あ、起こしちゃった?ごめんね、乱暴で。怪我痛くない?」
ユ「怪我は平気です。もうほとんど治っているから」
そう言うとユーノは包帯を解いた。
な「ホントだぁ~。怪我の跡がほとんど消えてる。すごーい」
なのはは驚き感心した。
ユ「助けてくれたお陰で、魔力を少し治療に回せました」
な「よく分かんないけど、そうなんだ」
な「ねえ、自己紹介していい?」
なのはは突然そう言った。
ユ「あ、うん」 キ「いいぜ」
二人は承諾した。
な「えへん。私、高町なのは。小学校3年生。家族とか仲良しの友達は なのは って呼ぶよ」
ユ「僕は、ユーノ・スクライア。スクライアは部族名だから、ユーノがなまえです」
キ「オレ様はキバット族の名門キバットバット家の三代目、キバットバットⅢ世だ」
な「ユーノ君とキバットさんかぁ」
突然ユーノは下に俯いた。
ユ「すみません。あなたを・・・」
ユーノが語りかけた時、なのははユーノを持ち上げて
な「なのは だよ」
と、名前で呼ぶように言った。
ユ「なのはさんを巻き込んでしまいました・・・」
な「あ・・・。えへへ。多分、わたし平気。そうだ、ユーノ君怪我してるし、ここじゃ落ち着かないよね。とりあえず、私の家に行きましょ。後のことはそれから。ね?」
高町家
なのははユーノを抱えそっと門から入った。すると突然恭也が話しかけてきた。
恭也「お帰り」
な「お、お兄ちゃん・・・」
恭也「こんな時間にどこへお出かけだ」
な「あの・・・、その・・、えぇっと・・・」
なのはが戸惑っていると後ろから声が聞こえた。
美由希「あら、可愛い!」 な「お、お姉ちゃん」
美由希「あ、なんか元気無いね。なのははこの子が心配で様子を見に行ったのよね?」
な「えぇっと、あの・・その・・」
恭也「気持ちは分からんでもないが、だからといって内緒で、というのはいただけない」
美由希「まぁまぁ、いいじゃない」
キ「そうだ、そうだ。いいじゃねぇか。こうして無事に帰って来たんだしよ」
恭「な、なんだっ!?」 美「喋った!?」
二人はキバットが喋ったことに驚いた。
キ「それになのはは良い子だって分かったんだろ?」
美「そ、そうそう。なのはは良い子だから、もうこんな事しないわよね?」
な「うん・・。その、お兄ちゃん。内緒で出掛けて心配かけて、ごめんなさい」
恭「うん」 美「はい、これで解決」
そして美由紀はなのはに近づき、ユーノを持ち上げた。
美「でも、可愛い動物よね~。母さんなんか可愛すぎて、この子見ただけで悶絶しちゃうんじゃな~い?」
恭「その可能性は否定できんな」
恭也はあきれ半分で言った。
キ(本当は動物じゃねぇけどな)
こうしてユーノは高町家に保護されることが決定した。そしてこれはなのはの戦いの始まりであった。
キャッスルドランの城内
そこには三人の男がいた。
一人はタキシード姿の色男。一人はセーラー服を着た少年。一人は燕尾服を着た大男。
彼らはゲームをしていた。
「最近、この城がよく動くね」
「戦いが始まるかもなぁ・・・」
「戦い・・・はじまる!」
―続く―
あとがき
更新が遅れてごめんなさいm(_ _ )m
戦闘シーンをやっとこさ書き終えました。正直、苦しかったです。これからはもっと苦しいんだろうな・・・。
ところで、台詞に色があるのを皆さんはどう思っているのでしょう?
色について意見がある方、感想がある方はコメントをください。
キバの感想はマクロスFの感想と共に明日書こうと思います。
そういえば、もうすぐテストなんだよなぁ・・・・・。