「大人の学び直し書道」

 

今回の漢字は「休」です。

 

漢字の成り立ちは、人が木のそばで休む様子。

 TODAY'S
 

「休む=罪悪感」
 
 
きっと、当時のように忙しい毎日を過ごしている人は多い。
 
 
今回は、忙しい私たちの「休み方」についてのお話です。

 

 

 

 

休むのがヘタ

 
せわしない毎日。
 
3人の子供。
長女5歳。
双子の姉妹3歳。
 
 
ワンオペ育児。
 
パートタイムの仕事。
 
幼稚園の送り迎え。
イベントの参加。
トイレトレーニング。
 
 
家事。
仕事。
家事。
仕事。
 
わずかな睡眠。
 
これは数年前の私の状況です。
 
 
この時の私は、自分の時間は睡眠時間だけというものでした。
 
 

下手すれば、食事も立ったまま。

 
時間だけが先を行っているような、思考だけが遅れをとっているような、焦りだけ残る日々。
 
 
 
今にして思えば、少し休むこともできたのでは?
 
 
 

 

毎日は忙しく、息切れするような速さで進んでいきました。

 

仕事や家族、社会的責任。

 

 

自分を見失いそうになる「焦り」との戦い。

 

 

スケジュール帳。

TODOリスト。

時間管理アプリ。

 

など、さまざまなツールを駆使しても時間がこぼれるように消えていく。

 

 

 

休憩することが大切だと分かっているのに、休憩している間も「時間がもったいない」とさえ感じてしまう。

 

 

だから、休憩中もスマホで何か情報を得ようと必死になる。

 

私は、家事や育児をしていない時にスマホを扱うことが唯一「休憩」だと思っていたのです。

 

 

 

白紙に戻る時間

 

そんな時間がない中で、子供の付き添いを兼ねてはじめた書道。

 

最初の頃は「ただでさえ、時間がないのに…」とストレスを感じていました。

 

 

 

しかし、筆を持ち墨で書き出すと、嘘のようにイライラが消えていく。

 

 

お手本をキレイに真似て書こうと思うことで、自然な呼吸になり、心静かに自分の書く線にだけ集中できました。

 

 

そして、書き終えた後の爽快感。

 

これは書道で集中していたことにあります。

 

 

 

 

運動した後に、頭がスッキリした経験はありませんか?

 

それは、運動によって脳の血流が増加することで、集中力や注意力が向上し、運動後には頭がよりクリアになります。

 

 

まさに書道も一緒で、集中により頭がクリアになりリフレッシュされるのです。

 

 

私が書道を学んで一番驚いた効果です。

 

面倒だと思っていた書道で、心身ともにリフレッシュできている。

 

 

 

脳の休憩場所を作る

 

 

休憩中にスマホでショート動画を見まくっても「頭がクリアにリフレッシュ」されることはありません。

 

むしろ、目も脳も疲労します。

 

 

休憩方法に「仮眠」というものが推奨されるように、

 

人は目を閉じて、情報をシャットアウトすることで「脳」を休ませることができます。

 

脳が休憩している時は、当然、体も動かせません。

 

 

これが、本当の「休憩」です。

 

 

このように、私たちの忙し過ぎる人生には「情報からシャットアウト」させてくれる状況が必要です。

 

 

 

心を穏やかにしてくれる。

一つのことに集中し、思考を休ませてくれる。

内なる自分と静かに対話できる。

 

 

このすべてが「書道」にはあります。

 

 

書道を私たちの「休憩場所」にすることができる。

 

 

時間がなくて、焦りや不安を感じているときこそ、書道をやってみてはいかがでしょうか。

 

 

私の経験では、想像以上に脳を休ませる効果がありました。

 

 

筆や墨でなくても、ペン習字でも。

 

 

ペン一本でできる、脳の休憩でリフレッシュしましょう。

 

 

 

 

それでは、このへんで。