「対人援助学会 第3回年次大会」に参加しました。
レセプションにも参加して、ただいま帰路の途中です。

やはり学会はいいなぁというのが一番の感想でしょうか。
一見すると「ドッグトレーナー」とは全然違う領域の方逹のお話が、実はとてもリンクする、重なるというのは、本当に面白いわけです。

今年のテーマは「当事者のための連携はできているか?」。
「障害者の就労支援」という文脈においてよくいわれる「連携」とは、それは「誰のため」「なんのため」の連携なのか。
ひょっとしたら「支援者、援助者のための連携」になってはいないか?
「当事者のための連携」とは、つまりどういうことなのか?
そういったことが、大きなテーマでした。

中でも僕が興味を持ったのは「情報移行」。
当事者の方が、就学前、就学、就労といった次のステージに進む度に「そのヒト」についての情報が、毎度ゼロスタートになってしまうことがある。
これは実にもったいないわけです。

そこで各自治体や団体が「サポートファイル」といったものを作成し、そのファイルを見れば「このヒトはどういうヒトか?」がわかる。
それを活用した連携。
さらにそれを「ただの情報の羅列」ではなく、「このような援助があれば、こんなことができます」といった「当事者本人のできるを積み上げたファイル」といった形で、次に繋げていくと。

ややもすると「○○障害の□□さんのファイル」に「□□さん」のことではなく、「○○障害」のことを書いてしまう。
それでは意味がない。
必要なのは「○○障害」の情報ではないんですから。
だからこそ「○○さんは、こんな工夫をすればできる」といった情報が大事なんだと。

この辺のことは、先日来僕が繰り返しここにも書いてる「イヌという動物のことじゃなく、それよりも目の前のこの子のことを考える」というのと、まったく同じ話でして、そういった部分で何人もの研究者、支援職の方と「ですよねー」というお話ができました。
いや、よかった。
やっぱりそうなんだよなと。

で、僕は今、この「サポートファイル」について考えてます。

つまり「わんこ版サポートファイル」。

うふふ。
楽しみが増えました。

「わんこ版サポートファイル」については、ちょっとアイディアがあるので、また改めて書きます。
今日、このアイディアを話したら「それはとてもよい」と、たくさん言って頂けました。

学会、やっぱり楽しいわー。