管理人の最近のヘビーローテーションになっているアルバムの一つに、マーク=アーモンド
(Mark-Almond)の「To The Heart」(1976年)があります。
マーク=アーモンド(Mark-Almond)というバンド自体も、「To The Heart」というアルバムも、日本では無名です。もちろん売れてません。
(ソフトセルのマーク・アーモンドとは、全く無関係ですので、悪しからず。)
1970年に、ジョン・マーク(Jon Mark)とジョニー・アーモンド(Johnny Almond)の
二人によって結成された、英国のバンドです。
「To The Heart」というアルバムは、彼らの5枚目のアルバムに当たります。
(ちなみに、彼らは次の6枚目のアルバムを出した後、惜しくも解散。)
ただ、このアルバムには、ビリー・ジョエルの「New York State Of Mind」の素晴らしいカバー曲が収録されていて、これ聴きたさに、ついLPをターンテーブルにのっけてしまうのです。ビリー・ジョエルのオリジナルよりこちらの方が好きなくらいです。
一見、70年代後半に有りがちなAOR風の曲と思われるかも知れませんが、実はこの人たち、70年のデビュー当時から、ずっとこんなスタイルで演奏し続けていたのです。
70年当時の英国のロック界と言えば、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、EL&P等
プログレ勢やレッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ブラック・サバス等のハードロック勢が全盛を極め、ボウイやT・レックスなどグラム勢が台頭しつつある、英国ロック全盛期だったわけですが、そんな時期に世間の喧騒に背を向けるように、メロウでジャジーで都会的な、
数年後のAORブームを先取りするような音楽を奏でていたのがマーク=アーモンドでした。
プログレやハードロックに目を奪われていたロック少年の管理人には、リアルタイムで聴いたマーク=アーモンドは、ジャンル分け不能な不思議な音楽にしか聞こえませんでした。(当時、AORなんて云う言葉すら存在していないわけですから。)
彼らの音楽の良さが解ったのは、酒の味や失恋の痛みを覚えた、それから数年後のことでした。
彼らの71年のデビューアルバムも、今聴くと、同時代の音楽がお子ちゃま向けに聴こえてしまうくらい、熟成された大人の雰囲気に満ちています。
マーク=アーモンド(Mark-Almond) 1stアルバムより「The City」

