「空」ポイントは、上下の組み立てとバランス。
注心と左右のつりあいと間の取り方に注意しよう!
空
空を見上げる余裕
忙しい毎日。
時間ができれば、すぐスマホ。
私たちは、下を向いて生活することが多くなりました。
あなたは、最近、いつ空を眺めましたか?
私は、空を眺めてボーっとすることが好きなのですが、
好きであっても忙しくなると、空を見上げることがなくなっていきます。
目の前のことだけ、小さな世界だけしか見えていない。
こんな時は大抵、視野が狭くなっている。
人間は追い詰められると「視野」が狭くなり、してはいけない選択や、決断をしてしまいがち。
いつも不安な状態。
視野が狭くなればなるほど、新しい解決策が見えなくなってしまいます。
視野が狭くなると言うことは、自分の選択数を減らしてしまうことになり、他人のどうでもいい意見に惑わされたりもします。
例えば、ブラック企業で働いている人。
他人の私たちから見たら、どうみても劣悪な環境で働いているのにも関わらず、「辞める」選択肢ができません。
これは「この場所しかない」「もっとここで頑張ればきっと状況は良くなる」といったように、視野が狭くなっているので、その場所で耐えることしか選んでいません。
視野をもっと広くすれば、「ここを辞めてもなんとかなる」「引っ越して心機一転」など、香道に移せるはずです。
やっかいなのは、これは本人が気がつくしかありません。
書道と空
私も自分を追い込みがちなところがあるので、うまく書けない日なんかは落ち込みます。
そんなときはイライラもするし、人のせいにもしたくなるし。
何もいいことがありません。
しかし、それでもまた次の日、飽きもせず書道ができるのは「空を見上げる習慣」があるからではないかと思っています。
私は、自分が煮詰まらないように1日に1回は空を見上げる習慣を作っています。
日の出だったり、夕暮れだったり、とにかく空の色や雲の変化をただただ眺める。
それだけのことですが、空を見るだけで「変化する」ことに気がつきます。
書道は、まったく同じ作品は二度と書けません。
世界中に同じものは1枚もないように、空も秒で変わり続けています。
私たちの成長も、空のように「秒」で変化していると考えれば、
少々うまく行かない日があったって、乗り越えられないでしょうか。
常に「変化している途中」なのです。
そこに完璧はありません。
私たち書家にできることは、空のように絶え間なく「変化し続ける」ことだけです。
それでは、このへんで。