本日の漢字【瞑】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230629/11/dogfly/31/3d/p/o1080108015305872923.png?caw=800)
こんにちは。いぬとび書道教室です。
今日の漢字は「瞑」です。
漢字の成り立ちは、目とおおう形と場所を示す形と両手でささげる形。
ある場所におおいを両手でかける形。
目を光から閉じるということから「くらい・はっきり見えない」という意味になりました。
このたびポッドキャストのセカンドチャンネル「書道瞑想」を開局しました。
書道瞑想とは、「マインドフルネス瞑想を書道で実用的にやる」といったものです。
いぬとび考案の書道瞑想は、マインドフルネス瞑想を書道のお稽古の過程に落とし込んだものです。
実際のオンライン教室のコースのひとつで、オフラインであれば同じ時間を過ごすことで、もっと瞑想効果を上げることができます。
瞑想に関しては、関心かわかれるところもあります。
瞑想はちょっと前の日本では知る人ぞ知るといった存在だったのですが、近年ではその効果も研究で実証されたりと今では認知が進んでいます。
しかし、まだまだ、瞑想人口は少ないです。
さらに、瞑想に興味があり、行動まで起こすことができた人でも、すぐに癒しや ストレス緩和の結果を急いでしまい挫折することも多く見られます。
瞑想でも書道でも、効果が出るまでにはとても時間がかかることなのです。
簡単に手に入るものであれば、 ここまで長い年月受け継がれていません。
簡単に手に入るものは、すぐに形や表現を変え、すぐに人に飽きられます。
では、瞑想や書道はどうでしょうか?
瞑想は約2600年前、書道は日本で始まったのが、飛鳥時代。中国ではもっと前ですよね。
これだけの長い期間、受け継がれてきたのに、まったくやり方は変わっていません。
運動や食事、勉強、読書などもそうです。ちゃんと結果が出るまでに時間がかかる本質的な大事なものほど世界中の人が欲しいと思っているもの。
人間の本能で必要なものだと感じているからこそ、人は長い期間追い求めてきたのです。
まさに瞑想と書道においても効果はすぐに手に入らない。
効果を手に入れるためには、まずは「受け入れること」です。
瞑想やっても無駄だ。
とか
書道なんて意味ない。
なんて、バカにしていることを、長い期間かけて先人たちはやってきたのです。
やってもみないで、その理由を知ろうともしないで、バカにしている人は多いです。
バカにされているものが「なぜここまで受け継がれてきているのか」。
ここに興味はでてきませんか?
やったらすぐに効果の出ないものは自分との戦いです。
それも含め「書道瞑想」です。
効果が常に自分に感じられなくても、実感湧かなくても、必ずあなたの人生、時間、あなた自身の素晴らしさに気づきをもたらします。
必ず良い結果が出るのも瞑想の力です。
瞑想を練習していく上で「今この瞬間にいること」「評価しないこと」を叩き込まれます。
この2つは私たちが生きるて行く上で最も難しい課題ですが、最も大切でもあります。
「瞑想」を謙虚な気持ちで受け入れることが難しいでしょう。
人は自分が知らないものはどうしても避けてしまいがちです。
「知らない」をごまかすために、やっても意味はないと頭ごなしに否定する。
もったいないです。
だからこそ、まずは受け入れることからすべてがはじまるのです。
瞑想を学ぶことに時間がかかることはお話ししましたが、この間ずっと勤勉に練習を重ねていてはダメなんですよ。
は?
ってなりますよね。
長い時間自分自身と闘うためには、勤勉性や努力が必要でしょ?って思います。
たしかに、そうなんです。
ですが、勤勉や努力いうのは才能です。
だれでも、できることではないのです。
勤勉と努力と同じぐらい遊び心というものが必要です。
「どこまで自分を夢中にさせて、自分を楽しい気分にさせるか」
これが、瞑想書道のモットーです。
遊び心は柔軟性を生みます。
どんなものでも受け入れられる気持ちを作るのには柔軟性というものが必要になります。
小学校で習ってきたお習字、いわゆる書写が楽しくなかったのはそのせいです。
書道の勤勉と努力のところだけ切り取ったような授業だったからです。
全くお手本通りに書くということが正しい。
正しいことが正解。
最終的には評価しかない世界だから楽しくない。
ただ、書写は最も大事な基礎。の基礎があったからこそ「遊び」が生まれる。
どちらともなくてはならない存在。
書道は書写が大人になって遊びを知ったようなもので、遊びだけしか知らない大人がいつまでたっても成長できないように、書道も基本を学ばないと本当の意味での書の道を歩むことはできません。
瞑想は唱えれば叶えられる魔法ではなく、 長い時間をかけて正面から自分と向き合った人にしか見えない道を発見させてくれるものです。
こんなところに、こんな素晴らしい道があったんだ!ということ「気づき」を与えてくれるもの。
時間をかけて真剣にやる価値があると私は思います。
それではこのへんで。
ポッドキャスト→「書道瞑想」-いぬとび書道教室-