先日の「告知3連発
」エントリにて、11月28日から「かいぬし塾」というものがはじまりますてなことを書きました。
この「かいぬし塾」について、今考えているものをつらつらと。
そもそもの発端は、今年の夏にやった飼い主さん向けセミナーでのアンケートにあったご意見です。
アンケートの中に「もっとほかにも事例を教えてほしい」というご意見が多数ありまして、「事例かー。事例なー」と考えておりました。
個人的には「事例をだらだらと紹介していく」というのは、あまり意味がないと思っていたんですね。
でも、ニーズとしては確かにあるのだと。
そこで、TaKaYaMa考えました。
しつけでも、問題行動の改善でも、訓練でもトレーニングでも、とにかく基本とするのは「褒める」になります。
（ちゃんと表現するなら「正の強化を基本とする」ということになりますか）
ところが、「犬を褒めよう」と思ってもですね、なかなか「褒められる行動」っていうのはしてくれなかったりします。
たとえば、「犬と会うと、ものすんごく吠える犬」ってのがいたとします。
こういうわんこの「吠える」という行動を、「褒める」ことで改善していこうと思ったら、当然「吠えずにスルーできたところを、褒める」必要があります。
ここまでは、割と誰でも思いつくと。
でも、「吠えずにスルーできない」から、困ってるわけなんですよね。
つまり、「100％吠えまくってるんですけど、いつ褒めたらいいの？」という問題がでてきます。
そしてこうした問題は、他の色々な行動についてもいえます。
「大人しいところを褒めるって言っても、大人しいときがないんですけど…」
「横について歩いたら褒めるって言っても、横につかないんですけど…」
「唸らないところを褒めるって言っても、近づいたら必ず唸るんですけど…」
こういう状況だと、確かに「で？いつ褒めたらいいの？」って問題が出てきちゃいますよね。
でも、トレーナーはそんな状況でも「この行動、今この瞬間を褒めたらなんとかなる」っていうのがわかるんですね。
たとえばこの間、こんなことがありました。
「横について歩く」ということが、なかなか苦手なわんこがいました。
一応、真横につくことはつくんだけど、フードを貰ったらすぐに前に出てしまう。
で、コマンドを出すとまた横につくんだけど、「横について歩く」という風にどうしてもならない。
「フードをもらったら、はい終わり」ってなもんです。
そこで僕は、「フードで釣ってもいいから、まずは横につかせましょう」と提案しました。
そして、徐々にその「ルアーとして使っているフードを減らしていく」という対応を始め（専門的にはプロンプト・フェイディングといいます）、15分後には「約20ｍの距離を、フードをまったく見せることなく、アイコンタクトを取りながら歩く」というところまでいきました。
最初は「フードをもらったらはい終わり」ですから、1ｍも横について歩けないような状況。
それが、ちょっと対応を変えるだけで、ほんの15分ばかしで「きれいに横について、アイコンばっちりで、20ｍ歩く」というところにいったんですね。
これは、偶然たまたま運よくそうなったわけではなく、僕の中には当然計算があってやったわけです。
じゃあ、この「計算」って、どうやってできるようになったんだろう？って考えたんですね。
そしてでてきた答えが「たくさんの事例をなんとかしてきた経験」でした。
でもここで、「おれって経験豊富だからー。すごいっしょー」で終わっちゃですね、芸がないわけです。
この「色々な経験から、計算が立てられるような技術」ってものを、何とか飼い主さんに伝えることはできないか？
事例をたくさん引用しながら、「ここでは、こういう計算がありまして」「これは、こういう風に考えまして」「このケースでは、このように組み立てまして」と説明し、その技術を飼い主さんに伝えられないかと。
その部分を伝えることがテーマになっているのが、「かいぬし塾」です。
何か行動的な問題に直面したとき、「どんな対応をすれば、どんなことになるだろうか？」ということを、たくさんの事例を見ながら知っていく、いわゆる「ケース・スタディ」なセミナーになる予定です。
そして、僕自身は「飼い主さんの行動を視線しながら、犬の行動を変えていく」というのを基本としていますから、たとえば「お子さんの反応が変わって、犬の問題行動がなおった」とか、そういった「ヒトの行動」みたいなところにも、踏み込んでみたいなと思っています。
つまり、「犬のしつけのセミナー」というよりは、「ABAの知識や技術を、日常生活に生かしてみません？」っていう感じのセミナーになればなぁと。
日々僕も勉強しておりますので、できるだけ新しい話も提供していけたらなぁとも考えています。
このセミナーの目標をおーっきく構えるとしたら、こんな感じになりますかね。
「わんことの毎日が、もっと楽に、楽しくなるかもー」
そんなわけで「かいぬし塾」どうぞよろしくお願いします。
他のセミナーでは聞けないお話、ご用意してお待ちしとります。
お申し込みは、DLC-PROさん まで。
この「かいぬし塾」について、今考えているものをつらつらと。
そもそもの発端は、今年の夏にやった飼い主さん向けセミナーでのアンケートにあったご意見です。
アンケートの中に「もっとほかにも事例を教えてほしい」というご意見が多数ありまして、「事例かー。事例なー」と考えておりました。
個人的には「事例をだらだらと紹介していく」というのは、あまり意味がないと思っていたんですね。
でも、ニーズとしては確かにあるのだと。
そこで、TaKaYaMa考えました。
しつけでも、問題行動の改善でも、訓練でもトレーニングでも、とにかく基本とするのは「褒める」になります。
（ちゃんと表現するなら「正の強化を基本とする」ということになりますか）
ところが、「犬を褒めよう」と思ってもですね、なかなか「褒められる行動」っていうのはしてくれなかったりします。
たとえば、「犬と会うと、ものすんごく吠える犬」ってのがいたとします。
こういうわんこの「吠える」という行動を、「褒める」ことで改善していこうと思ったら、当然「吠えずにスルーできたところを、褒める」必要があります。
ここまでは、割と誰でも思いつくと。
でも、「吠えずにスルーできない」から、困ってるわけなんですよね。
つまり、「100％吠えまくってるんですけど、いつ褒めたらいいの？」という問題がでてきます。
そしてこうした問題は、他の色々な行動についてもいえます。
「大人しいところを褒めるって言っても、大人しいときがないんですけど…」
「横について歩いたら褒めるって言っても、横につかないんですけど…」
「唸らないところを褒めるって言っても、近づいたら必ず唸るんですけど…」
こういう状況だと、確かに「で？いつ褒めたらいいの？」って問題が出てきちゃいますよね。
でも、トレーナーはそんな状況でも「この行動、今この瞬間を褒めたらなんとかなる」っていうのがわかるんですね。
たとえばこの間、こんなことがありました。
「横について歩く」ということが、なかなか苦手なわんこがいました。
一応、真横につくことはつくんだけど、フードを貰ったらすぐに前に出てしまう。
で、コマンドを出すとまた横につくんだけど、「横について歩く」という風にどうしてもならない。
「フードをもらったら、はい終わり」ってなもんです。
そこで僕は、「フードで釣ってもいいから、まずは横につかせましょう」と提案しました。
そして、徐々にその「ルアーとして使っているフードを減らしていく」という対応を始め（専門的にはプロンプト・フェイディングといいます）、15分後には「約20ｍの距離を、フードをまったく見せることなく、アイコンタクトを取りながら歩く」というところまでいきました。
最初は「フードをもらったらはい終わり」ですから、1ｍも横について歩けないような状況。
それが、ちょっと対応を変えるだけで、ほんの15分ばかしで「きれいに横について、アイコンばっちりで、20ｍ歩く」というところにいったんですね。
これは、偶然たまたま運よくそうなったわけではなく、僕の中には当然計算があってやったわけです。
じゃあ、この「計算」って、どうやってできるようになったんだろう？って考えたんですね。
そしてでてきた答えが「たくさんの事例をなんとかしてきた経験」でした。
でもここで、「おれって経験豊富だからー。すごいっしょー」で終わっちゃですね、芸がないわけです。
この「色々な経験から、計算が立てられるような技術」ってものを、何とか飼い主さんに伝えることはできないか？
事例をたくさん引用しながら、「ここでは、こういう計算がありまして」「これは、こういう風に考えまして」「このケースでは、このように組み立てまして」と説明し、その技術を飼い主さんに伝えられないかと。
その部分を伝えることがテーマになっているのが、「かいぬし塾」です。
何か行動的な問題に直面したとき、「どんな対応をすれば、どんなことになるだろうか？」ということを、たくさんの事例を見ながら知っていく、いわゆる「ケース・スタディ」なセミナーになる予定です。
そして、僕自身は「飼い主さんの行動を視線しながら、犬の行動を変えていく」というのを基本としていますから、たとえば「お子さんの反応が変わって、犬の問題行動がなおった」とか、そういった「ヒトの行動」みたいなところにも、踏み込んでみたいなと思っています。
つまり、「犬のしつけのセミナー」というよりは、「ABAの知識や技術を、日常生活に生かしてみません？」っていう感じのセミナーになればなぁと。
日々僕も勉強しておりますので、できるだけ新しい話も提供していけたらなぁとも考えています。
このセミナーの目標をおーっきく構えるとしたら、こんな感じになりますかね。
「わんことの毎日が、もっと楽に、楽しくなるかもー」
そんなわけで「かいぬし塾」どうぞよろしくお願いします。
他のセミナーでは聞けないお話、ご用意してお待ちしとります。
お申し込みは、DLC-PROさん まで。