愛犬にミネラルウォーターをあげている人を見て、
「ミネラルウォーターは結石になる成分が多く含まれているのに」
という方がいますが、実は、そうとも言えないのです。
その理由は次の二点。
水道水にも十分なミネラルが含まれている。
水道水に比べミネラルの少ないミネラルウォーターがある。
結石の原因となるミネラルの二大巨頭は、マグネシウムとカルシウム。
水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの濃度を「硬度」と言います。
例えば私の住んでいる大阪市の水道水の硬度は「43mg/L」。
それに対し、南アルプス天然水は「約30mg/L」。
ミネラルウォーターである天然水の方が低い数値です。
(参考ページ)
大阪市のウェブページ・水質調査の結果
南アルプス天然水のウェブページ
もちろん、硬度の高いミネラルウォーターもたくさんあって、
エビアンは「硬度304mg/L」
大阪の水道水の7倍以上。
クールマイヨールという製品に至っては「1612mg/L」
これは硬度が高すぎなので、愛犬には避けた方が良いような気がします。
ちなみに、蛇口に取り付けるタイプの簡易な浄水器ではミネラルはほとんど残ります。
沸騰させてもミネラルは消えません。
・・・というわけで「結石の原因となるミネラルをなるべく摂らない」という点においては
水道水よりも優れるミネラルウォーターが存在するわけで、
「ミネラルウォーターだから結石になるからダメとは一概には言えないのです。