本日の漢字【辞】

こんにちは。今日の漢字は「辞」です。
 
漢字の成り立ちは、舌の形と、罪人に入れ墨をする針の形で罪人のこと。
 
罪人によく言い聞かせることから「きめこまかな言葉」の意味になりました。
 
 
 
 
あなたには、何か辞めたい悪い癖はありますか?
 
ダイエットしているのに、ついつい食べてしまうこと?
良くないと分かっているのに、ついついお酒の量が増えてしまうこと?
もう寝ないといけないのに、動画がやめられない?
 
私たちは、欲求や誘惑と日々戦っています。
 
やっちゃいけないとわかっているけど、なかなかやめられない。
 
 
今日は、悪い習慣をやめるってできるの?って話です。
 

 

 

なぜ悪い癖は繰り返す?

私の悪癖は飲酒です。

 

飲酒は、健康・お金・時間を失うのは、わかっちゃいるけどやめられない。

 

 

 

飲酒や、過食のように人間の欲求を刺激する悪癖は、強い意志だけではやめることは難しいです。

 

心身ともにエネルギーに満ち溢れる午前中は「今日は絶対飲まないぞ!」と決めたはずなのに、夕方になると別人格が現れるかのようにお酒を求めてしまいます。

 

それは、ストレスがあればあるほど、比例して悪癖欲求が多くなっているようです。

 

数多くある悪癖の習慣を見てみても、「ストレスを一時的に緩和」するものばかりです。

 

その行為をすることで、少しの間は嫌なことから離れられるような、忘れられるような気がするのです。

 

これは根本的な解決を避けているだけなので、非常にまずい悪循環。

 

何度禁酒をしても、何度ダイエットに挑戦しても、ストレスを感じてしまったら、また悪癖が再発してしまう。

 

リバウンドを繰り返す人が多いのは根本的な解決から逃げているためです。

 

人はストレスがある限り、悪い習慣の悪化は加速します。

 

 

私たちは短期間だけの気休めで悪癖をやめるのではなく、長期的な視点でやめる必要があります。

 

 

最悪な未来は現実化しないためにできること

では、どうすれば、長期的に悪癖をやめることができるのでしょうか?

 

人類は生き延びるために、目の前にある食物をすぐに補給する、目の前の獲物を確保をしてきました。

というのも、今その獲物を取り逃がすと、次はいつ食事にありつけるか分からない時代を生きていたからです。

 

この遺伝子は我々にも当然刻まれており、目の前の欲求に価値を感じやすくなっています。

 

必要以上に未来の価値を下げてしまう。

 

この偏った思考を誰しも持っていると理解していないと悪癖が加速します。

 

 

この現在の価値を上げ過ぎてしまうバイアスにならないためにも、未来の自分の力を借りましょう。

 

自分の今の行動が、未来の自分に及ぼすであろうストーリーをリアルに想像してみてください。

 

私の飲酒の例で言えば

 

【例】お酒を飲み続けた私は、老後に重度のアルコール依存症となり、まともに人とコミュニケーションが取れなくなり、家族にも見放され、孤独入院の末に肝臓がんが見つかり孤独死。

 

自分が依存症で暴れているところとか、病院での治療の様子、家族に見放される光景などを、できるだけリアルに想像します。

 

そして最後に

 

「今日の1杯がこの未来を現実にする」と口に出す。

 

 

これ、めちゃくちゃ堪えますよ…

 

ポイントは、ストーリーは一番最悪な事態になっている様子が望ましいのと、なるべく詳細を限界まで想像することです。

 

度はこさずに、現実的かつこのまま悪癖を続ければ、可能性が高いリアリティあるものにしてください。

 

 

想像するのは苦しいですが、本当に最悪の未来にならないためにも頑張って想像して下さい。

 

 

 

ストレスは避けずに受け入れる

最後に、ストレスを緩和することが大切になります。

 

いくら最悪の未来を想像して、自分を脅し続けていても、肝心のストレスがなくならなければ意味がありません。

 

 

ストレスを感じると現実から逃げたくなります。

 

誰でもそうなんです。

 

だから、気を紛らわせて、自分をそれ以上傷つけないように、本能的にかばっているんですね。

 

まずは、自分が感じたストレスを受け入れる練習からしてみましょう。

悪癖がある人の多くは、ストレスを感じていること自体を否定しています。

 

 

ストレスを感じたかな?と思う時は、ボディースキャンという瞑想をやってみて下さい。

 

簡単なやり方としては、

 

イヤなことがあったとき、ムカつくことがあったとき、体のどこかが反応しているはずです。

 

自分の体の変化を読み取ります。

 

私は嫌な気持ちになったときみぞおちが熱を持ったような、何かにつかまれているようにギューっと痛みがでます。

 

その状態が続くと脇汗がでてきたり……、動悸がしたり。

 

そのときに「ああ、私は今ストレスを感じているんだ」と、まるで上から眺めているかのように自分を観察するのです。

 

ストレスを感じている自分を上からじーっと眺める。

ストレスを感じている自分が現実にいると確認する。

 

やってみてください。

 

まずは、自分がストレスを受けていることをしっかりと受け入れること。

 

それからようやく、ストレスと向き合い緩和へと進むことができるのです。

 

一歩一歩進んで行きましょう。

 

ストレス解消方法のお話は、また後日。

 

 

 

それでは、このへんで。