こんにちは、獣医師の田村です
日が落ちるのが早くなり、朝晩は冷え込むようになりましたね
これからの時期、女性は特に冷え性でお悩みの方も増えてくるかと思います
私も冷え性には毎年悩まされておりまして、今年も早速冷えとりソックスを履き始めました
最近は男性にも冷え性の方が増えているとか。
冷えは肩こり、腰痛を引き起こすほか、内臓を冷やすことにより免疫力を下げるとも言われています。
インフルエンザはもちろん、今年は新型ノロウイルスも流行すると言われておりますので、冷え対策をして高い免疫力を維持したいものです
さて、人間が冷えに悩む時期は愛犬の冷えにも気をつけてあげましょう
特に関節炎やヘルニアの既往症のある犬はもちろん、そういったトラブルを起こしやすい犬種の犬たちは要注意です
特に感じるのは、ミニチュアダックスの椎間板ヘルニアです
寒くなると、急患で運び込まれる患者さんが増えるように感じます
過去に椎間板ヘルニアを患ったワンちゃんに再発がみられることもあります。
これは寒さによる血流の悪化により筋肉が凝り固まることが関係しているように思います!!!
特に犬は人よりも低い場所にいるため、夏の暑さはもちろん、冬の寒さの影響も受けやすいのです
また、チワワやダックス、プードルなどの犬はシングルコートといって毛層が一層しかなく、日本犬のように防寒に適した毛を持つダブルコートの犬と比べ防寒性は劣ります。
その上、身体が小さく冷えやすいため、冬場の防寒は必須です
また、今までに椎間板ヘルニアや関節炎の既往症のある犬は、特に注意が必要でしょう
では、どこを温めるべきか
人間の場合は足ですが、犬の場合は体幹部、すなわち胴体部分です
つまり、犬用の洋服を着せることで防寒対策は可能です
お散歩で外に出る時はもちろんですが、室内に置いても夜は特に冷え込むことがあります。
寒い日の夜は、お洋服を着せてあげるのも効果的かもしれません
他の病気にもれずヘルニアや関節炎なども、シニア手前の5歳くらいからリスクが上昇してきますので、5歳以上の愛犬は特に、適切な防寒対策をしてあげましょう