「大人の学び直し書道」

 

今回の漢字は「気」です。

 

 

 TODAY'S
 

 

 

やる気待ちの「あとで」

 

書道のお稽古は、常に自分との戦いです。

 

「いかに自分に書かせるか」

 

 

どれだけ書道が好きであったとしても

 

「ちょっと今日はお稽古したくないな…」と思う日は、誰しもあるのではないでしょうか。

 


 

 

毎日がすべてうまく行っている日ばかりではありません。

 

 

良い日もあれば。

悪い日もある。

 

 

あまり気分が乗らない日はどうやって乗り切ればいいでしょうか。

 

私は、面倒くさがりなので「やる気がない日」が多いです。

 

 

 

それでも、なんだかんだお稽古できているのは、自分なりに工夫をしているからです。

 

 

 

 

どうもお稽古する気が起きない時って、言い訳がたくさんでてきますよね。

 

 

私の場合は

仕事が忙しくて時間がない。

二日酔いだから…。

ペットが遊んでほしそう。

コーヒー1杯飲んでから。

 

など、キリがないぐらい、「お稽古できない言い訳」をつくることができます。

 

 

 

これは、完璧主義の悪い所。

 

お稽古で自分の書と向き合うと「上手く書けない自分」と向き合わなければなりません。

 

それが怖くて、不安で、私は逃げ出しそうになります。

 

 

 

 

「時間がたっぷりないと書けない」

「モチベーションをあげてから書こう」

「イライラがおさまってから書こう」

 

書くのは今じゃない、きっとあとで整ってからなら書ける。

 

…あとで、

…あとで、

…あとで。

 

 

こうやって、未来の自分に期待して先送りが起こります。

 

 

一度先送りしてしまえば、次に待っているのは「先送りした罪悪感」。

 

 

 

モヤモヤしながら、ただひたすらに「書けるタイミング」を待っているのです。

 

 

 

しかし、そんなタイミングは都合よく来ません。

 

 

未来の自分は簡単に裏切ってきます。

 

 

 

「面倒」を乗り切る方法

 

そこで、私はある方法で「やる気のない自分」に書道をさせています。

 

 

 

その方法はとても簡単で

第三者から指示しているように俯瞰して、自分に行動を起こさせることです。

 

 

これは、どういうことかといいますと

お稽古する時間になったら

 

「いぬとびさん、書道の時間です」

と口に出して言います。

 

 

ウソの様ですが、私はこれだけでスイッチが入ります。

 

 

 

どれだけ自分の中で

「よっしゃ!気合入れてがんばるぞ!」

 

と鼓舞をしても、ただ声に出して叫んでいるだけで、体は重い。

 

だんだんと、ため息交じりの鼓舞。

気合だけでは、毎日コツコツの戦いは勝てません。

 

 

 

そこで、独り言が役に立ちます。

 

まるで第三者から言われているかのように、自分に声をかけます。

 

 

「いぬとびさん、書道の時間です」

「いぬとびさん、椅子に座って、紙だしてください」

「いぬとびさん、さぁ、墨をすりますよ」

「いぬとびさん、今日のお題はなんですか?」

 

 

聞いていると阿保らしいと思われるかもしれませんが、これがかなり有効なのです。

 

サードパーソンセルフトークとも言われ、目の前にある不安や恐怖を乗り越える方法。

 

 

 

書道のお稽古は、不安や恐怖だらけ。

一人で乗り越えなくてはならない壁ばかりです。

 

 

そんな時に、役に立つサードパーソンセルフトーク。

 

 

ぜひ、つかってみてください。

 

 

それではこのへんで。