小さな子犬を抱きしめるように

時には自分を

抱き締めてみよう

 

自分は

自分の一番近くにいる人間なんだ

 

ぎゅっと

抱きしめれば

冷たい体も

温もりが生まれる

 

手の指先が

何かを伝えたがっている

本当は言いたかったコトバや気持ちが

あまりにも

心から溢れているね

 

そのコトバや気持ちに

時にはそっと

頬擦りして

大好きなんだ、と呟いてみよう

 

哀しいね

孤独だね

一人なんだね

 

それは

群れから離れて

青い海の中を一匹で彷徨う魚のように

生きることなのかもしれない

 

でもね、

聴いてほしいんだ。

私だけはいつも私の傍にいる。

 

私が私の傍にいる時、

風も木々も鳥も、空も

みんな私の味方になるんだ。

 

『ありがとう もう少し 一緒に歩こう』

 

そう言って

私は今日も、私の手を優しく引いて歩きたい。

優しい風を味方にしながら。