Dog Care Salon LINDO CLINIC
はじめまして、獣医師の田村です。
千葉県や都内の動物病院で働いていましたが、このたび LINDO CLINIC の月曜日と火曜日の診察を担当することになりました。よろしくお願い致します。
さて、5月なのに真夏のような暑さが続きますね。
突然の気温の上昇に体調を崩しがちな方もいらっしゃるかと思いますが、この時期はワンちゃんの健康も要注意です
実は熱中症で来院するワンちゃんは4月下旬から5月あたりに多くみられます。
理由としては…
急激に上がる気温にワンちゃんの身体が対応できないことと、飼い主さんもまだ春だからと、熱中症に対して油断をしてしまうことがあげられます
地表近くの温度は、人が感じる温度よりもかなり熱くなっています!!
小型犬は体が地面に近いうえに体が小さいため、すぐに熱してしまいますので注意が必要です
特に注意が必要なのは、鼻がぺちゃっとしたお顔立ちの短頭種のワンちゃんです。
パグやフレンチブルドッグ、ボストンテリア、シーズーなどが挙げられます。
ワンちゃんは舌を出してハアハアする呼吸(パンティング呼吸)によって身体にこもった熱を下げます。
短頭種の鼻は狭く呼吸がしづらい構造のため、パンティング呼吸により体温を下げることが難しく、熱中症にかかりやすいのです。
また、喉の奥の難口蓋が通常より大きいため、呼吸が荒くなるにつれ喉の奥が腫れて呼吸困難を起こす危険もあります。
お散歩の途中から
・呼吸が異常に荒くなった
・身体が熱っぽく、ぐったりしている
などの熱中症の疑いがある場合はお水をかけて身体を冷やし、すぐに近くの病院へ連れていきましょう
熱中症を防止するために、お散歩に行かれる時は必ず地面の温度を確認して、お散歩中は水分補給と適度な休憩を挟んであげてくださいね。
これからの時期、お散歩に欠かせないグッズでおすすめなのは水を凍らせたペットボトルです。飲み水としてはもちろん、ほてった身体を冷やすのにも役立ちます。
市販にも色々な熱中症対策グッズが出ていますので、上手に利用してみましょう。
LINDOには人用はもちろん、ワンちゃん用のお水もご用意しておりますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ
5月の爽やかな気候もあと少し、快適なお散歩を楽しみましょう。