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「大人の学び直し書道」
今回の漢字は「玉」です。
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玉
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宝物の合戦
みなさん、将棋はやったことがあるでしょうか?
幾多の手を先読みして繰り出される戦いは、見ていて大変面白いものです。
将棋はチェスのような戦ゲームと思いきや、実は宝の争奪合戦だと知っていましたか?
宝と言えば、宝石等の「玉」そして「金」「銀」ですよね。
自分の宝を守りながら、敵の宝を奪いに行く。
なにげなく遊んでいる将棋にそんな設定があるとは意外と知られていないものです。
「王」と「玉」
今回の漢字は「玉」ですが、とても似ている漢字の「王」。
将棋で使われる駒に「王」と「玉」とがあります。
他の駒は双方同じなのに、なぜこの駒だけ二種類あるのか。
元々は「玉将」だけで、「王将」がつくられた詳細ははっきりと分かっていません。
読みは「王」も「玉」も【ぎょく】。
現代では将棋の対局で使用する際に
「王将」上位者
「玉将」下位者
と区別して使用されています。
ちょっとした雑学ですが、対局時に一瞬で力関係が分かるようになっています。
面白いですよね~。
戦略的書道
対局の場面では、双方のプレイヤーが静かな激戦を見せてくれます。
色んな展開を予想し、戦略を立てていく。
そして、選択と判断の繰り返し。
失敗しても、即座に対処し、次の展開に失敗を活かしていく。
実は、書道も同じです。
ただ書いているだけでは、なかなか上手くなりません。
「どうすればもっと上手くなるのか?」戦略を立て、スキルを勝ち取りに行く必要があります。
書道を最短で上手くなりたかったら「どこまでお手本通り書けるかのゲーム」だと思うこと。
一文字一文字攻略していく。
失敗したら、即切り替えて次の戦略。
子供たちには、効果がありました。
ゲームのように、ステージクリアを目標としていると、よくお手本を見て攻略しようとします。
ただ、ぼーっとお手本眺めるのと、
攻略してやろうと食い気味でお手本を見るのとでは、
どちらが早く成長できるかは明らかです。
子供に「お手本をちゃんと見て」といっても、ハッキリ言って見ていませんし、見ることすら忘れます。
ちょっとだけ、考え方をズラしてあげる。
お子さんの指導に悩んだときは、この「戦略的書道」ぜひ使ってみて下さい。
それでは、このへんで。