いよいよ大物IPOのグリーのBBが始まりました。
最近のIPOではOA買いを除けば、初値形成時に
流入する資金は数千万円程度となっています。

グリーは新興市場上場という事もあり、およそ20%の
公募組が成り売りして来るものと想定されます。
金額にすると26億円程度の売りが出る訳ですね。

かたや買いの方はというとたぶんOA買いで野村が3,000円で
40万株の指値買い注文を入れてきますから、これで12億円。
これに数千万円程度の買いがプラスされても3,000円以上では
値は付きません。初日は寄らずに二日目あたりに2,300円程度の
初値を付ける事になります。

ただ、この数千万円程度しか買いが入らないという現象の理由は、
個人投資家しか参加して来なかったからです。グリーのような
時価評価額の大きい銘柄になると、新興市場専門の投資信託などは
ポートフォリオに組み入れざるを得ないので、ファンドマネージャ
達が血眼になって分析しているはずです。投資信託の銘柄選別は
ファンダメンタルズが全て、見事ファンドマネージャのお眼鏡に
かない有望グロース株と太鼓判を押されれば大きな買いが入る
可能性もあります。

端から初値買いする気のない公募組のBB人気度で初値は測れません。
当選確率が1%未満だろうが、そんな事はなんの関係もないのです。
落選した人達が初値買いに走る訳ではありませんので・・・
初値は買い方が決めるもの、
機関投資家の動向が全てという事になりますね。