先週末の「関東~新潟」の出張を振り返るエントリ第3弾です。
では、新潟の朝からスタートです。


10日朝 新潟駅近くのビジネスホテル

前日は午前2時過ぎに就寝して、7時頃に起床しました。
新潟はこの出張で都合3度目だったんですけど、毎回同じビジネスホテルにお世話になっています。
このホテル、朝食ビュッフェがものすごく充実してるんですよ。
ビジネスホテルの朝食って、まあピンキリですけど、ここは本当にすごい。
今回は朝からおかわりまでしてしまいました。
次行ったとき写真撮ろっと。

なぜかロビーにハンマー投げの室伏選手のサインとちっちゃい写真があるホテルです。
また8月によろしくお願いします。

午前8時にホテルをチェックアウトして、会場の新潟テルサへ。


10日朝 犬塾 新潟 1回目

僕が講師を務めさせていただいている「犬塾」ですが、「DVD会員」というものがありまして、その会員さん向けに4ヶ月に1度のペースで講義をすることになっています。
DVDは、僕がこれまで関西でやってきた講義を編集したもので、それで自習していただきつつ、ライブの講義で理解度のチェックも行うと。
新潟にも、このDVD会員さんがいらっしゃるということで、今回は午前中にその方々向けの講義でした。

関西で犬塾がスタートしてからおよそ2年半、僕の中でちょっとした反省みたいなものがあるんですね。
それはなにかといえば「行動を変えるんだー」という方向の話ばかりをしてきていたのではないかと。
実際、行動分析学以上に「行動変容」に使える学問というのはないと思うんです。
でも、そもそもは、やっぱり「目の前の相手のことを理解したい」「相手を理解するひとつの枠組みとして」の「行動分析学」なんですよね。
その「理解のプロセス」において、「従属変数としての行動の変容(統制)」が起こると。
そして、これって「行動の問題の改善や解決に使えるじゃん」ってなって、「応用行動分析(ABA)」が始まったてのが、今のところの僕の理解です(多分、外してないとは思うんだけど)。

こう、どうしてもというか、ある程度はしょうがないことではあると思うんですよね。
「トレーナー」って、まあ色々な表現や定義がありますけれど、やっぱり「イヌの行動を変える」ということが、やはり求められるものなんですよね。
そして、その「求められるもの」である「行動変容(行動修正)」に、一番使えるのが「行動分析学」なわけです。
そうなると、どうしたって「行動を変えるんだぜべいべ」という話がメインになっていく。

ところが。
ところがです。
2年半ほど色々なところでお話をさせていただいて、あるいは色々な方とお会いしたり、お話したりして、結構強く思うことがあるんです。

「行動分析学は、行動変容のテクニックの集まりじゃなくて、
あくまでも行動分析“学”なんです。ひとつの学問体系なんです」


これ。
ここ。
こいつ。

本当によく思うんですよね。
「あくまでも学問なんだよなー」って。
でも同時に「学問っていう捉えられ方してないっぽいなー」ってのも、思う。

なんていうかこう、やっぱり「やり方」「方法」「手続き」に関する質問が多かったり、そういう会話が多かったり。
「今、目の前で起こっている行動は、要するになんなのか」っていうところから、色々とひも解いていくってのがね、やっぱり面白いんだと思うんですよ。
で、その「ひも解いて行く過程」で、行動が変わることもあると。

これまでにも何度かここにも書いてきたと思いますし、セミナーなんかでは絶えず言ってることではあるんですけど、「条件づけとか、色んなテクニックでもって、相手の行動をごりごり変えていく」のが行動分析学…ではないですからね。
そうじゃないんだと。
あくまでも、まずは「目の前の相手のこの行動の理解」というところからスタートして、その過程に「行動変容」があるんだと。
なんなら、「行動変わんなくてもいいじゃん」ぐらいのことも、言っちゃう場合もあるんだと。

これまでは、やっぱり「実践家の方に、なんとか興味を持ってもらいたい」というねらいもありまして、割と「ほら、行動が変わるんですよ、ほら」みたいな話から始めることが多かったんですが、ここ最近は「学問なんですよ」っていうのを、まず先に知ってもらった方がいいのかも…などと思っていたりします。
つまり、「やり方」「方法」「テクニック」みたいなところに、どうしても引っ張られてしまうのは、「行動分析“学”」ということが、いまひとつ伝わっていないんじゃないかな?って思いがあるんですよね。

そんなわけで、この午前中のセミナーでは、割と「カタイ話」をしました。
さらっと「行動主義心理学の歴史」なんかにも触れつつ、なぜ「行動」なのか?とか、「科学ってところになんでこだわるの?」とか、まあその辺のお話をしました。

僕としては、とーっても大事なお話をしたつもりですが、さてさて。

ま、次は10月ですかね。
そのときに、また色々とお話させていただきますです。



10日昼 お昼ご飯

お昼は、午前中のセミナーにご参加されていたトレーナーさんお二人と、一緒に食事でした。
たれかつ丼おいしかったなぁ。


そして、今までにない「産みの苦しみ」を味わった午後のセミナーへと話は進みます。


続きます