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「大人の学び直し書道」
今回の漢字は「金」です。
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金
「金」それは現代においても大変価値がある物で、私たちを惹きつける魅力があります。
今回は、書道で使う「金箔と仮名」についてお話します。
金箔と仮名料紙
金箔の歴史は古代エジプトからはじまり、現代の芸術作品にかかせないものです。
書道界においても「金箔」は重量なアイテム。
「仮名料紙(りょうし)」に使ってみたり、「墨」に巻いてみたり、作品の一部にしてみたり、と大人気です。
今回は書道の中でも「仮名文字」に作品について少し触れてみます。
私は書道の中でも、仮名文字の世界が好きです。
仮名の筆の運びや、墨の濃淡が織りなす美。
何ともいえない、優雅で雅な表現力に圧倒されます。
仮名の作品を通して、詩の意味を学ぶ。
その詩が作られた時代の情景をも堪能することができます。
見る者に深い感動を与え、情緒を強調できるのは「仮名文字」ならではないでしょうか。
そこで、かな文字の作品に「仮名料紙」が使用されます。
仮名料紙は通常の書道用の紙に比べ、吸水性がコントロールしやすいので濃淡を表現しやすくなっています。
どの仮名料紙をつかおうか・・・。
紙質や色だけではなく、作品のテーマによっても、たくさんの遊びができるのは「仮名文字作品」ならでは。
しかし、書道教室に通っていると「仮名は嫌い」という方をよく見かけます。
ちょっと悲しい…。
理由を聞くと「線が繊細過ぎて難しい」「文字を覚えるのが大変」「実用性がない」と言った感じです。
確かに。
かな文字は専用の筆で持ち方だって変わるし、読みづらい変体がなを駆使して作品を作ったり、わけが分からないことだらけ。
私も学び出した当初は「自分でもなんて書いているのか分からない」状態でした。
ただその分「遊び」も多い。
だから、かな文字は自由で面白い。
かな文字の知識を増やせば増やすほど、表現できる世界がどんどん広がります。
書体同士の「共鳴書道」
人に理解されようとする作品を作ろうとしていると、自分が理解できないことに抵抗が生まれてしまう。
そこには
「面白そう」
ではなく
「知らないから怖い」
人間は未知なるものに恐怖を感じるようにできています。
だから挑戦する前から「面倒なこと」と決めつけて、「やらない理由」作り出しているのです。
私は生徒さんには初めから「6書体」学ぶようにおススメしています。
篆・隷・草・行・楷・仮名
初心者の方には、めっちゃ大変です。
めっちゃ恐怖です。
しかし
6書体同時に学ぶことで、お互いの書体が共鳴し合い、自分でも信じられないほどの速度で成長することができます。
足し算ではなくて掛け算になる。
1書体のみは「銅」
複数書体は「銀」
全書体は「金」
「篆×隷×草×行×楷×仮名=最強最速の上達」
絶対お得な学習法です。
だから、怖がらずに色んな書道に挑戦してほしい。
私は心から、そう思います。
それではこのへんで。