香水が好きだ。

私は香水が好きだったんだ。

といういう事にようやく、そして改めて気が付いた最近。

 

急なマイブームに若干驚きつつも、

気になる香水を試しては、時には海外Youtuberの香水レビューなんか見て

良き香水を探す日々なり。

 

私の香水遍歴を辿ると、まあ掴みどころの無い自身の人生の在り方すら

映し出されるようで、笑えるし、妙に愛おしい。笑。

 

The my First Perfumeは、ジャンヌアルティスのセクシーガール。

10代半ば、近所のドンキ的な店で安売りしていて、なんだか良く分からずに買ってみただけ、の代物。

こだわりもなく、もちろん着けこなす勇気もなく、あえなくそのままそれは母親の手に渡った。

ただ、元来ファッションにこだわりの無い母にあげたとて、セクシーガールはその効果を発揮する場面はなく、

そのままキッチンの消臭スプレーとしての扱いを受けている。埃をかぶりながら、

今も尚キッチンの片隅に眠る(もう何年物なんや!笑)という、なんともいじらしい存在になり果てた。

すまん、セクシーガール。ひとえにオラ(オラたち)の力不足だ。

 

The my Second Perfumeは、10代後半、資生堂バラ園のバラ香水。

この時、初めて香水のラストノートの魅力を知る。朝、何の気なしに手首にふりかけた香水が

午後には何とも言えない朝の香りとは違う、まろやかで、甘い香りに変化している事に気づいたからだ。

わあ~!良い香り~!、とこの時に私は、初めて香水のふくよかな魅力を知ることとなる。

 

その後、ロクシタンをはじめとするナチュラル系のフレグランスにはまり、

チェリーブロッサムの練り香水にはまったりと、フローラル系が好きだという事もこの頃に気づく。

ただ、ナチュラル系フレグランスは香りの持続性が弱い事も知る。これも勉強になった。

 

その後、アメリカに渡り、所謂セレブリティフレグランスという存在を知る。

今では普通のことだが、その当時日本に芸能人がプロデュースした香水がほとんど販売されておらず、アメリカのドラッグストアで販売されているアメリカンセレブの顔が映し出されたド派手なパッケージの香水を見て驚いた事を覚えている。

当時アメリカで大人気だったブリトニー・スピアーズや、ジェニファー・ロペス、ビヨンセ。。。。等々

まあ、濃いよね。笑。

このセレブ達のインパクトの強い香りに、

the アメリカ!を感じた事が妙に印象的だ。


そして何故か、その当時の私はやたらめったらメンズのスパイシー系香水にはまり、

よりにもよってアントニオ・バンデラスのセクシー系香水(女を口説く時用の)を買う事になる。

所謂Man of the Menの香りだ(漢の中の漢)。

なぜだ。なぜなんだ。なぜだったんだ!かつての私よ。

でも確かに君は良い香りだった。。。アントニオよ。。。今はどうお過ごしですか?アントニオよ。。。

 

ただ、何の意図も無くメンズ香水を身に着ける私の手首をいきなり掴み、

『私、この香り大好き!どこの香水?!』と勢い良く聞いてくる、アメリカン女子がいた事も覚えている。

アメリカの女子は日本の女子と、様々な面で感性が違うという事にも驚いたなー。

香りって、結構国によって好みに大きな違いがあるかも、と思う。

 

あ、いや違うか、お国柄ていうか、あのバンデラス香水がやっぱり女子に効果高かったて事か・・・?

 

何だ、今更気が付いた。やっぱすげーよ、バンデラス。

 

つづく