「大人の学び直し書道」
今回の漢字は「雨」です。
ちょんちょんの点が難しい。
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雨
雨の日の書道
私は雨の日、家にこもって書道をするのが大好きです。
天気が悪ければ悪いほど、書道が盛り上がります。
天気が良い日は、なんだか家事や庭仕事をしないともったいない気持ちになるのですが、
雨なら仕方ないと良い意味で出かけるのを諦められます。
堂々と家事もサボれる日。
心置きなく家で遊べる日。
私が都合よく使っている雨の日ですが、
一般的に雨の日は湿度が高いので、墨がにじみやすく書道をするのに向いていません。
どうせ失敗するとわかっているのであれば、雨の日は「挑戦の日」にしました。
今まで書いたこのがない書に挑戦してみる。
失敗しても大丈夫。
時間はたっぷりあるし、どうせ墨がにじむのだから、思いっきり挑戦してみましょう。
ネガティブはチャンスに。
雨の音でクリエイティブになる
雨の音を聞きながらの書道は、多くのメリットがあります。
ただでさえ、書道は手元の繊細な筆の動きに集中力を必要とする作業です。
雨の音が、雑音や騒音をかき消してくれて、集中力がさらに深まり、没頭状態に入りやすくなります。
没頭状態になると高い集中力が長い時間続き、最高のパフォーマンスを発揮しやすくなります。
雨の音は、ホワイトノイズと言われ、色んな周波数が均等に混ざった音と言われ、集中力を高めたり、またリラクゼーション効果、睡眠の質の向上などが期待できる音だと言われています。
家やカフェで集中できない時や、一人で考え事をしたいときに、ホワイトノイズを利用しています。
雨の音の他には、滝の音、焚火の音、風の音など様々なものがあり、音楽のプラットホームならたいてい見つけることができます。
「ホワイトノイズ」
「雑音消す」
などで検索してみてください。
聴く際はノイズキャンセリングのイヤホンを使用することを強くおすすめします。
一瞬で雑多な環境から抜け出して、完全に一人の世界になれますから。
雨降って地固まる
私は「雨」という漢字が苦手でした。
雨の漢字が苦手というよりは「点」が苦手なのです。
雨という漢字は、今まさに地面に降り注ぐ雨粒を表した漢字です。
その雨粒が難しい。
しかも雨には4つもある。
チョンと置くだけのように見えて、向きや力加減、筆の腹の使い方にいたるまで、いろいろなルールがあります。
知識はあっても体現できない。
そこで私はひたすら「点」だけを練習しました。
半紙いっぱいの点を何枚も…
仕上がった「それ」は、まるで雨の様。
何度も何度も書いていると、あるとき「コツ」を掴む瞬間が訪れます。
これは完璧に習得した、というものではなく、「今の自分のレベルで書けるコツを身につけた」と言った方が良いです。
この先、書道を続けていくうちに、おそらくまた「点のスランプ」は来るでしょう。
そのたびに、ひたすらひたすら点を練習する。
書道は試練の連続です。
しかし、諦めずに試練に向き合い克服し続ける。
それができる人だけが「レベルアップ」を経験できるのです。
そう、雨降って地固まる、のです。
苦手なものは避けず、ごまかさず、自分に嘘をつかずに、向き合いましょう。
これが最短で上達できる道です。