ユニクロさん、ジル・サンダーはグッドジョブだよ!
ユニクロがジル・サンダーとデザイン監修等のコンサル契約を結んだというニュース
にはかなり飛ばされたのでした。
ここ数年、ユニクロはほんとうに着々とがんばっていて、
商品のクオリティが改善され、MDとプロモーションが連動して動くようになって、
NY出店やUTで少しずつおしゃれなイメージが付加されてきて、
ファッション誌のストリートスナップでもユニクロ着用のおしゃれエリートをずいぶん見かけるようになった。
(とはいえ、これまでは「ユニクロ着てる=恥ずかしい」だったのが、
「ユニクロでもうまく着れちゃうオレっておしゃれ」レベルまではようやく挽回されたけど、
「ユニクロ好き、カワイイ、カッコいい」までは、まだ遥かな道のりが…)
でもユニクロには
(1)審美的要素=デザインのクオリティと、
(2)心理的要素=ブランドとしての権威づけ(お墨付き、というかこのブランドなら間違いないという印象)
という超重要な2点が欠けていた。っていうかまったくなかった。
ジルサンダーの起用がうまく機能すれば、この二つの大きな弱点が
飛躍的に改善できるマジックになりうると思う。
(1)に関して言えば、ユニクロの商品はユニクロの中の人がいくら徹夜してがんばったところで
改善は不可能なような残念な感じだったから、外からの大きな力はぜったいに必要だったはず。
商品はほとんどすべて柳井社長が超細かくチェックしてたというから、やっぱり格段の進歩だよ。
柳井さんが監督してる限り、柳井さんのセンス以上のものは生まれないんだから。
(2)に関しては、ジル・サンダーにはかつてのようなネームバリューはもうないけれど、
それでも「超一流デザイナーがデザインしている」という安心感は、
「おしゃれにはそこそこ関心はあるけれど、自分のセンスにはいまいち自信がない」
っていう多数のお客さんにとっては、
「まあユニクロなら間違いないよね」的に強烈な、無言のお墨付きになる、はず。
さらに言えば、ジル・サンダーを選んだというのも
ユニクロというブランドにとっては相性的にも超ベストマッチ、超グッドチョイスだよ。
すごいよ、柳井さん!
問題があるとすれば、ユニクロの事業基盤は郊外、地方のロードサイドだから、
地方・郊外のユニクロの既存顧客が離れない程度の「カッコいい」商品を
ジル女史が提案できるかどうかはちょっとチャレンジだと思うけど。
まあ、賢い柳井さんは当然そのあたりも考えはあるんだろうし、手を打ってくるだろう。
このユニクロの大きな動きでファッション業界のファストファッション化が
ぐぐっと進んでいくことはおそらく間違いないことで、
これはあとから振り返るとけっこう画期的な出来事になるのかもしれない。
というのも、値段が高くてもいい素材&いい縫製のハイクオリティ服を欲しいと思ってる人は少数で、
これまでは、それなりのものを買うにはそれなりの値段がするから、
仕方なくそれなりのお金を服に払ってた、っていう人がかなり多いと思うんだ。
そういう人は、安くてデザインもよくて着ていて恥ずかしくなくて質がいい服が手に入れば
迷わずそっちに流れるだろう。
だから、このユニクロの戦略がうまくいけばワールド、オンワード、サンエー…といった
国内アパレルはかなりシマを荒らされることになるだろうし、
UAやビームスほかのセレクト勢もかなり痛い目に遭うと思う。
で、どうなるかって?
ユニクロやH&M、ZARA、GAPなどの大手SPAがそれぞれ著名デザイナーを擁して
ディフュージョンブランドを大衆向けに大量に売って、
ごく少数のファッション原理主義者たち=(高くてもカワイイ、カッコいい、誰も着ていない服が欲しい派)が、
著名デザイナーの供給源であるモード服を細々と買う、という二極分化が進むんじゃないかな?
(モード服の市場が縮小してしまうと、デザイナーの供給源も細くなってしまうけど…)
クルマや家電の業界で寡占化が進んだように、
巨大な販売力と生産背景を持った大手数社にアパレルも収斂されていくような気がする。
安い服でデザインも質もブランドもすべて満たせるのであれば、
希少性に価値を感じるマニアでもなければ、
あえて高い服を買う理由が見当たらないと思うんだよね。
アパレル業界の人にとっては頭の痛い未来だけど、
大多数の一般人にとっては、これってきっとハッピーなことだ。
そんなわけで、アパレル/セレクト業界は、今後縮小していく未来しかないように思う。
個人的には残念だけど、資本主義ってこういうことなんだよな。
にはかなり飛ばされたのでした。
ここ数年、ユニクロはほんとうに着々とがんばっていて、
商品のクオリティが改善され、MDとプロモーションが連動して動くようになって、
NY出店やUTで少しずつおしゃれなイメージが付加されてきて、
ファッション誌のストリートスナップでもユニクロ着用のおしゃれエリートをずいぶん見かけるようになった。
(とはいえ、これまでは「ユニクロ着てる=恥ずかしい」だったのが、
「ユニクロでもうまく着れちゃうオレっておしゃれ」レベルまではようやく挽回されたけど、
「ユニクロ好き、カワイイ、カッコいい」までは、まだ遥かな道のりが…)
でもユニクロには
(1)審美的要素=デザインのクオリティと、
(2)心理的要素=ブランドとしての権威づけ(お墨付き、というかこのブランドなら間違いないという印象)
という超重要な2点が欠けていた。っていうかまったくなかった。
ジルサンダーの起用がうまく機能すれば、この二つの大きな弱点が
飛躍的に改善できるマジックになりうると思う。
(1)に関して言えば、ユニクロの商品はユニクロの中の人がいくら徹夜してがんばったところで
改善は不可能なような残念な感じだったから、外からの大きな力はぜったいに必要だったはず。
商品はほとんどすべて柳井社長が超細かくチェックしてたというから、やっぱり格段の進歩だよ。
柳井さんが監督してる限り、柳井さんのセンス以上のものは生まれないんだから。
(2)に関しては、ジル・サンダーにはかつてのようなネームバリューはもうないけれど、
それでも「超一流デザイナーがデザインしている」という安心感は、
「おしゃれにはそこそこ関心はあるけれど、自分のセンスにはいまいち自信がない」
っていう多数のお客さんにとっては、
「まあユニクロなら間違いないよね」的に強烈な、無言のお墨付きになる、はず。
さらに言えば、ジル・サンダーを選んだというのも
ユニクロというブランドにとっては相性的にも超ベストマッチ、超グッドチョイスだよ。
すごいよ、柳井さん!
問題があるとすれば、ユニクロの事業基盤は郊外、地方のロードサイドだから、
地方・郊外のユニクロの既存顧客が離れない程度の「カッコいい」商品を
ジル女史が提案できるかどうかはちょっとチャレンジだと思うけど。
まあ、賢い柳井さんは当然そのあたりも考えはあるんだろうし、手を打ってくるだろう。
このユニクロの大きな動きでファッション業界のファストファッション化が
ぐぐっと進んでいくことはおそらく間違いないことで、
これはあとから振り返るとけっこう画期的な出来事になるのかもしれない。
というのも、値段が高くてもいい素材&いい縫製のハイクオリティ服を欲しいと思ってる人は少数で、
これまでは、それなりのものを買うにはそれなりの値段がするから、
仕方なくそれなりのお金を服に払ってた、っていう人がかなり多いと思うんだ。
そういう人は、安くてデザインもよくて着ていて恥ずかしくなくて質がいい服が手に入れば
迷わずそっちに流れるだろう。
だから、このユニクロの戦略がうまくいけばワールド、オンワード、サンエー…といった
国内アパレルはかなりシマを荒らされることになるだろうし、
UAやビームスほかのセレクト勢もかなり痛い目に遭うと思う。
で、どうなるかって?
ユニクロやH&M、ZARA、GAPなどの大手SPAがそれぞれ著名デザイナーを擁して
ディフュージョンブランドを大衆向けに大量に売って、
ごく少数のファッション原理主義者たち=(高くてもカワイイ、カッコいい、誰も着ていない服が欲しい派)が、
著名デザイナーの供給源であるモード服を細々と買う、という二極分化が進むんじゃないかな?
(モード服の市場が縮小してしまうと、デザイナーの供給源も細くなってしまうけど…)
クルマや家電の業界で寡占化が進んだように、
巨大な販売力と生産背景を持った大手数社にアパレルも収斂されていくような気がする。
安い服でデザインも質もブランドもすべて満たせるのであれば、
希少性に価値を感じるマニアでもなければ、
あえて高い服を買う理由が見当たらないと思うんだよね。
アパレル業界の人にとっては頭の痛い未来だけど、
大多数の一般人にとっては、これってきっとハッピーなことだ。
そんなわけで、アパレル/セレクト業界は、今後縮小していく未来しかないように思う。
個人的には残念だけど、資本主義ってこういうことなんだよな。